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2009.10.07 11:55 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  生活 / くらし  |  よっしぃ  | 推薦数 : 1

10年の歳月・後編

10年以上仕事をしていると、やはり、10年前は昔だなぁと思うことがあります。

10年前って、携帯電話を誰でも持っている瘍になった頃ですよね。。

前回の続きです。

別の病院へ転勤になると、転勤した病院はがん治療は本人に病名を伝えないとしないというスタンスでした。

ホッとしました。

嘘をつかずに治療が出来る。

当たり前といえば当たり前のことだったんですけど。

でも、別の問題が持ち上がりました。

病状説明をしようと患者さんの家族に来てもらうと、

『先生、あのひとがんなんですね。病名は言わないでください。耐えられません。』

なんてことがしょっちゅうありました。

『でもね、抗がん剤とかしんどくなったりしますよ。

病名言わずに治療したらおかしいと思いますよ。

おかしい、だまされてると思ったら患者さんとご家族の間に溝が出来ますよ。

もしかしたら、残された時間が短いかも知れないのに。』

と説明するとだいたいは納得してもらえるのですが。

それでも、絶対ダメという場合もあります。

『治療しないのなら、病名を伝える必要はないと思いますよ。』

ただ、高齢の方や合併症のある方で治療するのが厳しいことが予想される場合ですけど。

何人か病名を言わなかった患者さんがいるんですけど、言わないことは私にとっても家族にとってもやってみるとつらい場合が多いですね。

だって、だんだんとを悪くなっていくのに『いくら調べても病名はわからない。』と説明しますから。

中には、家族が耐えきれなくなって、家で

『あなたは、がんなのよ!』

なんて言ったこともあります。

最初に医者から言われた方がどんだけ本人のショックはましだろうかと思います。

「最初にがんがわかったとき」と「家族に言われたときは」残された時間が確実に短くなってますから本当にどうしようもないことになっている場合があるんですね。

家族が患者さんに言ってしまうときは、たいがい感情が高ぶっているときなので告知のタイミングとしては最悪であることが多いですね。

10年ほど前とに比較は終わりです。

でも、もう少しこの話題に続けたい話があるので続きます。

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なかのひと

『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。



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