
小生担当の生まれも育ちも江戸っ子のおばあちゃんがおりました。診断は慢性閉塞性肺疾患(COPD)で、入院治療中の患者さんでしたが、すでに低酸素血症(中程度)を呈しており、時々は酸素吸入を余儀なくされていた方でした。ある日、回診中にそのおばあちゃんと会話を交わしていたまさにその時、急に意識を消失してしまいました。小生が即座に脈を取るとまったく触れず、心停止と判断(?)して、即前胸部を握り拳で叩打を4~5回したところ、また心臓の鼓動が再開しました。十数秒間の心停止が嘘のように、またおばあちゃんは話し出しました・・・。念のためECGおよび脳CT検査を施行いたしましたが、問題はありませんでした。しかし、その1週間後に再度心停止があり、おばあちゃんは天国へ行ってしまいました。その家族に剖検のお願いをしたところ、承諾していただき、初めて剖検を経験させて頂きました。そのときの肺病変について、結構真っ黒であり、病歴では非喫煙でしたので、東京のスモッグの影響であろうと思われました!?