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むずかしい~。
自分で難しくしてるんじゃないの、ようさん。
.......今日往診に行ったおばさんのことだけど。
2年ほど前からよく転ぶようになったんだ、まだ70歳前
なのにね。神経疾患かなあと思って病院に紹介したら
異常ないって、でその先生が親切に整形外科に対診
出してくれたんだけど、陳旧性の圧迫骨折のみでこの
骨折は数年前に入院した時のもので今回とは関係なし。
でこの神経内科の先生はさらに考えてくれて心療内科
に対診してくれた。でおそらくがつくけど
単一恐怖症
と診断され心療内科で経過を診ていくことになったんだ。
ようさん、その病院っていうかその先生まじめだね。
んっ、「神経的には大丈夫。」で済ませなかったんだから
ね。でもここから彼女に悲劇が.......。
2回目の受診日にその病院の玄関で転倒して、急遽整形
外科で診察ってことになったんだ。で、詳細に検査して大丈
夫となった。
よかったね、無事で。
......無事じゃあなかった。翌日から腰痛で歩けなくなって
知人に勧められて隣の隣町の診療所の整形外科に出かけ
て行っちゃった。で、そこの先生とスタッフに
「こんなになるまでほったらかしにされて可愛そうだったね。」
と言われ胸きゅん。
ふ~ん、で診断は?
圧迫骨折....これが原因で歩けないって。だからうちにか
かれば治るって。藁をもすがる気持ちの彼女には天使の
声だった。でもぼくには何でも話してくれるんで
「せんせい、原因がわかったんや。だから心療内科には
もういかんわ、あそこの整形もやぶやし。」
と電話があったんだ。そこでそこの先生に連絡して経過を
詳細に話したんだけど
「わたしは整形外科のことしかわからん。でも彼女が歩け
ないのは圧迫骨折のせいでこれからうちに通院してもらえば
歩けるようになりますよ。」
の返事。
もう、ようさんの出るまくはないね。
うん、患者さんも信者になっちゃったし。
で、どうなったの?
少し歩けるようになったよ。
やっぱり、圧迫骨折が原因だったんだ。
んにゃ、まえの状態に戻っただけ。痛みが取れた分
「なんで歩けんのやろ。この先生は歩けるって言ってたの
に。」
って思うようになっちゃった。
あら、まあ。
で、その先生思うどおりいかずに面倒になったんか抗不安
薬をだしちゃった。しかも、前の病院の倍量。
あれ、まあ
で、フラフラになってまた転んじゃった。
それでまたうちの診療所に電話がきたんだ。
「せんせい、あかんのや。へんなんや、脳梗塞かな?」
結局、家族にも説明してようやく納得してもとの心療内科
のお薬に戻しているんだ。
病診連携とかいろいろ騒がれてるけどこんな身近なとこに
も問題があるよ。
大変だね~、ようさん。
ん、愚痴ってる暇はない。医療側がやり残してることは
まだまだあるんだ。自浄もしていかないとね。
ハ~、クッション。
ようさん風邪引いたの?
そうみたい。
体調管理が悪いんじゃあない?
んっ、そうかも。でも昨日はお昼に少しワインを飲んで
、風邪がひどくなるといけないから風邪薬を飲ん@:●
※★*◇▲¢$♂℃....だ。
ようさん、大変ロレツが回ってないよ。
んっ、もういっひゃい言って。あ~あ、だいじょ~~~び。
くずりびょ、おおきぃくのみすぎひゃっちゃ。
ほんと、だいじょうぶ?
でもようさん、倍量飲んでそんなフラフラになる風邪薬って
なんていうクスリなの?
あぶないから公表してよ。市販薬ならもっと危険だよ。
わ~ってる、わ~ってるって。そのくひゅりは~★§♂*
▼△◎〓★♀にゃのっ、うふっ。
ようさん、聞こえないよ。落ち着いたらクスリを公表してね。
でも、ようさんみたいなひとがいるからコンビにでクスリは売
れないね。
イエ~す、うイ、きゃんきゃん。
あすたには~、ちゃ~んじっ.....ってか。
ほにゃすみ。
ばいばい。
ようさん誰と別れたの?
患者さん。
いつも患者さんが亡くなると挨拶に行くんだ。
えっ、どの患者さんでも?
