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ようさん、なに考えてるの?
ん~、ぼ~っとテレビ観てたら突然、日本テレビのZEROっ
ていう報道番組のきょうの特集
に伊藤先生が素顔で出てたんだ。去年の3月25日にこの
事件が発覚してから、もう50回も任意の事情聴取を受け
たらしいんだ。その容疑は殺人とのことなんだ、その結論が
まもなく出るらしいんだ。そこで、この特集が組まれて、その
中で伊藤医師の単独インタビューに初めて成功したみたい。
凄いね。
うん、でもこの表現はちょっと違うよね。伊藤医師は去年の1
0月下旬から4週に渡って週刊ポストのノンフィクション・シ
リーズ第22弾の
の単独独占インタビューにも出てたし....................
やっぱり、脚色強いよな~、今度はどうやって医者を叩くんだ
ろうってうがった目で観てたら、これまでの事件?の経過や
なにが捜査の対象になってるのかを説明した後、メーンキャ
スターの村尾氏が伊藤医師にインタビューした内容が放映
されたんだ。どこでどんだけカットされたかはわかんないけ
ど、こんなやりとりでした。
できるだけ、忠実に再現してみるよ。
がんばれ、ようさん!
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村尾氏 「殺人罪に問われるべきだという意見があることは
事実なんですが」
伊藤医師 「わたしの気持ちのなかでは一番いいものをひと
つ選択するのであるならば、という声の中で今
回の延命治療の中止なんてものもあったと。」
村尾氏 「そうしますと、患者さんのためにと伊藤さんは思
われてはずしたと、いうことですか。」
伊藤医師 「まあ、そのわたしの気持ちのなかではそれし
かないですから」
村尾氏 「殺人罪にあたるかあたらないかということについ
ては伊藤さんご自身はそれにあたらないと思って
ると?」
伊藤医師 「そりゃあもちろん、そう思ってますし患者さんを
自然の経過の中に戻してあげて自然に心停止
が来るっていうそういう状況をむかえるっていう、
そのための機械を外すってことですから、死亡さ
せるのとはちょっと次元の違う感覚ではないのか
なっと。その、救命医療と言うのは時として集中
治療のためにその人間性を時として否定するよう
なそういう処置がなされる場合もあるんです。家
族の方々もたまらずに呼吸器を外してもらいたい
っていうお話がでてくるわけなのでやすらかな人
として最後に死を迎えられる、まっ、自然の経過
の中にもどしてあげようということが機械を外すっ
ていう、大きな、まっ、どういいますかね、原動力
になるってゆうふうに思ってますのでね。」
ここで、伊藤先生が言った「自然の経過に戻す」ということ
を説明。伊藤先生が呼吸器を外した6人はいずれもがんなど
の末期患者でその患者さんたちの死へのプロセスをグラフ化
(横軸は時間、縦軸は心肺機能)して、自然死の場合の死に
向うの直線の急激な下降度が、人工呼吸器をつけることで
緩やかになるが、その下降度を人工呼吸器を外し元の下降
度に戻そうということを「自然の経過に戻す」という意味だと
説明。しかも、伊藤医師は2,3日前から数時間前までのあ
いだにおいてのみ取り外して「自然の経過に戻す」のだと。
外す場合には、瞳孔が開いているや刺激に対して反応がな
いなどのチェックをしたとのこと。
次に場面が変わり、家族の同意があったかどうかの問題
に。ここで、呼吸器を外して貰った患者さんの家族が電話イ
ンタビューに答える。
家族 「本人がチューブにつながれて生きたくないといっ
た。」
記者 「おとうさんは、その時どう思われましたか?」
家族 「尊重しようと思った、苦しい、チューブにつながれてる
のは嫌だと、それで外してくださいと伊藤医師に言っ
た。」
これに続き、呼吸器を外した6人の患者さんや家族を取材。
結果として3人が本人の同意であり、6人全員に家族の
同意があったと。
再び、伊藤医師へのインタビュー
伊藤医師 「機械を外してすぐに心停止が起こるわけではな
くて、呼吸が止まることによって心臓の脈が漸減
していって最終的にフラットにになってそこでご臨
終を宣告する、そこまでの時間というものが、ご
家族にとって最後の、ね、大切なお別れの時間
になるんですね。」
村尾氏 「患者さんと長年付き合われると情がうつってくるだ
ろうし、いろいろな意味で感情移入されると思うん
ですが、そういうかたの人工呼吸器を外すときの
気持ちとかどうですか?」
伊藤医師 「人工呼吸器を外しますよ、という一言を必ずか
けてから外させてもらうわけですけど、ご家族の
方は心臓のモニターをずっと見つめながら患者さ
んの手足を握っておられる、そこはご家族と患者
さんの間に私が割り込む余地はありませんので
ベットから少し離れたところで最後の時をずっと
一緒に待つ、というそういう状況ですね。まあ、と
にかくよく頑張ってくれましたと。」
人工呼吸器がついたままだと死が予期せず訪れ家族が間
に合わない場合もあるが、家族のいる前で人工呼吸器を外
すことで家族が納得行く形で看取ることが可能だと解説。
次に、この行動は伊藤医師だけの特異な行動なのか?
