前回、『日本の医療費』についてのエントリーをあげました。
はやり、医療のことを考えていた方々の意見はみな似たようなもので私の意見と非常に近い意見が多くあります。
『医療ガバナンス学会』というのがありいろいろな方がご自身の意見を述べています。
もちろん、私のように匿名でなく実名で発信されており信頼度も高いものです。
しかも、教授クラスの偉い先生が発信されていることが多いのです。
春くらいからはインフルエンザの話題が多かったのですが、最近はワクチン全般の話題などもたくさんありました。
そして、つい最近は事業仕分けの話題から医療費についての話題が続いているのです。
漢方薬を保険適応外にする事に対する批判の話題から始まり『医療崩壊 - 「立ち去り型サボタージュ」とは何か』 、『医療の限界』 の著者でもある小松先生の登場です。
小松先生が11月23日そして、24日にも医療にのことについてのエントリーが。
そして、25日には行政学の井関先生が登場です。
同じ日にもう一つのエントリーが。
臨時 vol 366 「整形外科、眼科、皮膚科の開業医は稼ぎすぎ?」
いずれの内容も細かいところは異なりますが大きくは同じ主張をされています。
この医療費の問題は、多くの医師が実感していることなのです。
お願いですから、医療費を増額する方向に動いてください。
医師の技術料でさえ安すぎるのです。
詳細は『技術の値段』を読んでみてください。
ちなみに尼崎の件とは、『腹水穿刺という手技』でわかるかと思います。
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民主党の政策とし『骨太の方針2006』での社会保障費削減方針を撤廃するとのことです。
『崖っぷち日本の医療、必ず救う!』とあります。
この中の一番はじめに
>日本は今、医療崩壊の瀬戸際に立たされています。
>その主たる原因と責任は、「財政制約」という名目で医療費削減及び医師数の抑制を続けたこの10数年の政府にあります。
次にグラフも使い世界的に見ても日本の医療費は安くもう少し増やす方向性を示しています。
>自公政権はこの5年間、毎年2200億円の社会保障費を削減してきました。
その結果、現在の日本は、OECD 諸国(先進30 カ国)ので医療費の対GDP比が22 位、一人あた
りの医療費は17 位、人口10 万人当たりの医師数は26 位でOECD 平均310 人に対し206 人
という有様です。ちなみに、先進7 カ国の中では全て最下位です。
世界的に見て人口あたり少ない医師の数で安い医療費で世界的に見ても優秀な医療を提供しています。
しかも、ほとんどの国民が保険を利用して医療を受けれるのです。
その医療が崩壊しつつあります。
病院の倒産も相次いでいます。
一般病院は売り上げに対しマイナス4.5%の赤字とのことです。
そんななかで民主党の鳩山首相の所信表明演説で
>医療や介護をめぐる政策について、「財政のみの視点から医療費や介護費をひたすら抑制してきたこれまでの方針を転換し、質の高い医療・介護サービスを効率的かつ安定的に供給できる体制づくりに着手する」と述べ、財政の在り方を「コンクリートから人へ」転換する方針を鮮明にした。
『「コンクリートから人へ」で医療費抑制を転換—鳩山首相が所信表明』
ようやく、医療情勢がまともになると思っていました。
それが、先月末からなんか怪しい雰囲気になってきました。
開業医の年収が多いので勤務医をサポートするために診療報酬を病院へ優遇するようにしようみたいな報道がなされました。
この理論には、間違いがあります。
開業医は、個人経営者です。
個人経営者ならではのリスクを抱えています。
急に休んだら休んだ分だけ収入がなくなります。
さらに、スタッフの事も考えなければなりません。
しかも、退職金などはありません。
一方、勤務医はサラリーマンです。
ある程度の年収の差はついて当然だと思います。
しかも、病院の利益が出たからと行ってそれがすぐに勤務医の収入に結びつくのでしょうか?
