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最近ここ東北でもアススベスト・石綿による慢性肺疾患あるいは悪性中皮種の患者さんが急増しているらしい。もともと家屋の建材として汎用されていた繊維性の鉱物(アスベスト)は不燃性や易加工性のため、「奇蹟の鉱物」として、1960頃より使用され始め、高度成長期(1970台)にそのピークを迎えた。この頃は東北から中央(東京など)へ「出稼ぎ」者は急増した時期でもあり、知らず知らずの内に吸入、蓄積したことになる。恐ろしいことに吸入しても直ぐには症状が出にくく、20~30年の潜伏期を経て始めて顕性化するのである。その多くは高齢者であり、慢性咳から始まり、発熱・呼吸障害が進行して、病院で検査を受けても、なかなか確定診断が付き難く、より専門病院での精査(肺生検)が必要となる。当院でも肺中皮種や胸膜炎を疑う症例が散見されるが実際確定診断は難しい。COPDと診断されている患者さん中にアスベスト肺が混在している可能性を考慮して、日常診療に当たる必要があろう!
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