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68歳 女性
ドックでの子宮がん検診受診の患者です。
うちの病院はドック健診もしています。
健診患者のうち、乳癌・子宮がん検診を受ける患者用の問診票があります。
月経、妊娠・出産暦、婦人科的主訴の有無、婦人科手術の有無、乳房の自覚症状の有無等簡単な問診票が1枚付いていて、それを持って婦人科外来に回ってきます。
問診票を見ると、初経の欄に”16歳 バレンタイン”と書いています。
16歳のバレンタインデイに月経が始まったようです。
68歳になっても、忘れられない出来事だったのかもしれません。
たまたま、覚えやすい日だったから、書いてみただけなのかもしれません。
どちらにしても、その書き込みを見て、なんだか微笑ましく思ったのでした。
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6月上旬、義父からメールが来ました。
”昨日はお母さんの誕生日でした。今まではたくさん喧嘩をしたけれど、これからは仲良く助け合っていきたいです。”
義父母とも6月が誕生日です。
働いているときは仕事一辺倒の義父だったらしく、家事や育児はほとんど義母がしていたそうです。
定年を迎える前に、早期退職を選び、それから、二人で悠々自適の生活をしています。
ベランダ菜園をしたり、島の別荘を買って、時々遊びに行ったり。
義父は、皿洗いやパン作りもしています。
仲いい夫婦だなあ~と、私から見ると理想の夫婦です。
これからも、変わらないでほしいな、と思います。
メールが来てから2週間ほど経過した先日。
また義父からメールが届きました。
島の別荘に1週間ほど行っていたそうです。
いつもは夫婦二人で行くのに、今回は義父一人で行ったとのこと。
どうしたんだろう?大丈夫・・・?
”お母さんも一人でのんびり出来てよかったようです。”
とありましたが、ほんとに大丈夫~?
ちょっと、心配です。
近いうちに娘と遊びに行ってみようと思います。
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この時期、うちの病院では「育成面接」なるものが行われます。
副院長やら診療部長クラスのDrと、昨年度の振り返りと今年度の目標などを話すものです。
産婦人科は私一人だけなので、面接は外科の部長Drと設定されました。
面接といってもそれほど堅苦しいものではなく、日常でも時々症例について相談をしたりする先生なので、気楽に話をさせてもらいました。
面接の終盤、話が研修医のことに及びます。
うちにはなぜか産婦人科志望の初期研修医がいます。(常勤医は私一人なので、分娩も扱っていないし、大きな手術もしていないうちの病院に)
今は内科ローテートをしていますが、モチベーション維持も含めて、婦人科外来の見学に週1回入っています。
フツーは1年目の最初は内科ローテートのプログラムにしているのですが、産婦人科志望ということを初めから聞いていたため、気を利かせて、彼の場合外科ローテートから始まりました。
しかも、規定では3ヶ月のところを6ヶ月にして・・・
外科6ヶ月終わってから内科に移行したわけです。
外科部長「ところで、S君はどうですか?」
私「産婦人科の外来見学は順調に出来ています。内診もエコーもさせてますし。ただ、手先はあまり器用ではないみたいで、この前救急のDrに、簡単な縫合をさせたけど、もう少し練習させた方がいいね、と言われたばかりです・・・」
外科部長「そうか。外科も最初に半年間来てたんだけど、なかなか難しいね~。彼は外科系には向いてないと思うんだけどね~」
私「えっ?それって・・・ どうしたらいいんでしょう・・・?」
外科部長「そうだね~、難しいね~」
そんな~って感じです。
確かに不器用な人もいれば、器用な人もいるし、
でも、私は自分が不器用な方だったのであえて言わせてもらうならば、
やっぱり練習量ではないかな、と思うのです。
自分が不器用であれば、他の人の何十倍も練習すれば、出来るようになるんじゃないかと。
ある程度の差は仕方ないにしても、基準のラインまでは練習量を増やせばいけるハズだと思います。
S君は、貴重な産婦人科志望の「男性医師」です。
きっと、出来るようになるはず、いや、出来るようにさせなければ・・・と強く思ったのでした。
空いた時間に糸結びの練習をするように言い、外科の若いDrに縫合等の簡単な処置の時にはSを呼んでもらうよう、お願いしました。
向いているか、向いていないか、そんなことはやってみないと分からないと思うし、
ましてやそれは、自分が決めることであって、他人が決めることではないのかな、と思います。
S君、産婦人科がやりたいという、その意思さえ強ければ、やっていけるはず。
その意思がある限り、私は応援するよ。
絶滅危惧種である「産婦人科男性医師」ではあるものの、立派に成長することを願って止みません。
