その当時、癌研では非手術症例に対し、化学療法が積極的に行われていましたが、治験薬も結構多く、難治性や再発症例では、患者さんの承諾を得た上で、治療に使っていました。癌研の内科化学療法部のDr.には臨床治験薬の世話役やその指導的メンバーがおりまして、当然その薬剤の積極的使用を必然としております・・・。小生も助手として、その治験やデータ処理に関わっておりましたし、その研究会でもデータ報告をさせて頂いたことも何度かありました。その当時はさほど疑問を感じませんでしたが、今考えてみると治験薬の恐ろしさを痛感します。何故なら、その薬剤に関するデータが少なく、治療スケジュールもほとんどが限定選択性(2者選択)であり、副作用については外国のデータはあるものの、ほとんど手探り状態であり、治療後の厳重な経過観察や臓器障害の程度について、常に神経を鋭らしていなければならないということです。治療効果についてはせいぜいPR(部分効果)止まりで、単剤では劇的な効果は望めません。したがって、当然多剤併用療法が選択されるようになってきた訳です。そんな中一方で、丸山ワクチンに根強い支持者(患者)がおりまして、癌研入院の患者でも例外ではなく、何人かこの治療を希望する方がやはりおりました。先輩のDr.はかなりこれを嫌がっておりましたが、結局承諾せざるを得なく、その後の手続きを小生が行なっておりました。その当時、丸山ワクチン治療を受けるためにはワクチン投与後の定期的なデータ供与が必須であり、なおかつ原則的に他剤との併用は認められないという現状でした。その効果のついてはノーコメントです・・・!?
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