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急に大声だしてどうしたの。
久々にあったまきた。
どうして?
休日に患者さんから電話がかかってきてね。
74歳の男のひとの家族から
「ちょっと、様子がおかしいから往診に来て。」
って。
で往診に行ってバイタル・サインと触診しても異常は認めら
れないけど、なんかおかしい。
どことなく元気が無い。受け答えはするけどなんかボーっと
してるんだ。嫌な予感がするし救急病院に連絡して診て貰お
うと。
「もしもし、OO病院ですか。今、往診先なんですけど。これこ
れこういう患者さんで..............。」
と説明。すると当直医が冷ややかな声で
「採血とかされたんですか?してない?それともっと具体的
な所見を言ってくれないと。」
カッチ~ン
『アホか、なんで緊急で往診依頼されて採血してゆっく
りしてる医者がおるんかいな。』
と思いながらも受け取ってもらうほうなのでもう一度
「あの~、往診先なんで採血はできないし所見もはっきりし
ないんで申し訳ないですけど、でもなんとなく普段と違うんで
す。」
と言ってみたんだ。すると
「病院は忙しいんですよ。雰囲気で送られても困るんで
すけどね。」
ここで覚悟が決まりました。
「あれっ?今日そこ当番医ですよね。でも受け取りたくないみ
たいだからもういいです。時間がもったいなから。言っときま
すけど、素人が電話してるんじゃあないですからね、ばいば
い。」
と言って電話を切って、すぐに隣の市の脳卒中センターにお
願いすることに。
「先生の勘っていうやつですね、いいですよ。何分ぐらいで着
きますか?30分ですか、待ってます。」
と言うことで救急車呼んで搬送。
ようさん結果は?
クモ膜下出血
あぶないね~、ようさん。
ん。
でその足で引き返してさっきの休日当番医へ直行。
ま、ま、まさか、ようさん
そっ、もう頭から湯気でて止まんなかった。
で当番医呼んでもらってお話し合い。
でてきたのは30代の格好のいいお兄さん。
「あの~、先程の件で今後のことも含めてご指導頂きにきま
した。あのケースの場合、わたしは往診先でなにをどのよう
にして、どのようなご連絡を差し上げればばよかったんでしょ
う?。」
あ~あ、やっちゃった。
「採血とか身体所見とか。」
「往診先なのに採血?身体所見はないって言いましたよね
んでもって状況はお話しましたよね。」
「....................」
「結局、隣町まで行って、SAHでした。」
「....................」
「町医者って病院と違って患者さんとしょっちゅう顔を合わせ
るんですよ、とくに田舎は。なかにはこどもの時からの知り合
いもいるんです。それでなにか変、立派な搬送理由でしょ。し
かも、一応わたしも医者ですから.......。なにか至らなかっ
た点でもお・あ・りでしょうか?」
「....................」
「なんかさっきの電話の時の勢いと違うんですけどね。」
ようさん、その辺で切り上げたんでしょ?
ん~
「なにだまっとるんや、ボケが。電話の先の状況までき
ちっと読み取らんかい、こらボケが。なに器に守られて
いきがっとんねん。文句あるんか、こらボケ。話し合いが
嫌なんなら表で勝負つけたろかい、ボケ。おら、何黙っ
とんねん。おい、こら、今の患者死んだらてめもボコボコ
にしたるからな、ボケ。」
ようさん!なんていうことを。
さすがに言わなかった、一応医者だからこらえた。
でも最後にひと言付け加えといた。
「わたしは勤務医も開業医も経験しています。あなたは勤務
医だけでしょ?最近、勤務医の過労ばかり主張しているひと
がいるけどバランスなんです。だから目線は水平に保ってお
いて下さい。でないと患者さんに対する目線もおかしくなって
きますよ。どちらが倒れてもいけないんです。」
ふ~ん、なんだか長いね。
だって同級生が就任式であんなに長い演説してたからね。
負けちゃあいけないと思って。
大変だね。
そっ、ぼくも大変なんだよ。
違うよ、その勤務医さん。
.........................................。
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