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昨日の外来です。
週1回大学から派遣の先生が、外来をしてくれます。
99歳 女性 老健施設入所中 嘱託のクリニックより紹介
主訴:膣内異物
現病歴:尿道バルーンを挿入しようとしたところ、挿入できず、膣内に金属の様なものを看護師が触れたため、クリニック紹介後当院に紹介
99歳で膣内異物?
紹介状を見ながら、大学の先生と「なんでしょうね?」と話していました。
その後問診で、10年前ぐらいに子宮脱があって近くの婦人科を受診したとのこと
それじゃあ、膣内ペッサリー?と想像しながら、
でも、ペッサリーだったら嘱託(内科)の先生だってわかるよね~とも話しながら、とりあえず診察開始
大学Dr.「ん?何だこれ?」
私「なんですか?」
大学Dr.「ペッサリーじゃないなあ なんか、白くて硬くてざらざらしてる」
私「え~ なんですか~?」
内診してみる?と言われ、私も手袋履いて、内診すると、確かに硬くてざらざらしていて、しかもかなり辺縁が鋭利な感じ・・・
なに、これ?
その後さらに大学Drが内診を続け、
どうやら人工物ではあるよう、
平べったくて真ん中に穴が開いている、
膣の奥のほうは深すぎて触知できない、
用手的にすぐには外せそうにない、
ということが分かりました。
そこで、まずは骨盤Xpを撮る事に・・・
そして、写真に写っていたのは・・・ペッサリーでした。
え~って感じです。
大学Drが言うには、ペッサリーの石灰化ではないかと。
ペッサリーの周囲が石灰化して、↑に書いたように、ほんとに石のようになっちゃったのでしょうか。
とりあえずは、外そうにも、麻酔をかけないと処置できそうにないこと、もしかしたら膣壁にくい込んでいるかもしれないので、膣壁切開も必要かもしれないこと、また99歳という年齢を考えたら、今更外さなくてもいいかもしれない・・・と大学Drから家族に説明されました。
そして、もし処置希望であれば、ペッサリーを入れてもらった病院で診てもらうようお話しました。
こんなこともあるんですね~
大学Drに、症例報告しましょうか?と聞きましたが、う~ん、と唸ったままでした・・・
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コメント
コメント一覧
認知症の場合、物忘れとともに、「自分への体への関心」も失われていきます。
このような異物は、長期の(数年以上~)の留置の結果、異物反応を繰り返して、石灰化して、膣上皮を巻き込んで肉芽形成をきたした症例だと思います。
これが、のちに、膀胱や直腸への穿破、慢性腹膜炎などの併発症をきたす可能性は極めて低いと思います。超高齢ですので、あえて摘出しないほうがいいですね。
ただし、超高齢の膀胱壁は弱く、導尿カテーテルを入れる時は、石灰化異物の大きさと深さが問題になることがあるかもしれませんね。
今後何も起こらなくても、何かが起こっても、症例報告になると思います。。。レントゲン、エコー、CTが揃えば。
「超高齢のペッサリー長期留置に伴う膣内異物石灰化の症例」
でしょうか?
アドバイス、ありがとうございます。
確かに、膀胱、直腸への損傷の可能性がないとも言えません。
導尿カテーテルを挿入しないといけない理由を聞かなかったのですが、次回膣分泌物細菌培養の結果を家族が聞きに来るので、そのときにもう少し詳しく問診してみます。
と同時に、抜去しない場合のリスクについても話してみます。
ペッサリーを挿入した病院は地域の中核病院であり、産婦人科医師も数人いるという割と規模の大きい病院なので、処置も十分できると思います。場合によっては紹介状を書いたほうがよいかもしれません。
ただ、先生も書かれているように、超高齢のため、活動性も低く(ふだんは寝たきりのようです)、併発症の可能性はかなり低いので、処置するかどうかは微妙なところでしょうね。
経膣エコーは、プローベが破損しそうなので、施行せず。経腹エコーはしましたが、膣内は全く分かりませんでした。(恥骨の下なので描写できませんでした)
Xpは、きれいに(?)ペッサリーが写っています。
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