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先週の土曜日、午前中の外来が終わって医局に戻ると、机の上においていた携帯に着信暦が入っています。
見ると、高校の頃からの女友達からです。
なんだろう?と思い、さっそく電話してみました。
私「もしもし、ゆうだけど。電話した?」
女友達「うん、電話したよ。久しぶり~」
私「ほんと久しぶりだね~。で、何かあったの?」
女友達「う~ん、たいしたことじゃないんだけど、H君が明日結婚するらしいんだけど、知ってた?」
私「え~、知らない~!ほんと?相手は?」
女友達「私も人伝に聞いたからよく分からないんだけど、披露宴とかはしなくて、身内だけで式をするんだって」
私「ふ~ん」
女友達「結婚のこともあまり周りに言ってなかったみたいだし、身内だけで式するって事は、なんかワケありなのかな~と思って。ゆうなら知ってるかと思って電話したんだけど。」
私「ぜんぜん知らないよ~。でもこの後電話かメールして聞いてみる」
女友達「ほんと?また何か分かったら教えてね」
私「うん。また連絡するね。」
H君とは、小・中・高校・大学と同じ学校だった同級生で、2年ほど前から父親のやっていた医院を継いで開業しているDrです。(以前このブログでも書いたことがあります)
さっそく携帯番号に掛けてみましたが、留守電だったので、メールしました。
私”結婚するって聞いたけどほんと?ほんとだったらおめでとう!”
2時間ぐらいして彼からの返信が来ました。
H”お~、ほんとだよ。ありがとう。写真が出来たらハガキにして送るから”
私”楽しみに待ってるね。ちなみに引越しして住所変わったから。住所:○○市○○町××ー×× 結婚の話は△△(女友達)から聞いたよ”
H”そうなんだ。ケンカしたときの土下座のし方でも教えてくれる?”
私”あんまりうまくいってない私から言うのも変だけど、相手にあまり多くを期待しないことがうまくいくコツかも。末永くお幸せに!”
H”肝に銘じておきます”
明日結婚式を控えている人に相手のことを根掘り葉掘り聞くのは、ちょっと悪いかな?と思い、結局相手については何も聞けませんでしたが、なんとなく幸せそうな感じが伝わってきて、よかったです。
お祝いも伝えられたし。
もう40手前の歳なので、しかも男性だから、それほど結婚に対してはうきうきした感じは無いのだろうけれど、それでも嬉しそうでした。
いつまでも仲良くいてほしいな、と思います。
うちも結婚した当初は仲良くやっていこうと思っていたのに、
いつの間にか仲良くというよりは、出来るだけケンカにならないようにするにはどうしたらよいか、ということが日々の課題になってしまっています・・・
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先日、娘の授業参観があり、行って来ました。
4月から小学1年生となり、大分学校にも慣れた頃です。
今回は5時間目の算数の授業でした。
先生が丁寧に足し算の授業をしていました。
ブロックを使って、5個と3個と合わせると8個だね、といった感じです。
授業中、うちの娘は隣の男の子と仲良くおしゃべりしていて、みんなが手を上げてるときでも二人でずっと話しています。
お友達と仲がいいのは嬉しいけど、ちゃんと先生の話を聞いて・・・とやきもきしながら見ていました。
なかにはじっとできない子もいて、教室と一続きになっている廊下を走り回ったり、別の子が当てられているときに大声で先に答えを言ったりしています。
そんなときは、担任の先生とは別の「サポートの先生」という人が一人いて、
その先生がその子の傍に行って、注意したりいすに座らせたりしていました。
うちの市では、1年生の間だけ「サポートの先生」が付くようになってるようです。
隣の子とおしゃべりしていた娘も、1回は手を挙げて当てられ、きちんと答えていたのでちょっと安心しました。
授業参観をしながら、娘も大きくなったんだなあと感慨ひとしおでした。
そして、自分が小学1年生のときを思い出していました。
右も左も分からなかったあの頃の自分が懐かしく、あんなにおとなしかった自分が、何で今はこんなにずうずうしく、逞しくなってしまったんだろう、と思い耽ってしまいました・・
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昼休み、1年目の研修医M君が声を掛けてきます。
M「ゆう先生、ケーキ作ったんですけど食べませんか?」
私「なんで?どうしたの?自分で作ったの?」
M「作りすぎちゃったんで、持ってきたんですけど。女性のDr優先で食べてもらおうかな~と思って」
私「ありがと~。いただくね~。」
手作りの「オレンジチーズスフレ」なるケーキをその場にいたDrたちと食べました。
見た目もきれいで、甘さ控えめでおいしかったです。
聞けば、国試(医師国家試験)が終わった3月頃から料理教室にも通っているとか・・・
M君、どこを目指してるの・・・?