に焦点がうつる。二人の医師ががインタビューに登場。
埼玉医科大学 国際医療センター 佐藤 章医師
「300回は外しました。まったく問題と思ったことがないです
ね。問題になることのほうがちょっと。ただし脳死の場合で
すよ。」
中村内科医院 中村暁 医師も経験があると実名で登場。
その他にも数多くの医師が証言と説明。
その後、全国の医師にアンケートの円グラフが登場。
外したことがある医師 56%
外したことがない医師 35%
その他 10%
伊藤医師だけの問題ではなかったと結論。
ここで、人工呼吸器を外すことに批判するひとたちが登場。
安楽死・尊厳死法制化を阻止する会
事務局長 清水昭美さん
「患者は植物状態でも一生懸命生きているんですよ。死に
向かわせようとすることはダメで患者を見放す人間だと。」
日本ALS協会
事務局長 金沢公明さん
「呼吸器麻痺をもって終末期だとながされるとですね、今、
人工呼吸器をつけている患者さんが、えっ、おれって終末期
なのかバカ言うなと怒りの声が聞こえてきますね。」
ここからは、厚生労働省に焦点が。
現在のわが国にはガイドラインが無くこの事件を契機にガイ
ドラインづくりに乗り出したと。しかし、1年議論したのに延
命措置中止の具体的基準に踏み込めなかったと。
最後のインタビュー。
伊藤医師が弟と写った写真を村尾氏に見せる。弟は2年前
に骨肉腫で亡くなったと。彼も医師であったと。
村尾氏 「後ろが弟さんですか?」
弟の終末期に立ち会ったものとして発言をはじめた。
伊藤医師 「家族のその死に対してね、家族が患者さんにい
つまでも生きて貰いたいという気持ちは時として
家族のエゴだと。これは患者であった弟がです
ね、家族であった私に話した言葉でしたのでね
家族の方々はみなさん患者さんには長生きして
欲しいと願うものです。でも残念ながらその思い
は患者さんにとっては負担になるようなこともね、
起こりうると。」
写真を見ながら涙を一筋流す村尾氏。
伊藤医師はこの言葉がいつも終末期の患者さんを診るとき
に頭によぎると。
村尾氏「医療技術の進歩と法制度を変えるスピードの遅さの
ギャップにお医者さんを含めて患者さんも、ものすご
く苦しんでいるんじゃないのかなと。新しいルール、
血の通ったガイドラインといったものを含めてですね
われわれで話していかないとダメではなのかな~と
今、素直に思っているんですけど。」
伊藤医師 「もう、おっしゃる通りではないでしょうかね。」
最後の言葉。
伊藤医師 「やっぱり、それぞれが社会的な責任みたいなも
のを背負いながら生きていくわけですから今回の
こともまた自分の仕事というふうに思っておりま
す。え~また、ご批判にも耐えなければならない
とゆうふうにも思っていますので。ほんとに今日
こういう機会を作っていただいてありがとうござい
ました。」
村尾氏 「いえ、いえ」
お互いに「ありがとうございました。」
川原亜矢子キャスターが登場しコメント。
「国が、患者さんや家族が安らかな死を迎えるための選択が
できる最低限のガイドラインといった基準が必要だな、と思い
ます。」
再びスタジオから伊藤医師の人工呼吸器を外す判断基準を
提示。
瞳孔が開いている
刺激に対して反応がない
意識レベルが低く深いこん睡状態にある。
ここで、問題なのは伊藤医師が独断で判断したのかかど
うかということに。伊藤医師は医療はチームで行っており独
断は外せないと主張していると。
現在、厚労省のガイドラインが曖昧で各病院の独自の判断
に任せていると説明。しかし、罪に問われることに恐れ外せ
ない病院が増えていることも問題だと。。
最後に村尾氏が
「たとえ、息が早く止まることになろうとも、家族が安ら
かな死を迎えられるのであれば、このことに異を唱えら
れないと。」
と明確に発言して特集は終了。
