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昨日学術講演会がありました。タイトルは「アルドステロンからみた高血圧診療」で、講師は横浜労災副院長の西川鉄男先生である。高血圧治療の最終目的は血圧を下げるだけでは駄目で、合併症(動脈硬化性疾患)を防止あるいは進展を阻止することにあると力説。そのためにはアンギオテンシン系(RA)ブロックだけでは不十分であり、最終的には親玉であるアルドステロンをブロックする必要がある。実際ARBやACI治療ではアルドステロン・ブレイクスルー(ABT)がかなりの頻度で起こり、降圧は図れても、アルドステロンによる血管障害は防げない。この現象はnon-RAS系が存在するからであり、つまるところはアルドステロンを直接ブロックすることが重要であるとされる。本当は減塩(3g/日以下)が最も有効だが実際的には無理である。そこで抗アルドステロン剤が有効であるが、元来使用されているスピロノラクトンはMR(ミネラルコルチコイド・レセプター)に対する選択性が弱く、性ホルモンに対してもブロックするため、女性化乳房・月経障害などホルモン障害の副作用が問題となっていた。そこで登場したのがMRに対し選択性の高い薬剤(エプレレノン)である。商品名はセララであり、25・50・100mgの錠剤であるが、通常は50㎎で十分効果がある。高K血症などの副作用が気になろうが、クレアチニンで1・5以下であればまったく心配ない。これからの高血圧治療戦略は降圧だけでなく、抗動脈硬化(酸化ストレス)治療が最も重要であり、抗アルドステロン治療が第一選択である!と強調されていた。とても解かりやすい御講演で認識を新たに致しました!
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