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どうしたの?ようさん。
前の記事を読み返してたら、なんか人工呼吸器を否定して
るみたいになってるなって思ってね。
ようさん、そうじゃないの?
ちがうよ。ぼくは、癌などの末期の患者さんの人工呼吸器
装着を否定はしてないし、できないんだ。こころからケース
バイケースだと思ってるんだ。
どうして?
数年前にぼくの友人がある癌に罹患したんだ。ほんと、元
気な奴でね学年で一番やんちゃだった。でも、癌になった、
30歳そこそこだった。何回か手術して2年半くらい闘病生活
を続けていたんだ。ぼくは、その間に田舎に帰ってたから、こ
こからは最後に立ち会った友人から聞いた話だけどね。2年
半たつ頃から肺に転移して、若いから進行が早くてすぐに
呼吸苦が出現したんだ。でも、彼はぎりぎりまで頑張ったん
だ、でも、最後に耐えられないほど苦しくなって彼は自分から
って、叫んだんだって。彼も医者だったんだ。だから、人工
呼吸器を着ける意味は誰よりもわかってたんだ。二度と話せ
ないし、次に人工呼吸器を外す時は確実に
こともね。だから、人工呼吸器を着けるときが家族とのお
別れだということもね。でも、彼はあまりの辛さから人工呼
吸器を着けることを選んだんだ。
主治医が
「OOさん、いいですか、呼吸器着けますよ。」
彼はその時、妻の手を握り最後にこう言ったそうだ。
「さようなら。」
それから数日して彼は逝った。
数ヵ月後、彼の妻からはがきが届いたんだ。
「最後は、苦しまずに逝きました。楽そうでそれまでの
苦痛がうそのような顔をしてました。」
と。彼は若いし、医者だから彼なりの最高の選択ができたけ
ど、一般の人で、意識のない人には何が最高かはわからな
いと思うんだ。だから、医師が相当の覚悟で、
「自分の親ならこの手段を選びます。」
と選択肢を選んで話す事が大事かもしれないと思うことがあ
るんだ。
ようさん、患者さんや家族が選ぶんじゃなくて?
患者さんや家族は選べないと思う。医療従事者やそれに近
い職業の人なら別だけど。だって、経験が少ないから。だか
ら、きちんと(ある程度ではなくて)
「自分の親ならこうする。」
って指南する事が大事で、その結果、患者さんや家族がそ
の選択肢を選ぶ形が理想だと思うんだ。ここは患者さんや家
族に気を使っちゃいけないと思うんだ。気を使う場面じゃない
んだ。ここで気を使うと、残された家族がのちのち後悔するこ
とが起きてくる場合があるよ。
ようさん、人工呼吸器の装着ってひとくくりに出来ないんだ
ね。
そう、すごくバランス感覚が必要なんだ。賛成派も反対派も
感情的に自分の意見を押し通す問題ではないと思うんだ。
装着することで不幸になる人も、幸せになる人もいる。病気
の種類やその時の状況で違うんだ。
難しいね、ようさん。
うん。でも、何事も
「他人でも誠実なこころは通じる。」
って、思って行動すれば大丈夫....な、ような気もするけど。
おやすみなさい。
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