んっ、その家族の誰かが診療所にかかっていたら顔を出す
よ。本当は全員通夜に行きたいんだけど時間的にムリなこと
も多いから送り香典することもあるけどね。
昨日は朝刊でふたりのおじいちゃんの名前が出てた。
でも夕方用事があったんで直接家に持っていって家で焼香を
あげさせてもらったんだ。
ようさん、勇気あるね。
えっ?
だって恨まれてることもあるかもしれないじゃん。
もちろん、ちょっとドキドキするよね。でも逆に喜ばれるってい
うのも変だけどいろんなことを本音で話してくれるよ。
入院してからああだったこうだったってね。
ただ明らかにぼくの判断が遅かったかなあと思うケースでも
家族に
「ありがとうね。せんせい。」
っていわれる時は思いっきり切なくなるけど。
ようさん、修羅場はなかったの?
幸い今のところないんだ。ただ、つらい別れは何度もある。
23歳の女の子の死。血液疾患だったけど通夜に行ってお母
さんと顔をあわせた瞬間に抱きつかれて号泣された。
ぼくの2つ上の男性が亡くなった時も次男が顔を合わせたと
きに泣き崩れてしまったり。
かなりきつかった..................。
でも人間って思ったより強いんだ。
田舎で大家族が多いからゆっくりゆっくり立ち直ってくる。
凄いよね、人間って。
でもここ数年少し事情が変化してきてる気がする。
どんな変化?
亡くなった病院に対する不満が間違いなく多くなってる。
「ひどい扱いを受けた。」
「なんかくやしい。訴えたいんや、せんせいどう思う。」
「葬儀が終わったら主治医に会いに行くつもりや。」
でようさんどうするの。
うなづいたり首を振ったりはしない。
いつも同じことを言うよ。
「葬儀が終わって落ち着いたらおいで。ゆっくり話そっ。」
だいたい、落ち着く。
ようさん、それって病院が悪いの?
.............そんなことない。
医者ならほとんどのケースが問題ないとわかるケース。
でも一般人には理解しがたいこともおおいにある。
だからトラブルにならないように話をするのも患者さんとの関
係が密接な開業医の仕事だと思ってる。
友人は
「患者と適当にバカ話して金貰って、開業医はいいなあ。」
って揶揄するけどね。
でも何件かは揉め事を未然に防いでる自負はあるんだ。
防波堤だ。
そっ、夜間診療や時間外診療だけが診療所の役目じゃあな
いんだ。こんな防波堤にもなってるんだ。
お金んなんないね。
んっ、お金になるどころか出てくんだ、すごいっしょ。
でもね................愛はもらえる......。
ようさん、ぜんぜん似合わない。
.................ばいばい。
幸せだよ~。
何言ってるの、ようさん。
この前、大学県支部の同窓会があったんだ、そこに初参加
の35歳くらいの産科医の先生がいてね、話をしたんだ。
そしたら、わが県は
産科医天国です。
って言うんだ。一瞬えっ?と思ったんだけどね。
こんなに産科医不足が話題になってるのに凄いじゃあない。
んっ。40万程度の人口に対して大病院が5つ、しかも人気
の開業医さんが最低4~5件あってもう十分だって。
しかも、患者さんがみんな自分の話に耳を傾けてくれるんで
モチベーションが自然にあがるって。
おじいちゃん、おばあちゃんも協力してくれるし。
へ~。
東京の大学病院や埼玉県、群馬県にも勤めたらしいけど18
0度環境が違うんだって喜んでた。
確かにわが県では受け入れ拒否はほとんど聞いたことがな
いんだよね。
凄いね。
うん、凄いと思う。小さい県だから病院間の関係も程よいライ
バル心と程よい協調性が維持されてる。
でも、ようさん、この前病院に対して文句たらたらだったじゃ
ん。
ん、そりゃ細かい問題点は山のようにあるよ。
でも全体的には上手く回転してるってとこかな?
どうして上手く行ってるんだろう?
ん~難しいけど、小さな県だからかな~。
上手くみんなが干渉しあってて、個々が社会からはみ出しに
くいからかな?
ヤンキーでも診察室ですごく人懐っこい顔するもんが多いし。
ただアピールは下手だから他の県に見向きもされないけど
ね。
見向きもされなくったっていいじゃない、ようさん。
平和ならね。
んっ。
あれっ?
どうしたのようさん。
ふと思いつた。
なにを?