少しは増えるかも知れませんが、多くの病院は赤字です。
赤字で古い建物を建て替えできない病院もたくさんあります。
そんな状況なので、まず、赤字の補填に消えるでしょう。
その次に、古くなった機器(CTなど)の更新に消えるでしょう。
会社が赤字から黒字に変わってすぐに給与に反映するはずがあません。
しかも、公立の病院なら公務員なので給与下がりますよね。
いったい何をいいたいんだかと思っていたら理由がわかりました。
正直、目が点になりましたけど。
えっ!
減らすの?
何度も言いますが、病院の多くは赤字なんですよ。
新しい機器を入れたいのに赤字だから難しい病院もたくさんあるんですよ。
診療報酬と給与は何の相関もしてませんよ。
しかも、高齢者社会になっているんだから、医療を必要とする人口は増えています。
必然と医療費高くなるのは当然でしょう。
しかも、高度な医療になればお金かかるでしょう。
高度な医療になれば人手もかかることが多いのです。
世界的に見ても安い医療費です。
『【中医協】診療側「医療費底上げを」、支払側「引き上げ環境にない」』
所信表明演説はなんだったのでしょうか?
デフレだから引き上げ環境にないのでしょうか?
もう、これ以上下げるのは無理でしょう。
本当に崩壊しますよ。
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医療者側からの要望も
要望書では、財務省が19日に発表した医療予算に関する査定方針に言及。方針では、▽官民の人件費カットやデフレ傾向の反映▽収入が高い診療科の報酬見直し▽開業医と勤務医の平準化−などが求められていると指摘した上で、「勤務医と開業医」「病院と診療所」「診療科」などの対立構図を誘導し、全体の改定枠を引き下げる財務省のやり方に抗議するとの姿勢を示した。
また、2002年度からの4回連続マイナス改定の影響を指摘した上で、「急速な地域医療の崩壊を招いた主たる原因が、医療費削減政策にあったことはあきらか」と強調。医療費の総枠拡大と、次期診療報酬改定での10%の総枠引き上げを要望している。
まあ、当然といえば当然でしょうけどね。
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それから、数ヶ月が経った外来での出来事です。
レントゲンを見ると肺の腫瘍は間違いなく大きくなっています。
診察室に入ってくるEさんは、明らかにふらついています。
『Eさん、どうですか?』
『別に、かわりないです。』
『えっ、ふらふらしてませんか?』
『いや、大丈夫です。』
『Eさん、おそらく頭の転移も大きくなってきていると思います。
入院して、治療した方がいいと思いますよ。』
Eさんは、入院したくなさそうでしたが、家族にも勧められ入院することになりました。
また、点滴も始まります。
Eさんは、点滴も嫌いでした。
また、ナースたちの言う事は聞いていないようです。
Eさんと家族と相談の上、1種類での抗がん剤治療をはじめることになりました。
抗がん剤治療が始まり、2週間が過ぎてもEさんのふらつきはよくなっていません。
吐き気なども出てきており、むしろ悪化している印象です。
しかも、足がしびれるとの訴えも出てきました。
調べてみると腰椎(腰骨)への転移が見つかりました。
神経を圧迫していて、両足が完全麻痺になる可能性もあります。
その場所にも放射線治療を開始しました。
残念ながら、Eさんは手すりを持って歩くことすら出来ない状況になってしまいました。
Eさんと奥さんとに病状説明を行いました。
『Eさん残念ながら、抗がん剤の効果はありませんでした。
放射線の効果はもうしばらくしてから出てくるかも知れませんが、今のところ効果はありません。
病気で動けなくなっているので、Eさんのプライドは許さないかも知れませんが看護師の世話になってください。』
Eさんは、うなずきました。
しかし、なかなかしもの世話や身の回りのことを看護師にさせてくれません。
腕の力だけでベットから動こうとしたりさえします。
しかも、ナースに文句は言う口だけは元気です。
そんなある日、奥さんが私の元にやってきました。
