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< 膣内異物? | メイン | 道路、空いてる! >
2008.12.28 05:56 |  診療  |  ゆう  | 推薦数 : 2

妊婦の帰省

年の瀬が迫り、街もなんだかせわしない感じになってきました。

田舎に帰省する人たちもそろそろいることでしょう。

 

助産院からの後期スクリーニングで受診した妊婦さん。

すでに34週です。

内診したところ、外陰湿疹状、膣粘膜が発赤し、帯下白色かす状中等量あり。

カンジダ膣炎を疑い、顕微鏡で帯下をチェック、思ったとおりカンジダの菌糸がたくさん見えます。

膣洗浄、膣錠挿入し、あと数回洗浄に通院していただくよう説明しました。

すると、帰省するので来られない、との返事。

34週で帰省?近場ならいいけれど、とどこまで帰るのか聞くと、新幹線で3時間はかかるところが実家とのこと。

しかも、おそらく帰省ラッシュ真っ只中の29日に帰る予定だとか・・・

どうして~?

 

自分がしんどいときは、おなかの赤ちゃんはもっとしんどい思いをしているだろうということ、

帰省中、もしくは帰省先で何かあったときにかかりつけがないために、今マスコミで言われているような、それこそ「たらい回し」で、受け入れ先が見つからない場合があること、

もし早産になった場合、赤ちゃんが一番かわいそうだし、自分も後悔しきれないと思うだろうこと、等々

説明し、もう一度家族と相談するように言いました。

 

そして、2日後また洗浄に来院してくれました。

帰省は?と聞くと、やめました、とのこと。

ほっとしました。

賢明な判断だと思います。

 

妊婦さん自身も、自分とおなかの赤ちゃんを守るために、しなければならないことがあります。

我慢しないといけないこともあります。

でも、すべては元気な赤ちゃんが産まれてくるために必要なことです。

そして、妊娠期間は10ヶ月の限定期間です。

長い人生のなかで、たった10ヶ月、おなかの赤ちゃんのために努力することはそんなに大変なことではありません。

かわいい笑顔に会えるため、産科医、小児科医、助産師等医療者は最大限の努力をしています。

妊婦さんやその家族も自分たちでできることは努力してください。

 

予定日近くになったら、遠くの実家に帰省しないこと。

おじいちゃん、おばあちゃんも来年には、かわいい赤ちゃんに会えます。

 

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コメント一覧

ゆう先生

産科医とNICUの不足は全国的に深刻ですので、「〇〇回し」の洗礼に合わないための「里帰りあきらめ」の説得が必要な時代ですね。

里では大きなおなかを、みんなでお祝いするようですが、そうしたお祝いの危険性をお年寄りの方は十分わかっておられない、ということもあるかもしれません。

無理をして帰省して、万が一に見舞われた時、お年寄りや旦那さまが「なぜうちの嫁だけが。。。うちの子だけが。。。受け入れられない」という落胆と失望を極力避ける意味で、今日の実情を妊婦さんによく知っておいて頂く必要があるということですね。

written by 夢見る掃除人 / 2008.12.29 20:38
ゆめみ先生

そうですね。微力ながら、妊婦さんへの啓蒙をしていきたいと思います。
これも、大事な「予防医学」だと思っています。
written by ゆう / 2008.12.30 06:03
ゆう先生

 予防というと、「診察したり、検査したり、処方したり」ということを思い浮かべてしまいますが、こうした日常的な「ことばを使った啓蒙」も、立派な「予防医学」ということですね。確かに。
 そう考えると、ことばには、目に見えない予防効果があるということになりますね。
written by 夢見る掃除人 / 2008.12.30 09:59
ゆめみ先生

分娩もなく、手術も1回/月あるかないかの診療体制なので、自ずと外来に力を入れざるを得ません。
産婦人科という職業柄、分娩にしろ、手術にしろ手や体を動かしているほうが好きな方ですが、外来はとにかく頭を使います。
今更ながら、外来の難しさをひしひしと感じているこのごろです。
外来中心だからこそ出来る医療、分娩や手術で忙しい先生方に少しでも役に立てるよう、今ここで出来る精一杯のことをしたいと思っています。
written by ゆう / 2008.12.30 19:27

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