長期処方が最近目立つけど理由は
1.医療費削減
患者さんの受診回数を減らすことで再診料の請求を減ら
して国の医療費の削減とする。
2.病院スタッフの負担軽減
外来患者さんの受診回数を減らして外来担当医の負担を
減らす。
3.患者さんの負担軽減
再診回数を減らすことで再診料が減って患者さんの負担
が減る。
なんだよね。で、最近は病院で90日投与とかが多くなってき
てるんだ。
良いことじゃあない。
ん、でもこれって病状が安定してるからできるんだよね。
もちろんでしょ。
じゃあ、この前提に反して患者さんが原疾患がもとで亡くなっ
たらこの契約は守られなかったというわけだ。
もちろんそんな契約書は交わしてないからどうこういうわけじ
ゃあないけど、処方してもらって2週間後に亡くなったらなん
と76日分も余りがでる........................。
1日1錠なら76錠
1日2錠なら152錠
1日3錠なら228錠
1日3錠を3種類なら なんと 684錠 が不要になる....。
5種類なら1140錠かあ。
医療費削減も大事で再診を減らすことも国のことを考えれば
仕方ないけど、こういうこともなんとかならんのかなあ。
これ少なそうで多いと思うんだけど。
ん~結構な数になるよね。
そっ、これが回収できたら
ヤバクリも大助かりだし、医療費削減の一助にもなると思う
んだけどなあ。なんか対策ないかなあ。
まっ安全性の問題やらなんやらでムリだねようさん。
んっ........でもなんとかならんかなあ。
へ~。
ようさん、なにを感心してるの?
gooを見てたんだけど、そのHPに 教えて!ウオッチャー
というコーナーがあってね、
「産科医不足」 わたしたちにできることは?
という記事があったんで読んでみた。
書いてあることはそんなに深い内容じゃあないけどとっても
わかりやすく仕上げてあるんだ。
以前、地元の友達と同窓会で会ったときの話です。
地元の友達は20代前半で結婚・出産をした子も多く、同い年で3人の子持ち、という子も珍しくはありません。
出産・育児という面では大先輩に当たるのでよい機会と思い体験談をいろいろ聞いていたのですが、「こっちでも産婦人科はいいところがなかなか空いてなくて大変だよ~」という話に、『産科医不足』という問題を改めて認識させられました。
昨年頻発した「妊婦のタライ回し」や「妊婦の死亡」といった悲しい事件は、医療現場の深刻な産科医不足問題を浮き彫
りにしました。
各種メディアでもすでに繰り返し伝えられているので要点を簡単にまとめると、
産科医不足の原因と考えられているのは…
・訴訟リスクの高さ
・報酬の低さ
・業務の過酷さ
と言われています。
これについて、内科医のkame-chanさんからは現場が垣間見える具体的な投稿が。
「訴訟が減れば産婦人科医は増えますか?医者の給料をみんな同じにしないと、小児科医は増えませんか?」これを読むと、産科医がいかに過酷な状況に立たされているかが見て取れます。
一方、教えて!gooには妊婦さんからの投稿も。
「11週で分娩予約断られました」という主婦の方や「実家付近には他に3軒の個人産院がありましたが、どれも産科は廃止。」と書かれた方は、産科医不足の状況を肌で感じたよう。
医師側も、診療を受ける側も不安や不満を抱えている今のお産の現場。
「報酬の低さ」や「業務改善」については国や自治体などを中心に仕組み自体を変えなければいけないのでしょうが、私が気になったのは「訴訟リスクの高さ」による産科医不足。
出産にリスクが伴うことは今に始まったことではないはず。
にも関わらず医師への責任追及の声が高まっているのは、医師と患者、病院と患者の関係が変わったからかもしれません。
そう思って妊娠した側の声を探してみると、
「一度不信感を感じた医師のもとで最初で最後になるだろうという出産をするのかと思うと…」
「私にとって(出産は)生まれて初めてのことで、わからないから質問をしているのにその言い方は何!?と思い、悔しくなりました。」
と、出産前の診察での不満の声を多く見かけました。
この状態で事故がおきれば、その責任を医師に求めたくなるのは当然の流れかも。一方で、コンビニ受診やかかりつけ医不在など、病院を利用する私たちが直さなければいけない行動も見えてきています。
「産科医減少をくい止めるために我々ができること」
という投稿にあるように、相手や既存体制を批判するだけでなく、「今私たちに何ができるか」を皆が考えるべき段階にきているんですね。
