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2008.12.20 12:55 |  診療  |  仕事 / 職場  |  ゆう  | 推薦数 : 1

院内倫理委員会

今年の初めから、なぜか院内の倫理委員会メンバーに加えられました。

2ヶ月に1回定期で会が開かれます。

委員会には院外の方も入られています。

医療者ではない一般の方の意見も聞けるので、はじめは戸惑いもありましたが、今は「これも勉強」と思って、参加しています。

 

ここずっと議題に上がっているのは、

「終末期医療に対する事前指定書」です。

つまりは、いよいよ最期かもというときに、心マッサージをしてほしいかどうか、人工呼吸器を付けたいかどうかなどを元気なうちに記して、医療者に提出しておくというものを作ろうとしています。

患者全員に書いてもらうのではなく、希望がある人に対して、「うちの病院にはこういうものがあります」として提示するものだそうです。

そもそもこういうものが必要かどうかから議論は始まって、今は指定書を作る方向で話は進んでいます。

 

実際、こういった指定書があったとしても、つまり本人はしてほしくないと思っていても、いざというときには家族がしてほしいと言えば、せざるを得ないのかなというのが、現場で働いている者としては思うところです。

指定書を書いておきたいという人がいれば、もちろんそうして頂いたらいいのだけれど、どこまで効力があるのか・・・とは思います。

 

委員会には聖職者、弁護士、新聞社勤務経験者など色々な方がいて、それぞれ意見を言われます。

はじめは、その意見を聞きながら、医療の現場を知らないから・・・と大きなギャップを感じていました。

しかし、何回か会を重ねるうちに、今は、貴重な非医療者側の意見として聞いています。

まだこの議題はしばらく続くようです。

 

上から出席するようにと言われ、言われるがままにはじめは嫌々出ていた会議でしたが、今は、

「社会勉強させてもらっている」 

と思っています。

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コメント一覧

ゆう先生

「指定書」なるものを議論し始めると、かなり大変な作業になることは間違いないところです。

いつ指定書を交わすべきか。
誰がそれを説明したか。主治医か、その上か。
誰が聞いたか。親か、兄弟か、代理か、はたまた、本人か。本人じゃだめなのか。本人だからといって、それでいいのか。
そもそも何のためにそれが必要なのか。
他の国ではどうなっているのか。

その指定書が効力を発揮するのは、ノーリターンの時点か、再確認を取ったときか、交わした時か。

どんな病状で有効で、どんな状況で無効か。
守らない時の罰則は。。。守らなくていいのはどんな時か。
主治医の判断はどこまで有効か。

などなど、結局、結論は出ないかもしれません。

尊厳死や脳死移植などで議論される「臨界点」の様相を呈してくることでしょう。

医師は、そうした議論の中の傍観者ではありえません。しかし、どうやら「当事者ではないらしい」ということに気付かされると呆然とするかもしれませんね。

医療は、わたしたち「医療者だけのものではない」ということを根本に据えると、かなり楽に聞くことができるかもしれません。

   ***ゆめみ
written by 夢見る掃除人 / 2008.12.20 16:40
ゆめみ先生

たしかに色々な問題点がありすぎて、先生が言われるように、結論は出ないかもしれません。

>医師は、そうした議論の中の傍観者ではありえません。しかし、どうやら「当事者ではないらしい」ということに気付かされると呆然とするかもしれませんね。

>医療は、わたしたち「医療者だけのものではない」ということを根本に据えると、かなり楽に聞くことができるかもしれません。

そうですね。新しい視点を与えてくださって、ありがとうございます。
どうしても人は、自分の立場で考えがちなので、違う立場、視点からの意見は大事にしたいと思います。
written by ゆう / 2008.12.21 09:03

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