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近くの助産院から、妊婦さんがスクリーニング健診に来ます。
嘱託医ではありません。
「嘱託医にしてもらえばいいのに」と思いますが、そこの助産院の嘱託医は隣県の開業医の先生です。
そこまで行くには高速を使っても、車で1時間半はかかるでしょう。
うちの病院までは、車で10分ぐらいの距離です。
昨日、その助産院から初期妊婦健診スクリーニングに11週の妊婦が来られました。
問診すると、前回の妊娠は双胎で、しかも6ヶ月で死産とのこと。
詳しく聞いてみると、
6ヶ月になるまで妊娠に気づかなかった。
助産院に行って、「双胎だから病院に行くように」と言われ、その1週間後役所で妊娠の手続きをしているときに破水。
第1子がその場でお産になり(死産?)、病院に救急車搬送され、第2子を経膣分娩したが、すでに亡くなっていた。
そして、今回の妊娠。
診察したところ、今のところは切迫所見はないものの、既往からして、何が起こるか分かりません。
よく聞くと、双胎の前の妊娠では子宮収縮抑制剤(張り止めの薬)を中期ごろから内服していたとの事。
なんで、助産院にかかるの~!
今回は単胎だけれど、前回の早産と同じ経過をたどる可能性があること、
助産院では医師がいないので、判断が遅くなったり、処置が遅れることがあること、
などなど説明し、病院での妊婦健診、分娩管理を勧めました。
妊婦さん本人もだけれど、助産院もこういうリスクのある妊婦さんを受けちゃだめでしょう~
何かあったときはどうするつもりなんでしょう?
ついこの前も、90kg 初産婦が同じようにスクリーニングに来てましたが、血圧も高いし、PIH(妊娠高血圧症)のリスクだな~と思いながら、健診しました。
なんで、何でも受けるの~!
うちは、嘱託医でもないし、周産期センターでもないので、うちからその助産院に文句言ってもいいものかどうか・・・といつも悩みながら、診療やってます。
助産院は、妊婦さんたちに
「助産院とはどういうものなのか→医師がいない→異常時は対応が遅れることがある」
ということをきちんと説明する義務があると思うのですが・・・
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コメント
コメント一覧
なにかあってから開業医→手に負えない→病院とやってきて、受け入れられないとなると、「拒否」とか言われるんでしょうね…もっと妊婦さん自身も自覚しないといけませんし、助産師は妊婦さんに自覚を促さないといけないと思います。
また、嘱託の開業医の先生も隣の県って…目がテンになりました。
ゆう先生の心情お察しします。
リスクのある出産を助産院が無理してみるのは良くないと思います。助産院も貢献していますが、土壇場で「大変なことになる」かもしれない症例については、未然に振り分けるアドバイスを積極的に伝えるのがいいんでしょうね。
そうなんです。
あんまりなので、この前、市の産婦人科医会で理事の先生に会ったときに現状を訴えてきました。
そしたら、その先生が「保健所に言って、調べてもらうよ」と言ってくれました。
そもそも嘱託医が隣県なのはおかしいはず・・・とも言われていました。
これで、状況が改善されるといいのですが・・・
きちんとした説明をして、症例を選んでいる助産院もあれば、何でも(とりあえず)引き受けて、異常が起これば、「ハイ、病院へ」と丸投げする助産院もあります。
妊婦さんも世間も「自然志向」が強いのはいいですが、
「お産=いつ異常になるかわからない」
というリスクを背負っていることを、もっと私たち産婦人科医が強く訴えていかないといけない・・・と思います。
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