『先生、あのひとよくなることはないですよね。
家で過ごすことはできませんか?』
『……、出来なくはないですけど、奥さんが大変ですよ。
奥さんや家族の方さえよければ、また往診してくれる先生が見つかれば出来ると思いますよ。』
Eさんの性格、その他を考慮すれば自宅療養がベストなのはわかるのですが、完全に寝たきりの状態で足さえ動かせなくなった今、正直、かなり自宅療養は厳しいと思われました。
ただ、奥さんは、
『あの人の性格はわかっています。
わたしが甘やかしたから、ああなった面もあるんです。
だから、がんばってみます。』
奥さんは相当な覚悟でいるようです。
『もう、うちで診れないと思ったらいつでも連絡くださいね。』
Eさんは、退院しました。
1ヶ月が過ぎようとしたある日、往診の先生から連絡が来ました。
Eさんが自宅で亡くなったと。
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Eさんのご冥福をお祈りします。
そして、奥さんのがんばりに心から敬意を表します。
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もう、ずいぶん前のことです。
Eさんは、70歳を少し回った男性でした。
肺がんでの闘病生活を送っていました。
どちらかというと少し癖のある患者さんでした。
まあ、医者の仕事をしているとよく経験するのですが、医者の前のナースなど医者以外のスタッフへの態度が全然違うのです。
ただ、その態度の差が激しいのです。
もう、Eさんとのつきあいは1年近くになっていましたので私も、そして病棟のスタッフも心得ています。
ただ、ひとつ違う点があるとするならば、その入院の前まで、Eさんは元気だったのです。
もちろん、ひとりで院内どこでも散歩していましたし、入浴もひとりでこなしていました。
今度入院してきたEさんの足はふらふらしておりひとりで歩くのがおぼつかない状態でした。
原因を探してゆくと、頭(小脳)にある転移が原因でした。
『Eさん、ふらつく原因は、頭にある転移が原因です。
点滴での治療と放射線治療を開始しましょう。』
『わかりました。』
『Eさん、ただ、ひとつ約束して欲しいんです。
ふらつきがなくなるまで、ひとりで歩かないようにしてください。
もし、こけて骨でも折ったりしたら入院が長くなりますよ。』
入院嫌いなのを知っていた私はEさんにそう言いました。
すると
『わかりました。』と返事をされました。
しかし、翌日病棟に顔を出すとナースたちからブーイングの嵐です。
『先生、Eさんにひとりで歩かないようにもうきつく言ってください。
昨日も、声もかけずにトイレに行くし、注意しても「イヤだ、ひとりで行く。」って聞かないんです。』
それから、何度か私からもEさんに説明をしましたが、私の前では『わかりました。』なんて言うのですが、実際は勝手に歩いているようです。
そして、実際に転倒して腕に大きな傷を作りました。
幸い、骨折はしませんでしたが。
再度、Eさんに注意をする頃には放射線治療の効果も出てきておりふらつき症状はなくなっていました。
そして、Eさんは退院していきました。
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もちろん、続きます。
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運転免許証の事で警察に行く用事がありました。
そのときに驚いたことがあります。
態度がでかいのです。
そう言えば、最近どこでも愛想がよくなっています。
コンビニやファストフード、スーパーなどはいうにあらず、個人経営の店でも無愛想な対応するところはほとんどなくなってきています。
それどころか最近は役所も愛想がいいんですね。
昔は、役所といえば無愛想の代表でしたよね。
そんな感じで、愛想のいい対応にすっかり慣れてしまっていたら警察にやられたという次第です。
正直な感想は威圧的でした。
まあ、仕事柄仕方がないのでしょうね。
そんで、病院はどう思われているんだろうと疑問に思いました。
病院でも、受付などは愛想いいはず。
医者はどうでしょうか?