お互いを理解し合うには、今起きていることへの認識を深めることが第一歩。
「医者不足で大変なことになっているのは、婦人科ではなく産科です。」
という言葉にぴんと来なかったあなたは、こちらの投稿をぜひご一読ください。さらに皮肉にも医療の高度化や高齢出産が妊婦のたらい回しを助長しているといった意見もありました。
「医療のインフラが整っておらず、新生児の数が多い50年前は、現在よりも産科でのたらいまわしが多かったのでしょうか?」という問題提起には、興味深い回答が。
実際に高齢出産は増えており、2003年時点での第一子・出生時平均年齢は28.6歳、30歳から34歳で第一子を出産する人も全体の24%近くに上ります(ちなみに現在の「高齢出産」の定義は35歳以上の出産とされています)。
高齢出産が増えている背景には女性の社会進出やそれを容認する社会の確立があり、高齢出産自体は非難されるべきではないものと私は考えていますが、30歳を過ぎると妊娠および分娩に対するリスクが高まることは事実のよう。
このような事実は意識しなければ見過ごしてしまうので、30歳を過ぎた私自身ができることとして、まずは「自分の体についてもっと知る」ということがありそうです。(山藤)
どう?医療関係者にとっては
「あたりまえじゃん。」
と思う内容かもしれないけど世間一般のひとに現状を理解し
てもらうには十分な内容だと思うんだ。
しかも、医師と患者のいずれもの至らない点をしっかり指摘し
てるよね。すっごくバランスが良い文章だと思う。
書けそうで書けない、そんな文章だよね。
筆者は山藤さと子さん
(株)ルシーダ 取締役副社長。インターネットの企画物を得意とし、各種執筆も手掛けるキャリアウーマン。現在“働く女性を応援するサービス”に奮闘中
です。女性の社会進出が目立つけど本物が現われ始めたっ
てとこかな。
ようさん、いよいよ男は危ないね。
そう、男は後ろ向きな性格が多いからね。愚痴が多くて前に
進まないんだ。
あの柔道家の山下泰弘さんも言っていたよね。
「あまりにも過去にとらわれて生きているひとが多すぎる。」
しかも
「ばかじゃないかっ。」
とまで天下のNHKで言ってた。
「生きてるんだから常に前向きですよ。」
いまこの生き方をできるのは圧倒的に女性だよね。
じゃあ、ようさんも前向きにがんばらなきゃ。
んっ!明日はカレー、明後日はオムライス、明々後日は牛丼
..................食べることばっかり前向きじゃない。
ほんまか?
ようさん、なにが。
この記事。
いろいろなタイプのインフルエンザウイルスに効くワクチンを
厚生労働省研究班が開発した。
従来のワクチンと違い、ウイルスが変異しても効果が続く
のが特徴で、動物実験で確かめた。実用化までには数年か
かるとみられるが、新型インフルエンザの予防にも役立つと
期待される。
研究班は、国立感染症研究所、北海道大、埼玉医科大、
化学メーカーの日油。
通常のワクチンは、ウイルス表面をとげのように覆うたんぱ
く質をもとに作る。接種後、ウイルスが体内に侵入すると、抗
体がとげを認識して増殖を阻止する。だが、インフルエンザ
は、とげの形が異なる複数のウイルスが流行することが多い
うえに、頻繁にとげの形が変異するため、毎年のようにワク
チンを作り直す必要があった。流行する型の予測がはずれる
と、ワクチン接種の効果が薄れた。
研究班は、表面に比べて変異しにくいウイルス内部のたん
ぱく質を人工合成。それに特殊な脂質膜をくっつけてワクチ
ンを作った。このワクチンを接種すると、免疫細胞が、ウイル
スの感染した細胞を攻撃する。
実験では、新型インフルエンザウイルスに変異する可能性
が高い高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1、Aソ連
型、A香港型の3種共通の内部たんぱく質を調べ、ワクチン
を作製。免疫に関与する人間の遺伝子を組み入れたマウス
に接種した後、ウイルス3種をマウスに感染させても症状が
表れず、増殖も抑えた。
ただ、これまでにないタイプのワクチンなので、人間に使っ
て重い副作用が出ないか、慎重に確認する必要がある。同
じ仕組みのワクチンを英オックスフォード大も研究中という。
研究代表者の内田哲也・感染研主任研究官は「人間に有
効で安全な量を調べ、一刻も早く実用化につなげたい」と話
している。
できたらすごいぞ、厚労省研究班。
後は祈るばかり。でも不安も.....。
そうね、副作用だね、ポイントは。
んっ、それにもうひとつ。
もうひとつ?
