2009.08.16 17:21 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  生活 / くらし  |  よっしぃ  | 推薦数 : 2

そろそろ新型インフルが

個人的には、秋以降に新型インフルエンザが再びはやると思っていたのですが、もうすでに広がりを見せているようですね。

『新型、8月3−9日の集団発生は554件』

さらに、重症化した症例も報告されてきました。

とうとう、人工透析中の方のようですが国内で初めて死者も出たようです。

僻地の産科医先生のところがよくまとまっています。→ここをクリック

インフルエンザ脳症であったりとか人工呼吸器を使わなければなかったりとか。

また、妊婦は重症化しやすいようなことも言われています。→ここをクリック

それを受けて産婦人科学会は妊婦へのワクチン接種と速やかなタミフル投与が推奨されているようです。

まあ、5月と比べると時間が経過しているだけ新たにわかってきたこともありますがまだまだ不明なことも多いです。

そんな折、以前にもご紹介させてもらった岩田健太郎先生(神戸大学 感染症内科 教授)がいいことを述べているものを見つけました。

メディカル 朝日という雑誌です。

タイトルは『新型インフルエンザをどう考えるべきか』

・新型インフルエンザという現象
インフルエンザという病気は現象です。
実体のある『もの』と考えるとその本質を見誤ると私は思います。

急性発症の、発熱、咽頭痛、寒気、筋肉痛といった症状の総合がインフルエンザです。
そこに布団があれば寝込んでしまいたくなるようなだるさがインフルエンザのもたらす現象です。
5から7日程度うんうんうなっていると、いずれは欲なり、多くの方では完治してしまうのがインフルエンザです。
しかしときに重症化し、肺炎/ARDSを伴って集中治療を必要としたり、時には死に至ることもある病がインフルエンザです。

これらはすべて現象に過ぎません。
そして、その現象の原因となっているのがインフルエンザウイルスであり、今回見つかったタイプA(H1N1)というのは、新しく生まれたものではありますが、そのインフルエンザウイルスの一つの亜形に過ぎないのです。

繰り返しますが、最初にインフルエンザという現象=『こと』があり、その現象の原因たるマテリアル=『もの』(新型を含めた)インフルエンザウイルスなのです。


まさにその通りですが、多くのかたは理解していません。

私も、この文章を読んで非常にすっきりとした気持ちになりました。

岩田先生、まだ引用します。

ごめんなさい。

でも、多くの方に知って欲しいから。

ネット上にはなさそうですし。



現象たる疾患と『もの』たる病原体を混同するとあれこれ不都合なことが生じます。
その象徴が感染症法です。
私は以前から感染症法は目的を見失った欠陥の多い法律であり、改正した方がいいと主張しています。
それは、『もの』である病原体だけで感染症を切ってしまい、現象=『こと』に全くといってよいほど無頓着であるからです。
日本の感染症界も、全体的にはこの『もの』と『こと』の混乱を起こしてあれこれ失敗してきました。
5月から行われている新型インフルエンザ対策でうまくいったこともいかなかったこともありますが、うまくいかなかったことの根本的な原因には、この認識にあり方の混乱が遠因としてあります。

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・自立と支援という関係性
・一歩手前の判断を
・情報は二重構造で。ひった屁は数えない。

などとまだ続きますが長くなってきましたので終わります。


なかのひと

『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。




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