「医師の品格」というような高貴なものは開業医には必要ないと思うが、大学や研究医療に携わっている医師とはやはり違うと思う。自分も研修医(2年)から大学の医局に所属して専門的な診療・研究をした時期(7年)があった。現在、地方開業医として18年が経過しようとしている。その経験や先輩・同僚・後輩の仕事ぶりを見ていて感じることがある。医療経験を通じて感じることは患者さんに対する熱意というよりは学問(医学)に対する絶え間ない興味と研究心が根底にあると感じている。開業してからはピペットを吸うことがなくなったが、最新研究成果や技術開発には非常に興味があり、そのお零れ(成果)を少しでも自分なりに消化したいと思っている。地域医療では雑用が多く、不本意ながらお付き合いをしなければならない現実が多く、自分を磨くための時間は限られているが、日常診療に流されることなく、自分の時間を作ることが肝要である。ある中央の研究会で、研究は「サイエンス」であり、臨床は「アート」であるとの講演が印象に残っているが、その位のフプライドをもって臨床診療に担当(あたり)たいものである。
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