んっ、価格。これは大事。
もう100年に1回の みぞうゆう いや未曾有の不況下だか
ら価格が高いと予防接種まで格差社会になっちゃう。
理想は定期接種で全額とは言わないけれど補助あり。
そうね、できても射てなかったら意味ないもんね。
そうだよ、でも国って時々僕らには打てないような凄い変化
球投げてくるから、気をつけなくっちゃね。
.......ようさんも直球で会話したら?
はい。
今日はお願いが....。
ようさんどうしたの。
あの~最近病院人気(専門医人気)が主流なんだけど、そ
のためにヤバクリで困った現象が起きてるんだ。
どうして?
糖尿病とか高血圧でコントロールが不良な患者さんがいてと
てもヤバクリ外来では上手くいかない場合に専門医を紹介し
て教育的な意味も含めて診てもらうんだ。
いいじゃない、そうすればホスピタル・ショッピングも減るね。
そっ、でもね、当然のことだけど入院してると糖尿病も高血圧
もコントロールは良くなるんだ。栄養管理もしっかりするしね。
万事OKってわけ。
いいね、ようさん。
でもここで思いもかけぬ一言を放つお医者様や看護士様が
いるわけで...................。
どんな一言?
「良くなったねOOさん、ほら糖尿病も良くなってきたし、血圧
も下がったしね。頑張ればクスリはもういらないんです~。」
この一言は患者さんにとってはもう神の声として頭の中に響
き渡り続けるんだ。
『クスリはいらない、クスリはいらない。』
で退院後その患者さんはヤバクリに来て言い放つんだ。
「病院で血圧のクスリはいらんて。」
でも現実は悲しいかな、家には栄養士さんはいないんだよ
ね。退院直後はいいけど1~2月後には血圧は上昇してくる
ことが多いんだよね。
でも、病院の先生や看護士さんの言ったほうが優先されるっ
てわけね。
そっ、だから退院後血圧が上昇し続けても健気な患者さんは
神の声を信じ続けて、
「俺の不摂生が悪いんだ。」
と心でつぶやき続けるわけ。
で、下がらなくてイベント発生!もしくはムリなダイエットを始
めてアポッっちゃう。で地元の開業医は何してんだって言い出す始末。
2次災害みたいなもんね、ようさん。
そこまでは言わないけど、少し配慮が欲しいんだ。
病院での入院生活は非日常的でもある
ってことをね。
ほんとお願いします。
なかなか難しいいね~、ようさん。
そうねその立場になってみないとね。ぼくも勤務医時代はわ
からなかったから、お願いするしかないよね。
急に大声だしてどうしたの。
久々にあったまきた。
どうして?
休日に患者さんから電話がかかってきてね。
74歳の男のひとの家族から
「ちょっと、様子がおかしいから往診に来て。」
って。
で往診に行ってバイタル・サインと触診しても異常は認めら
れないけど、なんかおかしい。
どことなく元気が無い。受け答えはするけどなんかボーっと
してるんだ。嫌な予感がするし救急病院に連絡して診て貰お
うと。
「もしもし、OO病院ですか。今、往診先なんですけど。これこ
れこういう患者さんで..............。」
と説明。すると当直医が冷ややかな声で
「採血とかされたんですか?してない?それともっと具体的
な所見を言ってくれないと。」
カッチ~ン
『アホか、なんで緊急で往診依頼されて採血してゆっく
りしてる医者がおるんかいな。』
と思いながらも受け取ってもらうほうなのでもう一度
「あの~、往診先なんで採血はできないし所見もはっきりし
ないんで申し訳ないですけど、でもなんとなく普段と違うんで
す。」
と言ってみたんだ。すると
「病院は忙しいんですよ。雰囲気で送られても困るんで
すけどね。」
ここで覚悟が決まりました。
「あれっ?今日そこ当番医ですよね。でも受け取りたくないみ
たいだからもういいです。時間がもったいなから。言っときま
すけど、素人が電話してるんじゃあないですからね、ばいば
い。」
と言って電話を切って、すぐに隣の市の脳卒中センターにお
願いすることに。
「先生の勘っていうやつですね、いいですよ。何分ぐらいで着
きますか?30分ですか、待ってます。」
と言うことで救急車呼んで搬送。
ようさん結果は?
