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すでに、学校は新学期が始まりましたが、
春休みの間、うちの病院では高校生の「半日医師体験」という企画をやっていました。
医学生だけではなく、高校生からリクルートを始めないといけないこのご時勢です・・・
高校生のうちから、病院や病院にいる職員(医師だけでなく看護師や薬剤師、リハビリ療法士、検査技師などなど)と接する体験を持つことで、実際に医学部に進学したときに、
「高校生で行ったあの病院で実習してみようかなあ~」という気持ちになってくれれば・・・という淡い期待が込められています。
「医学生・医師確保対策委員会」というところで企画されます。
そんなわけで、3月下旬のある日の午後、地元の高校生3人が病院に来院です。
午後3時ごろ、時間が空いて医局に戻ると、昨年定年を迎えて今は嘱託で勤務されている外科の大御所先生が、医局秘書さんと何やら話しています。
大御所先生 「糸とスポンジみたいなのがないかなあ~?」
秘書さん 「すぐ探してきます!」
どうやら、高校生に縫合を教える準備をしているようです。
思わず、
”えっ?先生がされるんですか?”とたずねると、
”まあ、そうみたいだねえ~”とのこと・・・
下っ端の私が休憩しているわけにもいかない様な気がして、
オペ室まで糸や針、持針器などを借りにいきます。
手袋もあった方が、それっぽいかも、と思い、高校生の手のサイズが分からないので、いくつか持ってきます。
準備が完了したところで高校生たちが医局にやってきました。
席に付いて、大御所先生から縫合の手ほどきを受けます。
持針器に触るのも初めてなので、最初は手元がかなり危なっかしかったのですが、だんだんそれも慣れてきたようです。
3人とも真剣な顔つきで、もくもくとスポンジを縫合していました。
約30分ほどして、終了です。
その後、なんだか流れで、高校生とのお話会にも参加することに・・・
若手も入れたほうがいいんじゃない?と思い、医局にいた4年目の後期研修医を連れて来て、高校生からの質問を受けます。
「どうして医者になりたいと思ったんですか?」
「医者ってやっぱり大変ですか?」
「夜何時ごろ帰りますか?」
「給料っていくらぐらいですか?」
「休みってどれぐらいありますか?」
「長袖の白衣と半袖の白衣ってどうやって分けて着てるんですか?」
などなど。
一つ一つ、それなりに丁寧に答えていきます。
逆質問で、高校生に、どうして医者になりたいと思うの?と聞いてみると、
「人の役に立ちたいから」
「父の仕事を見ていてやりたいと思った」
「やりがいがある仕事だと思うから」
と答えが返ってきます。
すばらしい!
ぜひ、その気持ちを大事にして立派な医者になってほしいと思います。
しっかりした意思を持った後輩たちが、後に続いて来てくれることを切に願っています。
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