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どうしたの?ようさん。なに、お猿のまねしてるの?
ちがう!子供の笑い声のまね。前に亡くなった人がぼくのと
ころに挨拶にくるはなしをしたけど、今度はこどものはなし。
約10年前に親戚のこどもが家に遊びに来たときのはなしな
んだけど........兄12歳、妹10歳
こども(兄と妹) 「こんにちは!」
わたし「よく来たね。ゆっくりあそんでいってね。」
こども(兄と妹) 「うん!」
約5分経過
こども(妹) 「ね~え、今とおった子はだれ?」
わたし 「えっ?誰も来てないよ。」
こども(妹)「うっそ~、今わたしの横、ふたり通ったよ。」
わたし「ほんとに来てないよ。」
こども(妹)「うっそ~、ねっ、お兄ちゃんも見たでしょう。」
こども(弟)「うん。ふたりね、笑ってたよな。追いかけっこして
たみたいだったよね。」
わたし「絶対、来てないよ。」
こども(妹)「ほんとにほんと?」
わたし「絶対ほんと!」
こども(妹)「えっ~~~~~。おにいちゃ~ん。こわ~い。」
こども(兄)「おい、おい。」
わたし「..........(無言)」
結局、彼らはそのあとすべてを忘れたかのように遊びまくり
帰宅していきました。父はでかけ家にはわたしひとり。こども
たちのちらかした跡が妙に荒んだ雰囲気を醸しだす。
って感じで妙に怖い。なんだなんだ、誰かいるみたいだぞ。
その時真剣に思ったんだ。
その後、気の動転したわたしは必死で口ずさむのでした。
「ぶっせつま~か~~はんにゃ~は~らみ~た~しんぎょ
う.......どっかにいってくれ~。」
怖いときの仏様だのみ。それから、すぐに布団にもぐりこみ
就寝。翌朝、父と前日の出来事について報告。すると、
「すごいね、ざしきわらしか。縁起がいいね。」
ざしきわらしはこどもにやさしい家に入り込むらしい。
家が栄えるし、妖怪というより妖精に近いらしい。
追い払うと家が没落するらしい。
ようさん!追い払っちゃったの?
で、大慌てで呼び戻し作戦開始。
「おじさんはやさしい~ぞ。もどってこ~い。お菓子もあるぞ
~。」
でも、無反応。がっかりしているうちに月日が流れたのでし
た。あ~あ没落寸前かあ。
2歳の女の子のおかあさんが診察に来たときびっくり発言。
母 「せんせい、うちの子ね、ここ以外絶対嫌だってゆうの。
しかも、いつもこの病院の奥の暗い部屋に行きたが
るの。不思議なんだけどOOに聞いたら誰かいるみたい
なことゆうの。変でしょ。ふつうは病院の暗いとこは怖が
るのにまさか、ざしきわらしでもいるのかなあ?せんせ
いんとこ内科なのにこども多いし。」
ざしきわらしらしきものを自宅から追い払って2年、なんと無
知なおやじに意味の無いお払いを受けた彼ら(彼女ら)は
診療所の奥のくら~い理学療法室にいたのでした。しかも、
その母親のうれしい一言。
「せんせい、ざしきわらしは優しいひとんとこに集まるんです
よ。知ってましたか。それに、その家に行くと行ったひとも幸
せになれるんですって。」
これを、当院の売りにしようかな?
幸せになれる診療所。ざしきわらしがお迎えします。
不幸なあなたも、ほら今日から幸せに。
ようさん!ばちがあたるよ。
ごめんなさい。絶対そんなことしません。
このことがきっかけで、妙に診察に自信が芽生えたのでし
た。ただ、残念なことに悩んだ挙句.....建物の老朽化のた
めに昨年診療所のリフォームを開始。でもどうしても解体前
に理学療法室に行きざしきわらし達にお詫びをしたかった
のでした。
「ごめん、(かくかくしかじか)....。けがするといけないから他
の場所にしばらく行っててね。でも、必ず戻ってね。ほんとだ
よ。絶対!」
ようさん、なんか命令になってるよ。
で、ようさんリフォームが終わってざしきわらしは戻ってきた
の?
今年の4月に戻ってきたんだよ。でもね、ずいぶん背が伸び
ててね。もう、子供じゃなくなってたんだ、三十路かな。しか
も、よく働くようになってるんだ。パソコンもうてるし......。し
かも、そのざしきわらしはなんとわらしなのに旦那がいてふ
たりのわらしを育ててるんだ。
ちょっと、ようさん!わけわかんないよ。
なんかいい加減なこと書いてるでしょう!
そんなざしきわらしいるわけないでしょう!
はい!この部分はうそです。
4月に来たのは当院の新しい受付兼事務員さんのかおる嬢
でした。でも、本当は..........女の仮面を被った.............
フッ、フッ、フッ....大人になったざしきわらし...............。
そんなわけないでしょう!ようさん。
しつこいよ!
はい。すみません。
で、現在、ざしきわらしはいるのかいないのか不明です。
でも、いまのところ没落は免れています。
あれ?なんか聞こえてきたぞ。ざしきわらしが帰ってきた
か?
ん?さっきと違うぞ。
なんだ、わが娘の声か?あれ?あいつ、まだ国語の宿題し
てなかったんだな。まったく。しかも、弟はおもちゃをちらかし
まくって足の踏み場もないし、食卓は爆弾でも落ちた跡みた
いだし。足の裏にはご飯粒がひっつくぞ。なんだ、階段に一
杯人形が並んでるぞ、登れないじゃないか。
ん、そうだ!こいつらこそ、
ようさん、ちゃん、ちゃんだね。
参考資料です。
http://www.bakebake.com/zukan/049zasik.htm
いつか、遠野市にいきたいなあ。
あれ?
夜になると客人のふとんの上にまたがったり枕を返したり
するって書いてある。
わたしは毎晩、娘にかかと落しやライダーキックを食らってる
ぞ。やっぱり..............やつは..........。
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