今は、医学部の授業でも診察の模範演技みたいな講義があり若い先生はその講義を受けています。
どんなのかといえば、
『患者さんが診察室に入ってきたらまず自己紹介をしましょう。』
から始まったと思います。
ですので、若い先生は無愛想な先生でも理想的にはそうした方がいいんだなと知っています。
でも、実際出来るかどうかは別です。
時間の問題もあるし、サービス業とは少し違うのです。(サービス業の一面もありますが)
患者さんを指導したりとか導いたりとかしなければならないことがあります。
そのときは、場合によってはきつい口調で言わなければならないことがあります。
そう言えば、コメント欄ですが若い先生はあいさつしても返してくれるけど、若くない先生はあまりしてくれないとのことでした。
きっと、若い先生は教育の中からそうしてきたのでじゃないでしょうかね。
年配の先生でもあいさつ返す先生もいるんですけど頻度が少ないんでしょうね。
私の意見としては、教育を受けていないことと昔はパターナリズム(父権主義)が基本であった事も関係していると思います。
さて、未来の患者さんと医者の関係はどうなるんでしょうかね。
非常に気になります。
個人的にはもっといろいろ病気について勉強してくれる人が増えるような気がします。
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先週末は、肺がん学会は50回目の記念大会でした。
今年は、アリムタ(ペメトレキセド)という抗がん剤が肺がんでも使えるようになりました。
また、今月11月からアバスチン(ベバシズマブ)も肺がんで使えるようになりました。
また、アプレピタント(エメンド)という今まで日本で使えなかったタイプの吐き気止めも今年度中には使えるようになりそうです。
肺がんの治療も進化してきています。
また、来年から肺がんの癌取扱い規約も変更になります。
肺癌取扱い規約とは、簡単にいうと肺がんをどのように診断して、広がりやある場所でどのような治療を行えって行けばよいのかを示したものです。
腫瘍の大きさの分類などが細かくなること、それと胸水があれば遠隔転移とみなすなど今までの分類とはずいぶんかわった印象を持ちます。
まあ、そんなこんなで肺がんの治療は今年から来年にかけてずいぶんとかわると思います。
そんな中、学会に参加してきました。
新宿の京王プラザホテルでありました。
会場は43階にもありましたのでそこからの景色はすばらしいものがありました。
丁度、晴れの日と雨が降っていて煙っている日との東京の景色が見れました。
目の前に東京都庁があり、雨で煙った中に浮き上がる都庁はきれいでした。
その学会の中で出会いが二つほどありました。
ひとつは、43階から降りるエレベーターの中です。
エレベーターに乗り込むと異様に背の高いジャージを着た女性たちがいました。
日本人でないことはすぐにわかりました。
ジャージの胸にDOMと書いてありました。
明らかにスポーツ選手だとわかりましたが、何のスポーツか、どこの国かがわかりません。
彼女たちが降りるときに背中が見えました。
背番号の上にDOMINICAと書いてあったので国はわかりました。
よくよく、考えてみると女子バレーの大会をやっていたことを思い出してようやくスッキリしました。
あとひとつは、このブログでも時々紹介させていただいている『緩和ケア医の日々所感』の管理人であるaruga先生と少しの時間ですがお話しさせていただきました。
blogなどでは、コメントをいただいたりしていたのですが、初めてリアルにお話させていただき非常に嬉しく思いました。
(実は、2年ほど前講演をリアルに聴いたことがあったのですが、緩和医療学会でありその学会では非常に有名な先生であり直接お声をかけることが出来なかったのでした。)
そんなこんなで、肺がん治療に関しても非常に変化していく年の50回という節目の学会でした。
また、個人的にも思い出深い学会となりました。
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そう言えば最近、肺がんの話題も少ないですね。
インフルネタが多すぎるんですね。
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最近、学会など病院外の仕事が忙しく更新頻度が落ちてきています。
しかし、気がついたら11月ももう終わり。
