また、新型インフルエンザネタです。
『新型インフルエンザ:簡易・陰性でもタミフル投与を 厚労省が連絡』
新型インフルエンザに感染した横浜市の小6男児(12)が死亡したのを受け、厚生労働省は18日、簡易検査で陰性でも、インフルエンザのような症状がある場合はタミフルやリレンザの投与などの治療ができるとする事務連絡を、都道府県を通じて医療機関に出した。男児は、2度の簡易検査でいずれも陰性の結果が出ており、治療薬は使われなかった。簡易検査は発症初期段階では陽性と判定されないことも多い。【清水健二】
なんだか、この報道を見ていると今後、新型インフルエンザを疑ったらタミフルやリレンザを使わないといけないような気がしてきます。
新型インフルエンザの症状は多彩です。
発熱もなく、下痢など腹痛症状だけのもものもあります。
簡易検査が陰性でも新型インフルエンザであったことなど報告としてはいくらでもあります。
疑い例にもタミフルを使うとすれば、簡易検査をすることの意味自体が薄れてきます。
だって、陰性でも疑ったら使えってことでしょう。
まあ、私のような内科医はいいですよ。
これに従うことは可能ですから。
でも、小児科医はどうするんでしょう。
タミフルの添付文書(製薬会社の薬の説明書)にこう書いてあるんですから。
>10歳以上の未成年の患者においては、因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、転落等の事故に至った例が報告されている。
>このため、この年代の患者には、合併症、既往歴等からハイリスク患者と判断される場合を除いては、原則として本剤の使用を差し控えること。
>また、小児・未成年者については、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、
>(1)異常行動の発現のおそれがあること、
>(2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。
> なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状が現れるとの報告があるので、上記と同様の説明を行うこと。
さあ、小児科の先生は困りますよね。
使った方がいいのか、使わない方がいいのか?
マスコミもこのあたりのことを再度報道して欲しいものです。
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また少し前ですが、こんな記事も
>大阪府高槻市でも今月に入り、「会社に感染していない証明が必要と言われた」と市民が病院で検査を求める例があるといい、市医師会や医師らが情報交換するメールで数件報告されている。
>市医師会は「症状のない人の検査は健康診断と同じで保険が適用されない。
>できるだけ受診を控えて」としている。
この陰性証明が何の意味もないことがわかりますよね。
簡易検査で陰性でも新型インフルエンザでない証明にはならないんですよ。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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