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以上、できるだけ忠実に書いたけど.....。
ようさんは、この特集見てどう思ったの。
さっきも書いたけど、ここに書かれていることは昨年発売され
た週刊ポストのなかで、伊藤医師が言ったことのほんの一
部が取り上げられた感じでね、実際は週刊誌の方がもっと詳
しく書かれていたんだ。今回はその一部をテレビでダイジェ
ストにしたような感じなんだ。しかも、週刊誌の方が病院内で
の権力争いみたいな部分にまで踏み込んでいたと思うよ。
じゃあ、ようさん、退屈な番組だったの?
違うよ、逆だよ。インパクトはテレビの方が圧倒的さ。たぶん
この番組を見た人の半分以上の一般のひとは伊藤医師の
味方になったと思うよ。村尾氏の涙や支援する市民の姿や
それにもまして人工呼吸器に繋がれて呼吸が苦しそうな
患者さんの映像はどんな言葉にも勝るもの。やっぱり、目と
耳で受ける印象は強烈だよね。週刊誌では人工呼吸器に繋
がれて喘ぐ姿をそこまでかもし出せなかったもの。
じゃあ、ようさんは今回の事件はどう思ってるの。
この文章を書くの実は大変だった。ビデオを何回もまわして。
でも、それでも書こうと思った。週刊ポストに連載されたとき
も思いのたけを記事にした。でも、投稿しなかった。何が正し
いのかに迷ったから。だから、今回は番組の内容だけでも伝
えようと思った。
ぼくは....自分がしたんじゃなかったけど、目の前で人工呼
吸器を外す光景を見たことがある。
「OO先生、一緒に来なさい。勉強しよう。」
ぼくは、なにもわからないまま先輩医師についてある病室に
入った。先輩医師はいろいろと診察しながら、
「外しますよ。OOさんちょっと苦しくなるからね。奥さん、息子
さん、娘さんいいですか?」
と、静かな声で言った。
「はい、お願いします。」
そして、人工呼吸器が外された。家族の嗚咽が聞こえて
くる。新米医師のぼくは怒りに震えた。
『なんだこれは?人殺しじゃないか?』
頭の中が真っ白になった。家族は何も言わずただひたすら手
を握り続けた。先輩医師は
「家族だけの時間をおつくりしましょうか?」
と家族の承諾を得てぼくを連れて出て行った。どのくらいの
時間かは覚えていない。
「先生、ナースコールが鳴ってます。」
ナースセンターの全員が黙った。
『みんな、知ってたんだ!』
すごいショックだった。先輩医師は
「行こう。」
と言って、ぼくを連れて病室に入った。
「先生。今......」
妻がか細い声で話しかけた
「はい。」
淡々と先輩医師の死亡確認が続いた。
「OO時OO分死亡を確認させて頂きました。力になれなくて
すみません。」
その言葉が終わると同時に家族が今までの感情を爆発させ
るかのように大声で泣いた。ぼくは頭を垂れてじっとしている
先輩医師を凝視していた。数分後、妻が突然泣き笑いの表
情で先輩医師に言った。
「感謝してます。どんなにお礼を言っても....、本当にありが
とうございました。ほんとに...........................。」
ぼくは、それを聞いて再び頭の中が真っ白になった。
人を批判することは簡単だけど、自分の肌で感じなければわ
からないことはこの世に無限に存在する。
ようさん、らしくないね。
そっか、らしくないか。
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以前に病院に勤めていたころは、元気になっていく患者さんもいましたが、呼吸器が潰瘍を作り、その潰瘍が感染し、抗生剤を余分に投与され、腎機能が悪化・・・。
昨年なくなった祖母は自分の意思で「何もしてくれるな。」と言ってましたし、私も自然な形で逝くべきだと思ってました。
来月で1年です。
祖母の夢を見ることは、まだありません。
祖母に延命治療を施すべきだったのか?