あと1ヶ月でクリスマス、そしてお正月ですね。
そういえば、fc2ブログは年明けから始めたのでもうすぐ2年になります。
早いですね。
『MUS(説明がつかない!?)』m3
『MUS(説明がつかない!?)』fc2
『なるほど、わかりやすい』m3
『なるほど、わかりやすい』fc2
『インフルエンザに大いにかかれ!? 』m3
『インフルエンザに大いにかかれ!? 』fc2
『これでも、大いにインフルエンザにかかれというの?』m3
『これでも、大いにインフルエンザにかかれというの?』fc2
忙しいので、本当に目次だけ。
分類もしてません。
ごめんなさい。
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先日、『若者よ、インフルエンザに大いにかかれ〜21世紀型医療は「自分で治す」〜手を洗うな、マスクはするな、キスをしよう』
の記事を紹介させていただきました。
新潟大学の安保先生はこの記事を読んでもまだ、自分の説を声高に主張するのでしょうか。
『カナダとメキシコでICUに入院した新型患者の多くは若年成人
急速に呼吸器症状が悪化、多臓器不全も進行』
いずれの論文も、2009 H1N1感染によりICUに収容される人々の多くが、ワクチン接種方針において優先順位が最も低い60歳までの比較的健康な成人であることに触れ、「呼吸不全が急速に悪化し、通常の機械的人工換気では低酸素血症がなかなか改善せず、人工換気を12日程度必要としたことに注意しなければならない」と述べている。さらに、極めて重症な患者が死を回避できるかどうかは、担当医の、呼吸管理と補助的な治療の能力に依存する可能性がある、という。
まずは、カナダの報告から
研究期間に極めて重症になった患者は、2009 H1N1確定例162人と可能性例6人の計168人(平均年齢は32.3歳、67.3%が女性)。うち50人(29.8%)が小児患者で、60歳超はわずかだった。成人患者のAPACHE IIスコアの平均は19.7、小児ではPRISM IIIスコアの平均は9.1だった。
受診時に98.2%(165人)の患者が何らかの併存疾患を持っていたが、主要な併存疾患を有していたのは51人(30.4%)。最も多く見られた併存疾患は慢性肺疾患(41.1%)、肥満(BMI 30超、33.3%)、高血圧(24.4%)、喫煙歴(22.6%)、糖尿病(20.8%)、免疫抑制状態にある(19.6%)、神経疾患(15.5%)、心疾患(14.9%)、妊婦(7.7%)など。
受診時に多く見られた症状は、発熱(90.5%)、呼吸器症状(94.6%)、虚弱感(55.9%)、筋痛(40.1%)など。
さらに、受診時に両側の肺炎の疑いがあった患者が54人(32.1%)、昇圧薬が必要な低血圧だった患者が23人(13.7%)、喘息または慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪を示していた患者が23人(13.7%)、意識レベルの変化が認められた患者が17人(10.1%)いた。また、急性腎障害が12 人(7.1%)、虚血性胸痛は5人(3.0%)に見られた。
これらの患者は発症から中央値4日で受診していた。しかし病状はその後速やかに悪化し、中央値1日後(0〜2日)にはICUでの治療が必要になった。
極めて重症になった時点で、70.8%の患者の両側肺野に浸潤影が見られ、72.6%は急性肺損傷と診断された。
136人(81.0%)が機械的換気を必要とした。ICU収容当日に機械的換気が必要となった患者が136人(81.0%)で、うち81人に当初から侵襲的な換気が用いられた。当初は非侵襲的な換気を適用された患者が55人いたが、うち47人はその後侵襲的換気を必要とした。
薬物療法はほとんどの患者に行われており、ノイラミニダーゼ阻害薬は90.5%、抗菌薬は98.8%、ステロイドは50.6%の患者に投与されていた。
ICU入院後に2次性の細菌性肺炎を起こした患者は41人(24.4%)いた。
28日死亡率は14.3%(24人)だった。最初の14日間に10.7%(18人)が死亡していた。90日死亡率は17.3%(29人)。死亡者の 72.4%(21人)が女性で、男性は8人(27.6%)のみ。極めて重症となった50人の小児のうち死亡は4人(8.0%)に留まった。
ICU入院期間の平均は12日(5〜20日)。生存者のICU入院期間は平均12日、死者では10日だった。
