患者さんがルート類を抜いてしまうことがあります。
特にせん妄状態の患者さんがしてしまうことが多いです。
ちなみに、せん妄とは『続・PEACEの中身 』にも少し書いてありますが簡単に言うと入院して治療をしているのに、混乱して入院していることや治療していることがわからなくなってしまうことです。
わからなくなると当然、
『なんだ、わしの体についてるこの管は?』
なんて思うので、当然抜こうとします。
せん妄になりそうなやばそうな状態であればそれなりの対応をとる場合もあるんですけど。
急にせん妄になったらどうしようもありません。
点滴の針を抜くだけならそんなに大事になることもないのですが。
まあ、せいぜいその辺が血まみれになるくらいで。。。
他の管は本当にいやですね。
例えば、CVルート(中心静脈ルート)といって管の先は心臓のそばの太い血管にあります。
抜けるときに菌がつくこともあれば、はさみでちょん切ってしまって先が血管の中にとどまっていることもあります。
おしっこを出す管は先が膀胱にまで入っているんですけど、抜けにくいように膀胱の中で風船をふくらませています。
ですので、自分で引っ張って抜いちゃうと尿管(おしっこの通り道)損傷を起こしたりして、泌尿器科の先生のお世話にならないといけなくなったりします。
わたしの患者さんもせん妄状態になりおしっこの管が入っているのにトイレに行ってそこでおしっこの管を自分で抜いて下半身血まみれになった方もいらっしゃいました。
他にも、胸水や腹水を抜く管なんかも抜いたりします。
また、抜き方にもいろいろありまして。
多くは、引っ張って抜くので管を皮膚に縫いつけている糸が引きちぎられるのですが、中にはハサミなどで管そのものをチョッキンと切る方も時々いらっしゃいます。
もちろん、せん妄状態ですので悪気はなくじゃまだから切りました。などと答えられます。
自己抜去は、医療者にとって非常に困ります。
もちろん、せっかく入れた管が抜かれたのも困りますが、管を抜くときに出血やどこかの損傷を伴ったりすることもあるし、管をチョッキンされた場合は身体の中に管の残りが入って容易にとれないこともあります。
また、管を通してばい菌が入り感染症を引き起こすこともあります。
あっ、忘れていましたが胃管(栄養などを直接胃に送り込む管)を抜こうとして全部抜けなくて再度押し込んだりしたときに気管(空気の通り道)に入ることがありそれに気がつかないで栄養などを胃管から入れると、、、、、
もちろん、肺の中に入り、肺炎を起こすことは間違いなく場合によっては命に関わる自体になります。
いやー、自己抜去ってこわいですね。
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もちろん、本人が抜く気がないけどどっかに引っかかって抜けちゃったとかもあります。
知らずに寝返りをうったりするうちに少しずつ抜けていってそんでとうとう抜けちゃったとかね。
これは、事故抜去とか言うようです。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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