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2009.01.23 18:06 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  仕事 / 職場  |  その他(医療関連)  |  ようさん  | 推薦数 : 2

目線。

          

          うお~。

 

急に大声だしてどうしたの。

 

久々にあったまきた。

 

どうして?

 

休日に患者さんから電話がかかってきてね。

74歳の男のひとの家族から

「ちょっと、様子がおかしいから往診に来て。」

って。

で往診に行ってバイタル・サインと触診しても異常は認めら

れないけど、なんかおかしい。

どことなく元気が無い。受け答えはするけどなんかボーっと

してるんだ。嫌な予感がするし救急病院に連絡して診て貰お

うと。

 

「もしもし、OO病院ですか。今、往診先なんですけど。これこ

れこういう患者さんで..............。」

 

と説明。すると当直医が冷ややかな声で

「採血とかされたんですか?してない?それともっと具体的

な所見を言ってくれないと。」

 

カッチ~ン

 

『アホか、なんで緊急で往診依頼されて採血してゆっく

りしてる医者がおるんかいな。』

 

と思いながらも受け取ってもらうほうなのでもう一度

 

「あの~、往診先なんで採血はできないし所見もはっきりし

ないんで申し訳ないですけど、でもなんとなく普段と違うんで

す。」

 

と言ってみたんだ。すると

 

「病院は忙しいんですよ。雰囲気で送られても困るんで

すけどね。」

 

ここで覚悟が決まりました。

 

「あれっ?今日そこ当番医ですよね。でも受け取りたくないみ

たいだからもういいです。時間がもったいなから。言っときま

すけど、素人が電話してるんじゃあないですからね、ばいば

い。」

 

と言って電話を切って、すぐに隣の市の脳卒中センターにお

願いすることに。

 

「先生の勘っていうやつですね、いいですよ。何分ぐらいで着

きますか?30分ですか、待ってます。」

 

と言うことで救急車呼んで搬送。

 

ようさん結果は? 

 

クモ膜下出血

 

あぶないね~、ようさん。

 

ん。

 

でその足で引き返してさっきの休日当番医へ直行。

 

ま、ま、まさか、ようさん

 

そっ、もう頭から湯気でて止まんなかった。

 

で当番医呼んでもらってお話し合い。

でてきたのは30代の格好のいいお兄さん。

 

「あの~、先程の件で今後のことも含めてご指導頂きにきま

した。あのケースの場合、わたしは往診先でなにをどのよう

にして、どのようなご連絡を差し上げればばよかったんでしょ

う?。」

 

あ~あ、やっちゃった。

 

「採血とか身体所見とか。」

 

「往診先なのに採血?身体所見はないって言いましたよね

んでもって状況はお話しましたよね。」

 

「....................」

 

「結局、隣町まで行って、SAHでした。」

 

「....................」

 

「町医者って病院と違って患者さんとしょっちゅう顔を合わせ

るんですよ、とくに田舎は。なかにはこどもの時からの知り合

いもいるんです。それでなにか変、立派な搬送理由でしょ。し

かも、一応わたしも医者ですから.......。なにか至らなかっ

た点でもお・あ・りでしょうか?」

 

「....................」

 

「なんかさっきの電話の時の勢いと違うんですけどね。」

 

ようさん、その辺で切り上げたんでしょ?

 

ん~

 

「なにだまっとるんや、ボケが。電話の先の状況までき

ちっと読み取らんかい、こらボケが。なに器に守られて

いきがっとんねん。文句あるんか、こらボケ。話し合いが

嫌なんなら表で勝負つけたろかい、ボケ。おら、何黙っ

とんねん。おい、こら、今の患者死んだらてめもボコボコ

にしたるからな、ボケ。」

 

ようさん!なんていうことを。

 

さすがに言わなかった、一応医者だからこらえた。

 

でも最後にひと言付け加えといた。

 

「わたしは勤務医も開業医も経験しています。あなたは勤務

医だけでしょ?最近、勤務医の過労ばかり主張しているひと

がいるけどバランスなんです。だから目線は水平に保ってお

いて下さい。でないと患者さんに対する目線もおかしくなって

きますよ。どちらが倒れてもいけないんです。」

 

ふ~ん、なんだか長いね。

 

だって同級生が就任式であんなに長い演説してたからね。

負けちゃあいけないと思って。

 

大変だね。

 

そっ、ぼくも大変なんだよ。

 

違うよ、その勤務医さん。

 

.........................................。

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