機械的人工換気を必要とした期間の平均も12日(6〜20日)で、生存退院者と死者の間に差は無かった。
死亡者29人(平均年齢42歳)と生存者(139人、30歳)のベースラインの特性を比較したところ、有意な差が見られたのは、年齢(p=0.007)、 APACHE IIスコア(26と18、p<0.001)、1日目のSOFAスコア(8.4と6.4、p=0.01)などだった。性別、BMI、発症から入院までの期間などは、死亡/生存というアウトカムに有意な影響を与えていなかった。
ほぼすべての患者に対して抗ウイルス薬の投与が早期に開始されていたため、抗ウイルス薬使用の有無や投与開始時期とアウトカムの関係を評価することはできなかった。
次にメキシコから58人(6.5%)の報告
58人のうち確定例が29人、可能性例が14人、疑い例は15人。年齢の中央値は44.0歳(10歳から83歳、53.4%が女性)。成人患者の APACHE IIスコアの平均は20.1だった。小児患者は2人のみ(10歳と14歳)で、PRISM IIIスコアの平均は6.5だった。
何らかの併存疾患を1つ以上持っていた患者は49人(84.5%)。最も多く見られたのは肥満で、BMI 30超が21人(36.2%)いた。続いて喫煙歴ありが20人(34.5%)、高血圧が15人(25.9%)、糖尿病が10人(17.2%)など。呼吸器系の併存疾患を有していた患者はわずかで、COPDが2人、喘息も2人だった。
58人全員が発熱を示し、57人(98%)に呼吸器症状(咳、呼吸困難、喘鳴)があった。全身虚弱感が41人(71%)、筋痛が35人(60%)、頭痛が33人(57%)、消化器症状(悪心、嘔吐、下痢)が18人(30%)に見られた。
症状発現から入院までの日数の中央値は6日、入院からICU収容までの日数の中央値は1日だった。
54人が、重症の呼吸窮迫症候群と難治性の低酸素血症により機械的人工換気を必要とした。32人が侵襲的換気、6人が非侵襲的換気、16人がこれら両方の適用を受けた。
95%の患者が抗菌薬、78%がノイラミニダーゼ阻害薬、69%がステロイド投与を受けていた。
60日間の死亡率は41.4%(24人)。小児2人はいずれも生存した。多くは極めて重症になってから2週間以内に死亡していた。4人が救急部門での死亡で、うち3人は到着から8時間以内、1人が24時間以内の死亡だった。
28日間では23人が死亡。主な死因は呼吸不全だった。それ以降60日までの死亡は1人だけで、死因は多臓器不全だった。
生存者のICU入院期間は13.5日、死亡者のICU入院は7.0日だった。機械的人工換気の適用期間は生存者が15日(8〜26日)、死亡者が7.5日(3〜13.5日)だった。
死亡者(中央値39歳)と生存者(45歳)を比較すると、死亡者は、受診時により重症(APACHE IIとSOFAスコアが高い)で、動脈圧が低く、腎不全と肝不全が認められ、低酸素血症が進んでおり、クレアチニンキナーゼレベルとクレアチンレベルが高く、臓器不全が進行中だった。
メキシコでは、ノイラミニダーゼ阻害薬は生存の可能性を有意に高めていた(オッズ比7.4、1.8-31.0、p=0.006)。
カナダとメキシコでは、極めて重症と判定された患者の多くが、比較的健康な若い成人だった。ほぼすべての患者が発熱と呼吸器症状を示して入院し、その後急速に極めて重症な状態まで呼吸器症状が悪化、多臓器不全も進行した。多くの患者に10日以上にわたって機械的人工換気を適用されたが、低酸素血症は難治性を示した。
だんだんと新しいことがわかってきた状態です。
ほとんどの方(90%ほど)が併存疾患を持っていたのですが、併存疾患の中には肥満、喫煙歴、高血圧なども含まれています。
カナダの報告で主要な併存疾患は30%とあります。
ということは、新型インフルエンザで非常に悪くなった人の7割はごく普通に日常生活を送っていたであろう人です。
しかも、90%タミフルが使用されています。
それでも悪くなるときは悪くなるのです。
もう一度考えてみてください。
>安保教授は言う。「これだけ流行し始めた新型インフルエンザで毎日、何人が亡くなっているか。その数字を見ただけでも、毒性が弱いことははっきりしています。ここは効果がほとんど期待できないワクチンに頼るのではなく、自分の力で解決すべきです」。
安保先生の主張を信じますか?
