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先日新患の中年男性が来院しました。ナースが予診表を詳しく取った後(あと)に、自分の診察室に回ってきました。第一診察室のドアーを開けて入ってくる容姿は少し”ふてぶて”しく、嫌な予感がしましたが・・・。「どう致しましたか?」「・・・」暫らくしてそのクランケは重い口を開けて話始めましたが・・・。「2~3日前から下腹部痛と下痢があり、時々めまいと耳鳴りが持続している。耳鳴りは20年以上前からで、以前東京で東大の先生に診て貰ったが全然良くならない。東大の先生でも治せないものか?」それに答えて「耳鳴りやめまいは誰でも起こりえる頻度の多い病気です。その原因は種々(いろいろ)考えられ、原因のハッキリしないものもあります。ですから・・・」「・・・」「失礼ですがご職業は?」「・・・現在無職です。かつては羊飼いをやってました。・・・働きすぎて体調を崩したことがありました。」「この近くの牧場で働いていたのですか!」「いいえ!ニュージーランドやアメリカのロッキー山脈の麓で働いていました!」「・・・」「先生!話が長い!どうでもいいから下痢を早くどうにかしてほしい!」と怒った様子。「解りました。それでは下痢をまず治せばいいのですね。下痢止めを処方しておきましょう!」「・・・」「もういい。診(く)る所を間違った!」と言うなり、プイッと立ち去った。この羊飼いは何がそんな気に入らなかったのか?よくわかりませんが、医療不信か?はたまた羊飼い特有の気質なのか?とにかく不愉快なクランケでありました。
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ところでその患者さん、ちゃんと支払いはしてくれました?
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