ストレスが溜まると料理を作りたくなるそうです。
料理が苦手な私には、うらやましい特技です。
M君の指導医である、私の二つ上の女医さんにもしっかりご機嫌取りに何度か手作りケーキを食べてもらってるようです。
女医さんに聞くと、
「食べ物に釣られたりしないわよ~」と言ってましたが、
「味はいい!」とお墨付きはもらっているようです。
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昼休み、医局でたまたま初期研修医1年目と話していたときです。
研修医「ゆう先生っていくつなんですか?」
私「3○(後半です・・・)よ」
研修医「え?○○先生(5年目研修医)と同じぐらいかと思ってました」
ん~、若く見られるのは喜ばしいことかもしれないけれど、
私もう10年以上医者やってるんだけどなあ~
いまだに研修医のように見えるのかしら・・・
7年目に今の病院に来たときも、2年目の研修医に
「ゆう先生って3年目ぐらいですか~?」
と聞かれ、
研修医と1年しか違わないと思われてるの?と
かなりショックでした。
(確かにそのときは産休、育休明けで1年ぶりに臨床に戻ってきた頃で、久々の帝王切開に多少ビビッていたのは事実です・・・)
いつまで経っても研修医から見て同じ研修医と思われてるなんて・・・
同僚のDrに話すと、
若く見られてるってことでいいことよ、と言われましたが、
ちょっと複雑な気分です・・・
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18歳 女性
主訴 外陰部のできもの
聞けば、3ヶ月前に近医でコンジローマ焼却術をしたとのこと。
その後、また同じようなブツブツが出来たので診て欲しい、と。
診察台に上がってもらい、見ると、外陰部にいっぱい腫瘤が・・・
見るからにコンジローマの病変です。
肛門周囲にも、膣内にもありました。
カレも症状があるんじゃない?と聞くと、
そうみたい、と答えます。
カレも泌尿器科にかかっているようです。
3月に自分が治療したとき、カレも一緒に治療したのよね?と聞けば、
そのときは病院に行っていなかった、と・・・
自分だけ治しても、ダメだよ~
カレの方もそのとき小さいいぼが出来ていたようですが、大丈夫だろうとタカをくくっていたようでした。
子宮がん検診をして、念のためクラミジア、淋菌の検査も追加しておきます。
病変が広いため、日を改めて腰椎麻酔下で焼却することにしました。
そして、昨日。
大学派遣のDrと一緒に処置します。
朝、Drに、「今日、午後からコンジローマ焼却が入っています」と伝えます。
Drが「え、またあの人?」と言われます。
そう、今年3月にもコンジローマ多発の患者の焼却術をしたのでした。
いえ、別の人です・・・
腰椎麻酔下で電気メスで腫瘤を焼却していきます。
ちなみに、前回外来で施行したクラミジア、淋菌検査は両方とも陽性でした・・・
見事なSTD(性行為感染症)複合感染です。
HIV検査もした方がいいかもしれません。
手術は無事終わりました。
しばらくは外来に膣洗浄に通院してもらう予定です。
もちろん、クラミジア、淋菌の治療薬も処方します。
痛い目に遭わないと分からないのは、ちょっとかわいそうな気がします。
やっぱり、性教育が大事・・・ってことでしょうか?
再発防止するために、目の前の患者にはしっかり教育するつもりですが、
STDに罹らないための予防教育が一番大事で、一番難しいところだと思います。
自分ができる範囲で、やっていくしかないとは思いますが、時々自分の無力を感じて虚しくなるときもあります。
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今週日、月、火曜と一日一人ずつ妊婦健診未受診の患者が来院。
ちょっと、勘弁して・・・って感じです。
日曜日の症例。
昼間、家にいると携帯が鳴ります。
見ると、病院からの電話です。嫌な予感が既にしてきます。
日直のDrからです。
3月初めに産婦人科にかかっていた妊婦さんですが、今水のようなものが出たと言って来ていますが、どうしたらいいですか?