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良心のある新潟大学の先生方、本当にこのままでいいんですか?
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『若者よ、新型インフルエンザに大いにかかれ』
21世紀型医療は「自分で治す」〜手を洗うな、マスクはするな、キスをしよう
http://s02.megalodon.jp/2009-1104-2145-35/jbpress.ismedia.jp/articles/-/1989
耳を疑う主張ですね。
しかも、ワクチンが無駄だとのこと。
でも、医療関係者でなければ信じてしまう可能性は十分にありますよね。
しかも、新潟大学の教授なんですから。
実は、がんの世界でも有名な先生です。
それで、私も知っているんですけど。
http://s02.megalodon.jp/2009-1026-1755-03/toenn.hp.infoseek.co.jp/medical_tr/doctor_9.html
安保
次に、放射線治療法ですが、これもう受けないほうがいいでしょう。
最近では、ピンポイントに狙い撃ちができるようになってより安全になった、という医者もいます。しかし、つい最近も放射線の過線量照射事故が問題になったように、医者側のミスも見逃せません。
放射線療法を行うと、乳ガンのような皮膚表面への照射の場合、赤く軽い火傷のような症状になります。同じように、肺ガンや胃ガンなど、内臓への照射でも体内で火傷が起きているわけです。その火傷がひどい場合、癒着や出血をともなう場合もあります。
また、そのとき体内ではクラッシュシンドロ−ム(破壊症候群)が発生しています。これは、例えば事故で大怪我をしたり大火傷をして、ある部分の組織がダメ−ジを受けたとします。すると、交感神経が刺激されて体内に顆粒球が急増し活性酸素が大量に湧き、人はショウック状態に陥ります。放射線治療法でも同じことが引起されます。免疫力も低下し、何のための治療だか分からなくなります。
最後に化学療法と言われる抗がん剤は毒ガスの研究から生まれました。これまで、ガンそのもので亡くなったのか、抗がん剤の副作用で亡くなったのか、実際には分からない人がどれだけ大勢いることでしょう。それほど、抗がん剤の副作用は激しいのです。最近では、ガン細胞だけ消滅させる分子標的薬などが開発されたと話題を集まっていますが、すでに肺がん用の薬で亡くなる人が続出しました。抗がん剤は、最も刺激の強い薬品であり、その成分そのものが人体にとってのストレスとなるのです。
冒頭の私の経験は何十年も前のことですが、今でも同じことが繰り返されているのです。抗がん剤の副作用で死にたくなければ、抗がん剤を使う治療を拒否する以外に道はありません。
上野
抗ガン剤を使った患者さんすべてが亡くなったという安保先生のご経験は、本当に衝撃的でしたね。
あの、私受け持った患者さんだけでも抗がん剤治療をして5年以上再発がなく治ったと考えられる患者さんは何人もいてるんですけどね。
つっこみどころ満載でNATROM先生のブログで詳しく解説されていますのでご覧下さい。
ここまで読んでいただくと、信じられないんじゃないんでしょうか。
パーキンソン病も薬を飲まなくても治るという本も書いているようです。
しかもその本を読んで悩んでいる患者さんもたくさんいるようです。
本当に、ただでさえ病気で悩んでいる患者さんたちを悩まさないで欲しいものです。
それにしても、新潟大学の教授会はどうしたんでしょうか?
こんな方を教授という地位においたままでなんとも思わないのでしょうか?
