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当時、小生は担当患者を12人ほど持っていましたが、その中に女子中学生がおりました。彼女の病名は転移性肝腫瘍であり、MMC(マイトマイシン)を主体とした化学療法を受けていました。初回治療でPR(部分的効果)が得られ、一時帰宅させましたが、3ヶ月もしない内に再度悪化して再入院となりました。その時には腹痛・腹部膨満・食欲不振・黄疸などの症状を訴え、すっかり痩せ細ってしまいました・・・。小生は毎日、彼女の点滴をしながら、回診しておりましたが、オーベンと相談の上、これ以上の化学療法継続は無理と判断して、治療を中止せざるを得ませんでした。悪疫質に陥り、だんだん弱っていく彼女を回診するのは、辛く、できれば、”顔を合わせたくない”との心境に陥りました・・・。でも、元気を振り絞って回診し続けました・・・。その時、付き添いの母親から「この子は可哀想な子です。女として好きな人と連れ添うこともできず、幸せを感じることなく、このまま死んでしまうなんて・・・。この子は先生が好きで、・・・。」これ以上の事は言えませんが、一番辛いのは御本人とその御家族だということです。
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