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2009.09.04 13:29 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  生活 / くらし  |  よっしぃ  | 推薦数 : 1

適応外使用の問題

以前、『ドラッグラグ〜薬がない! 』要するに外国で普通に使われている薬が日本でなかなか認可されない。

というような話をしました。

最近、 「適応外治療を受けたいという願いはわがままなのでしょうか」

というメールマガジンを見つけました。

もちろん、外国で使えるのに自分や身内が使えないということは、つらいことです。

>適応外治療を受けたいという願いはわがままなのでしょうか
>「なんとか、ジェムザールを投与して貰えないか。」
>麻子さんの思いは強かったのですが、神奈川県立がんセンターの担当医は「適応外治療を
絶対にしない」と告げたといいます。
>神奈川県立がんセンターは「腎臓がん患者に対して混合診療していた」ということでマスメディアに取り上げられたことなど背景があったのかもしれません。
>医師の療担規則についても麻子さんは知っていましたが、担当の医師からは適応外治療をしないことに対して、何も納得のいく説明がなかったといいます。

適応外使用といって国内で他の治療として認可されている薬を使うことは可能です。

もちろん、ただ使うのは簡単ですが、混合診療の問題がまずあります。

適応外ですので、基本自費となり、健康保険がききません。

混合診療は禁止ですのですべての治療が自費となります。

多くの方々の医療費は3割負担ですので、10割負担と言うことは、払う金額が3倍強になるわけです。

もう一つの問題は、効果があった場合はいいのですが、効果がない、また副作用が強く出てしまった場合どうなるのかが不確かなわけです。

もちろん、患者さんに対してはよりよくなるために出来ることを行うわけですが。

医師の落ち度となるのかどうかがわかりません。

当然ながら国としては認可してない治療をしたわけですから知らんぷりをするでしょう。

多くの病院には、倫理委員会があり適応外の治療などを行うときは倫理委員会などで検討する場合がほとんどでしょう。

そのあたりを考慮すると病院としては、適応外の抗がん剤を使ってはいけないとなってくるわけです。

ですので、個人経営レベルの病院でしか適応外治療を行わないことが多いのです。

>適応外使用を考えるとき、効果よりも危険が高い治療や不利益な治療が行われるのではないかという不安も確かにあります。
>医師にはプロ意識を持ち、「国ではなく医師」が医師を監視する「自浄作用」をもって正しい治療を提供していく取り組みが必要なのではないかと思います。
>また患者も藁をもすがる思いだからこそ、患者力をつけ正しい治療にアクセスする必要があると感じています。
>いのちと向き合う患者が担当医としっかり話し合い、薬のリスクとベネフィットを理解し、それでも治療を望んだ時に、どうして国が「混合診療」だと口を出してくるのでしょう。

おっしゃることはもっともだと思います。

私もこの意見には同意します。

ただ、大きな問題があるのです。

スピード承認されたイレッサの件でもあるように予期せぬ副作用が多く出た場合、特に、副作用により命が奪われた場合、マスコミなどが批判するわけです。

もう少し、安全性を担保してから承認すれば良かったと。

それどころかイレッサの承認を取り消せなどと言う声も大きかったのです。

実際に使ったことのある医師はイレッサを取り消すことはあってはいけないと思っていました。

効果のある人には今まで経験したことのないほど効くからです。

そんな痛い経験をしているから政府として、慎重になるのです。

今の新型インフルエンザワクチンも似たような状況でしょうね。

リスクとベネフィットを天秤にかけて考えられる方はいいのですが、なかなかそのバランスを考えられない方に理解してもらうのは難しいのです。

ですので、報道に関わる方々もそのときそのときの被害者の側に立つ行き当たりばったりの報道ではなく、一本筋の通った報道をして欲しいものです。

さらに一般の方にも医療がわかるように医療をどうしていけばいいのかを理解してもらえるような報道をお願いしたいと思います。

人気blogランキングへクリック宜しくお願い致します。

skyteam先生のところにあったネタです。

http://skyteam.iza.ne.jp/blog/entry/1199817/

「任意接種とはいえ,すべて個人に判断を任せて知らないというわけではない。国内外のエビデンスを吟味したうえで,最終的にどのグループにワクチンを接種するかを決定する」と発言。国民への周知の重要性と難しさに言及するとともに,「ワクチンの有効性は国際社会の常識となっている。しかし,日本は仮にワクチンの効果が100,副作用が1として,1の副作用によって100の効果を忘れてしまうという歴史があった。これが日本のワクチンプログラムが衰退した原因ともなっている」と副反応への過剰反応も戒めている。

これが日本の現状なんですよね。


なかのひと

『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。



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抗がん剤の吐き気予防の薬も世界標準の薬はまだ未認可ですしね。

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自費でも適用外使用は日本では無理です。患者の同意書があっても、不幸にして副作用で患者が死んだら裁判で遺族が勝つ国ですもの。お気の毒としか、、
written by 元外科医 / 2009.09.07 16:12
確かにそのことを知っていれば普通の感覚なら適応外使用しようなんて思いませんからね。
written by よっしぃ / 2009.09.07 22:11

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