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2006.07.07 23:40 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  ようさん  | 推薦数 : 1

せつないね。

せつないね。

どうしたの?ようさん。

 

今日あさ7:00ころにある患者さんの家族から電話があった

んだ。

「先生!父が病院変わりたいってきかないんです!どうし

たらいいんですか?」

寝耳に水でびっくり!

 てっきり、紹介した先の病院で癌を告知されて治療に専念

していることとばかり思っていたのにね。

この患者さんはね82歳の男性でね、が止まらなくって

ね、胸部レントゲンで左の肺門部に異常陰影があって、病院

に紹介したら肺がんって診断されてね。しかも、大動脈浸

。即、入院して放射線治療をしてたんだ。最近も途中経

過が届いてね、今後は化学療法で経過を診るとのことだっ

んだ。

 

へ~。じゃあ、主治医と相性があわなかったんだ。

 

ぼくも、最初はそう思ったんだ。だから、あわないもんは

しょうがない。転院かな?と、軽い気持ちで話し合いに望ん

だんだ。ところが、本人と話していくうちに予想外な展開

なったんだ。

「おじいちゃん。なんで、病院変わりたいの?」

「だって、先生、ちっとも良くならないし、放射線のとこはただ

れるし、段々弱ってくんじゃ。もう、いやなんや...........。

もう4ヶ月も経ったんや。」

ぼくは、

『あー、癌と戦うのに疲れたんだな。しかも、治ると思って

るんだなあ。』

と思いできるだけ話を聞こうと決心した、その矢先である、

一言がおじいちゃんから言い放たれた。

「癌でもないのに。

治らんのや。」

一瞬にして凍りつくぼくと看護士と患者さんの妻。

妻はあわてて

「おとうさん!家族3人で主治医の先生からちゃんと聞いたじ

ゃないですか。」

と否定。

おじいちゃんは意に介さず話を続ける。

「細胞もとったけど変なのは無かったっていったんじゃ。癌じ

ゃないのに......それなのに治らん。前、肺炎で入院した

OO病院に変わりたいんじゃ。そうすれば、治るんや。先生お

いや、頼んでや。」

妻は妻で

「いえ。癌は告知されてます。」

と、繰り返す。

 

ね~ようさん、なんでこんなに話がややこしいの?

 

結局、こうゆうことなんだ。

このおじいちゃんは、とっても優しく人がいいんだ。いつも笑

顔でね。でも、少し耳が遠くてね。もちろん認知症なんかな

いよ。主治医の先生はきちんと告知してたんだ。でも、おじ

いちゃんには良く聞こえなかっ部分があったんだ。

も、人がいいから聞き返すことは失礼だと思ったんだよ。主

治医がきつい先生ってことでもなかったみたいだよ。で、結

局自分で色々聞こえたところを繋いで解釈してたんだ。

 

結局、どうしたの?

 

妻と話したら

「きちんと先生から告知してください、先生の言うことなら聞き

ますから。」

と言われ、おじいちゃんに告知したんだ。おじいちゃんは最初

は全然信じなくてね。当たり前だけど...................。

で、病院からの手紙を見せたんだ。

病名 肺がん

おじちゃん、やっとわかったみたいで、泣き出してね。

「それじゃ、しかたないね。わしももう歳.........だし......。

そんなら、今の病院で治療せなあかんわな。当たり前や。

ごめん...................ね、先生。朝、はようから。煩わしい

ことゆうて。」

おじいちゃん、すこし気を持ち直して妻に連れられ診察室を

後に。

「OOさん。むこうで判らんかったり、不安になったら夜中でも

いつでもかまわんから電話しておいで!」

咄嗟に言うと、最後に軽く微笑みながらペコリ。

その小さい後姿をみてたら、ここ4ヶ月の苦悩がいかに重か

ったかを訴えてるようでぼくも泣きたくなったんだ。

でもね、やっとおじいちゃんは重荷をひとつひとつ降ろしてい

くんだなって。きっと、今回の重荷だけじゃなくって80年かけ

て背負った重荷もね。少しずつ少しずつ。

○○さん!

治療嫌になったらすぐに止めて

いいよ。

がんばらなくていいからね。

おうちにかえろ。

じぶんのおうちにかえろ。

 

 

 

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2006.07.07 08:20 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  その他(一般)  |  ようさん  | 推薦数 : 0

ほっ。

ほっ。

ようさん、どうしたの?

 

やっつけ仕事完徹にて終了。

さあ~、本業に力いれるぞ!

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