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がんに対する標準的な治療もすべて否定されてますしね。
自身ががんになったときにどうするかが非常に気になりますね。
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JAMAいうアメリカの有名な医学雑誌にN95のマスクと普通のサージカルマスクでインフルエンザの予防に関して差がないとの論文が載っていました。
個人的な感想は、やっぱりなという感想ですけど。 これで、普通の方がN95マスクを買い求めたりする必要性がないことがはっきりしましたね。
原文は
↓
『Surgical Mask vs N95 Respirator for Preventing Influenza Among Health Care Workers』
探してみると日本語もありました。
ログインしないと読めませんが、
2008年9月23日~12月8日にカナダ・オンタリオ州の8カ所の第三次医療機関(大学病院6施設:310~400床、市中病院2施設:256~400 床)の救急部門、内科部門、小児科部門にフルタイム(就労時間は週に37時間超)で勤務する看護師446人を登録。平均年齢は36.2歳、94%が女性だった。
登録した看護師を、無作為に、個々人の顔にフィットすることが十分に確認されたN95マスク(221人)またはサージカルマスク(225人)に割り付けた。サージカルマスクは、各病院が用意している製品をそれぞれの製造会社の指示通りに使用する、とした。
季節性インフルエンザワクチンの接種率は、サージカルマスク群30.2%、N95マスク群28.1%で差はなかった。 この間のインフルエンザ感染は、サージカルマスク群50人(23.6%)、N95マスク群48人(22.9%)で、絶対リスク差は-0.73%。95%信頼区間は-8.8%から7.3%(p=0.86)となり、サージカルマスクの非劣性が示された。
PCRで感染が確認された看護師は、サージカルマスク群6人(2.8%)、N95マスク群4人(1.8%)。絶対差は-0.93%(-3.82%から1.97%、p =0.75)で、やはり有意差は見られなかった。 インフルエンザ以外のウイルスの感染率についても、サージカルマスク群とN95マスク群の間に差はなかった。
また、インフルエンザ以外のウイルスに感染した患者の中にインフルエンザ様疾患とみなされる症状を示した看護師はいなかった。 呼吸器疾患により受診した看護師は、サージカルマスク群6.1%、N95マスク群6.2%(p =0.98)で差はなかった。
このように、オンタリオ州の第三次医療機関の看護師のインフルエンザ感染予防において、サージカルマスクはN95マスクに劣らない効果を持つことが明らかになった。この結果は、インフルエンザの感染に関わる飛沫のサイズがサージカルマスクでほぼ防げるレベルであることを示唆する。また、サージカルマスクの問題の一つは顔にフィットしないことだと考えられてきたが、それもまた、感染率に有意な影響を与えない可能性が示された。
一部のみ抜粋です。
また、こんな記事も
『H1N1による入院・死亡患者の34%は迅速診断で陰性 米カリフォルニア州での分析、入院リスクが最も高いのは乳児』
新型インフルエンザ(2009 H1N1)に感染し、重症化した患者に関する情報が蓄積されつつある。米カリフォルニア州公衆衛生局のJanice K. Louie氏らは、同州内での2009 H1N1流行開始から16週間の入院または死亡例について分析し、季節性インフルエンザ感染の場合と比較した。この結果、2009 H1N1による入院リスクは生後2カ月までが最も高く、死亡リスクは50歳以上が最も高いこと、迅速診断で偽陰性となった患者が3人に1人の割合で存在することなどが明らかになった。詳細は、JAMA誌2009年11月4日号に報告された。
50歳以上の集団は、入院率こそ低いものの死亡率が高かった。高齢者の一部が免疫を有する可能性が示されているが、50歳以上の感染者については慎重な観察を怠ってはならないと著者らは言う。 そして、迅速診断では偽陰性が多いことに注意すべきだ。ハイリスク患者の場合には判定が陰性でも監視を怠らず、可能な限り早く抗ウイルス薬を投与する必要がある、と著者らは述べている。
陰性だからといってインフルエンザでないとは言えないですからね。
あくまでも迅速検査キットは補助診断でしかありません。
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『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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