クモ膜下出血
あぶないね~、ようさん。
ん。
でその足で引き返してさっきの休日当番医へ直行。
ま、ま、まさか、ようさん
そっ、もう頭から湯気でて止まんなかった。
で当番医呼んでもらってお話し合い。
でてきたのは30代の格好のいいお兄さん。
「あの~、先程の件で今後のことも含めてご指導頂きにきま
した。あのケースの場合、わたしは往診先でなにをどのよう
にして、どのようなご連絡を差し上げればばよかったんでしょ
う?。」
あ~あ、やっちゃった。
「採血とか身体所見とか。」
「往診先なのに採血?身体所見はないって言いましたよね
んでもって状況はお話しましたよね。」
「....................」
「結局、隣町まで行って、SAHでした。」
「....................」
「町医者って病院と違って患者さんとしょっちゅう顔を合わせ
るんですよ、とくに田舎は。なかにはこどもの時からの知り合
いもいるんです。それでなにか変、立派な搬送理由でしょ。し
かも、一応わたしも医者ですから.......。なにか至らなかっ
た点でもお・あ・りでしょうか?」
「....................」
「なんかさっきの電話の時の勢いと違うんですけどね。」
ようさん、その辺で切り上げたんでしょ?
ん~
「なにだまっとるんや、ボケが。電話の先の状況までき
ちっと読み取らんかい、こらボケが。なに器に守られて
いきがっとんねん。文句あるんか、こらボケ。話し合いが
嫌なんなら表で勝負つけたろかい、ボケ。おら、何黙っ
とんねん。おい、こら、今の患者死んだらてめもボコボコ
にしたるからな、ボケ。」
ようさん!なんていうことを。
さすがに言わなかった、一応医者だからこらえた。
でも最後にひと言付け加えといた。
「わたしは勤務医も開業医も経験しています。あなたは勤務
医だけでしょ?最近、勤務医の過労ばかり主張しているひと
がいるけどバランスなんです。だから目線は水平に保ってお
いて下さい。でないと患者さんに対する目線もおかしくなって
きますよ。どちらが倒れてもいけないんです。」
ふ~ん、なんだか長いね。
だって同級生が就任式であんなに長い演説してたからね。
負けちゃあいけないと思って。
大変だね。
そっ、ぼくも大変なんだよ。
違うよ、その勤務医さん。
.........................................。
ようさん、何がわからないの?
時々、かぜの処方に疑問を感じるんだ。
どういうこと?
かぜにもいろいろあるからね。ここで言うかぜは急性気管支
炎のことなんだ。
その.....急性気管支炎がどうしたの?
うん、時々他の病院に急性気管支炎で罹ってて、治らない
からって薬剤情報をもってくるんだ。そこで、わからないこと
があるんだ。痰が出てるのに
中枢性鎮咳剤のみならず去痰剤まで処方されてる。
と、いうこと。
痰を出す作用として咳が出るわけだから、咳を抑えてはいけ
ないはずなのに抑えてるし、一方では痰を出させようとしてる
んだ。
ようさん、それ、もぐらたたきの穴にふたをして、出れなくし
てるようなもんじゃない。ゲームになんないね。
うん、その通り。フスコデ・ムコソルバンとかアストミン・ムコダ
インとか一番凄かったのが整形外科の先生の処方で、フス
コデ・アスベリン・ムコダイン・アストミンの組み合わせ。たぶ
ん患者さんが診察時も、しきりに痰の絡んだ咳をしてたんだ
ろうけどこの薬で余計息苦しくなって来院してきたんだ。
最初から気管支炎に中枢性鎮咳剤を使用することはいい
のかな?よっぽどの場合を除けばこの処方は避けるべきじゃ
あないのかな?上気道炎ならわかるけど・・・・・・・
ようさん、例外的な処方じゃないの。
そっか~、でも結構見かけるけどね。勉強不足かも知れな
いから、何かこういう処方をする理由を知ってるひとがいたら
教えて欲しいんだ。
あっ、空咳だ。中枢性鎮咳剤飲んで寝ようっと。おやすみな
さい。
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