と自問自答している時が、たまにあります。
生前にコミュニケーションが十分にとれている家族は、その患者さんとなった身内の意思に従うべきだと思います。患者さんも家族も
「安らかに」
と希望されますが、完全に安らかに最後を迎えられる人はほんの一握りだと思います。ほとんどの人が下顎呼吸をして最後を迎えるので、家族にはかなり患者さんが苦しんでいる、と感じてしまいます。この印象が強く残るので、後で少しばかりの後悔が生まれて来るような気がします。
「ああ、人工呼吸器をつけてあげればもう少し....」
こればかりは、生きて帰った人がいないのでどちらがいいのかはわかりません。でも、自然でいたいと思うのは人間の本能ではないでしょうか?だからこそ、人間って日頃から自然の流れに身を任せられない自分に苛立ったり、焦ったりするのだと思います。
>かえるさん
Jさんへの返事が本音です。でも、人工呼吸器を着けようとする患者さんや家族を否定することはもちろん出来ません。
だから、身近な問題としてみんなが常に考えていかなければならない問題だと思います。
私は年齢が結構いってます。一昨年度末に退職して現在学生ですのでまだ何もできない身でありますが晴れて法曹になれましたら、何らかの形で取り組みたい問題のひとつです。もっとも最短でも3年ほどかかりますので、なれた頃には厚生省のガイドラインも出て解決されている可能性のほうが高いですね。
しかし、病院内の抗争がらみだったことはこの度のネット検索で知った次第でありまして。。。そちらの方はばかげた話ですよね。安楽死の基準を考える前に、医師試験等先に見直すべきところがあるような気もします。何はさておき、再現、ありがとうございました。(法律のレポートなので、この番組の内容などは直接は使えませんので、そのままコピペとかはないです。取調べを受けている医師の名前と、番組で出ていたその医師の用いている安楽死の基準及び、安楽死の現状を少し知りたかったのです。)
はじめまして。まず、未来弁護士さんの新たな夢への挑戦に頭が下がる思いであるとともに、勇気を頂きました。ありがとうございます。
ガイドラインですが、たぶん出されると思いますが、解決は絶対にないと断言できます。次の記事に書きましたが、わたしは目の前で人工呼吸器が外された場面と医師である友人が自分の意思で人工呼吸器を着け30歳そこそこで無くなっていったという極端な2例を経験しています。当たり前のことなのですが最終的な死と言う意味では人間はみんな平等ですが、そのプロセスは個々違います。しかも、そのプロセスには年齢、病気の種類、家庭環境さまざまな物が大脳の神経線維のように複雑に繋がっていて、とてもバサバサと区切ることは出来ないのです。ですから、世論に押されて慌てて出てきたガイドラインはおそらく次から次へと問題が出てくると思います(厚労省はその問題を例外として扱うのでしょうが)。その度にマイナーチェンジを繰り返して医療従事者、患者さん、家族を混乱に陥れてしまうと思います。ですから、未来弁護士さんの取り組む問題は今と変わらず山積みだと思います。
彼は現在の法律では逮捕されてしまうかもしれません。人工呼吸器を外す条件が脳死のガイドラインのすべてとすれば大病院以外では不可能ですから。もし彼が逮捕されるようなことがあれば、その法律に対して疑念を感じざる負えなくなると思います(彼は射水市では人気があり地元警察も判断に苦労していると思います)。何が正しいのか誰も応えられない事象に於いて逮捕者がでるわけですから。法律は人を戒めながらも住みよい社会(国家)を維持するものではないのでしょうか。彼を罰することで何を戒めどのようにより良い社会をつくり得ようとしているのか考えてしまいます。
今回、個人的な気持ちは記事には書かないつもりでした。医師の立場からの意見としてしか受けいられないと考えたからです。でも、少し熱くなっちゃいました(笑)。
立場の異なる方の意見はいつも勉強になります。これからも何か気づかれたことがありましたら教えてください。
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