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2009.05.29 06:08 |  診療  |  ゆう  | 推薦数 : 1

流産術後の大出血

3週間前に流産手術をした患者さん。

妊娠9週相当で胎児は認めるものの、胎児心拍が確認できず、稽留流産と診断し、流産手術をしました。

その後も出血が続き、エコーで子宮内の遺残が疑われるもののとりあえずは子宮収縮剤内服で1週間ごとに経過を見ていました。

そして、術後3週間経過しての診察。

前回の診察より1週間、夜用ナプキンから漏れるぐらいの出血があるとの事。

診察したところ、エコーでもまだ子宮内に遺残が疑われる像が見えます。

明日再手術しましょう、と予定を組み、いったん診察を終えて、1時間ほどして、また外来に来られました。

診察の後から出血が増えて、院内のトイレにいたけれど、止まらないので診て欲しいと。

もう一度診察台に上がってもらい、膣鏡をかけると、確かに大量に出血しています。

膜様排出物もあり、溜まっていたものが出たかな、と思い、再度エコーをすると、最初に見たややhigh echoicな部分はなくなっています。

しかし、それにしても出血が多い・・・

子宮内に溜まっていたものが出切れば、出血も治まるかと思いましたが、一向に止まる気配がありません。

それどころか子宮口内から吹くように出血しています。

ヤバイ・・・

点滴を取って、子宮収縮剤と止血剤を混注し、膣内にはガーゼを充填して圧迫止血を試みます。

それでも、止まりません・・・

患者さんの意識はしっかりしており、バイタルもかろうじて大丈夫なものの、出血量は500ml超えてます。

うちでは対処できないと判断し、つい2日前に胎胞脱出寸前の妊婦を依頼した周産期センターに連絡します。(婦人科救急も診てくれます)

「それは大変。すぐ来てもらって。」

と、これまたありがたいお言葉を頂き、涙が出そうになりました。

紹介状を書いてる暇はないと思い、あとでFaxさせてもらうことにして、すぐ消防に連絡します。

2-3分後には救急車のサイレンが聞こえ始め、救急隊が担架を持って外来に上がってきました。

私が同乗して行くことにしたので、外来はストップです。

看護師に、待ってもらっていた患者さんへの説明をお願いして、救急隊とセンターに向かいます。

 

センターで救急の入り口まで出てきてくれた産婦人科のDrに口頭で状況を伝え、私はタクシーに乗って自分の病院に帰ります。

紹介状と血液検査データをFaxして、やっと一息付きました。

 

外来で500ml以上出血し、それまでトイレでも出血しているのを加えると合計1000ml出ている可能性もあります。

原因はまだはっきりしませんが、搬送した後にセンターのDrから電話があり、

子宮頚管に血流があるようだけれど、頚管妊娠ではなかったですよね?

と聞かれ、それはないです、と答えたものの、

診察のときに傷つけた?

いや、普段通りの診察しかしてないし、そんなはずはない、

と思いつつ、悶々としたものが頭をぐるぐる回っています。

 

状況が落ち着いたらまた連絡します、とセンターのDrも言ってくれたので、待つしかありません。

とにかく、出血さえ止まってくれたら・・・と思います。

 

外来で大量出血はほんとにコワイです。

今回の症例も何が出血の原因だったのか、しっかり検討したいと思います。

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