とのこと。
3月以降はかかっていないんですか?と聞くと、
そうみたいです、と。
母子手帳は?と聞くと、まだ持っていない、とのこと。
3月のカルテを確認してもらうと、まだそのときは5-6週で胎嚢を確認したのみで、予定日もはっきり決めていない状況でした。
そこから計算すると、今20週ぐらい・・・
分娩を扱っていない、うちの病院ではムリです・・・
日直のDrに、うちでは対応困難なので、周産期センターに行ってもらってください、とお願いしました。
月曜日の症例。
1経産。最終月経より妊娠18週。今まで産婦人科全く未受診。
聞くと、月経不順だったので、妊娠に気づかなかった、とのこと・・・
エコーで見ると、18週相当の胎児です。
近くの助産院を希望している、と言われましたが、
今まで未受診なので、病院での分娩を勧め、紹介状を持たせました。
火曜日の症例。
2経産、中絶6回、子宮外妊娠1回既往の妊婦。
最終月経よりこちらも妊娠18週。産婦人科未受診。
どうして、病院にかからなかったの?と聞くと、
いろいろ考えていたんですけど・・・と言われます。
3連続の未受診妊婦来院に、こっちもいい加減切れ気味になって、ついつい、言葉もきつくなってしまいます。
考えても、行動に移さないと、だめでしょう、と
言ってしまい、しまった、と思いつつ、
今まで何も無かったからよかったけれど、破水したり、胎児死亡することもあるから・・・と説明を加えます。
この妊婦もなぜか、近くの助産院を希望しましたが、やはり病院での管理を勧め、紹介状を持たせました。
ちゃんと、妊婦健診受けましょうね。
月経が無かったら、妊娠を疑いましょうね。
妊婦健診をきちんと受けていなかったら、希望の分娩場所では産めないことがありますからね。
個人的な問題も多いとは思いますが、気軽に相談できる場があればこういう人たちの手助けになるかな、と思います。
行政の相談窓口もあるようですが、周知されてないことが多いのでしょう。
身近な親や友達に相談できるのが一番なんでしょうが、そういう相談相手がいない人が一人で抱えて、後々大変になることが多いような気がします。
難しい問題だと思いますが、周産期に携わる身としては、考えていかないといけない問題だと思っています。
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2日前 草薙くんの復帰会見をTVでやっていました。
タイホされた時は、どのTV番組もこれでもか!っていうぐらい草薙くんのやつれた姿を映し出し、
どれだけ大事件なの?っていうぐらい大々的に報道していましたが、
2日前の復帰会見でのマスコミの態度は、なんだかえらく”自分たちは見方だよ”的な、
タイホの時のあの報道はなんだったんだ?と誰もが突っ込みかけたのではないかと思います。
それにしても、約1ヶ月間言葉通りの”自宅謹慎”をして、その割にはしっかりココロとカラダを鍛えていたようで、
TVに映る姿は、すがすがしく、健康的で、
すごいなあ~、と感心しました。
会見の中で、”一人じゃないんだということがよく分かった”と言っていましたが、
そうだよね、自分が失敗したときやつらいときに声を掛けてくれることがどんなにありがたいか、
自分が大切に思われている、必要と思われていると思うことで、人は強くなれるんだよね、と思ったのでした。
学生の頃、私はテニス部に入っていましたが、いろんなことが重なって、精神的にぐちゃぐちゃになってしまい、勢いで”部活も辞める”と言って行かなくなった時期がありました。
それでも、同じ部の友達は、学校で会ったときや電話でいろいろと話を聞いてくれました。
そんななか、同じ部の同級生の男の子が、
”1日でも1時間でも1分でも1秒でも、はやく戻ってこいよ”
と、学校で会ったときに言ってくれました。
素直にうれしかったです。
それから、2ヶ月ほどして、私は部活に戻りました。
戻ったとき、迷惑をかけた先輩、同級生、後輩にも暖かく迎えてもらい、
結局、次の年は副キャプテンをやっていました。
一人じゃないんだ、と実感することは、つまりは自分の弱さを認めて、周りのたくさんの人に支えられている、ということでもあると思いますが、
自分の弱さが分かることで、逆に強くもなれるんじゃないかな、と思います。
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