ビスフォスフォネートって聞いたことがありますか?
ビスフォスフォネート(以下BPとする場合があります)とは、非常に簡単に説明すると骨を強くする作用を持っています。
詳しくは、Wikipediaへ
どんな病気に用いられるかというと、骨粗鬆症が代表ですががん患者さんにも使われます。
骨に転移のある場合やカルシウムが高い場合に使われます。
骨に転移のある場合は、痛みを軽減したり、骨折の頻度を下げたりします。
また、カルシウムが高いと腎臓を悪くしたり、興奮したり、場合によっては意識がなくなってしまったりするのでカルシウムを下げる目的で使われたりします。
さらに、抗がん作用もあるのではなかと言われています。
いいことずくめですね。
副作用として腎障害、一過性の発熱や食道炎などがありますが、たいしたことがない場合がほとんどです。
しかし、これらの薬剤はほぼ骨にしか蓄積しないため骨に重大な副作用があるのです。
それは、顎骨壊死です。
内服薬での頻度は10万人に1人以下と低いのですけど点滴では1%以上の頻度であると言われています。
理由はよくわかっていないのですけど、下あごの骨に起こり安いようです。
(BPの蓄積は下あごが多いわけではないようです。)
顎骨壊死とは、無症状のこともありますが、多くは痛みを伴い、持続する骨露出や骨壊死、顎が重い感じや痺れ感、歯肉の腫脹や排膿、歯の動揺などがあります。
正直、つらいみたいです。
どんな方に起こりやすいかというとBP投与中に抜歯などをした後に起こることが多く、ほとんどはなんらかの歯科治療との関連があるようです。
どうしたら防げるかですけど、口腔内の最近が関与しているとの話もあり、抜歯前に口腔洗浄したら発生頻度は5分の1に減ったとの報告もあります。
現時点での対応は、BPを使用している患者さんに抜歯が必要となれば休薬してから抜歯を行うことが推奨されています。
だいたい3ヶ月休薬すれば、骨に蓄積されたBPはほぼ消失すると考えられており3ヶ月以上の休薬が望ましいと考えられていますが休薬による骨折などのリスクも考慮しなければなりません。
難しかったですか人気blogランキングへクリック宜しくお願い致します。
洗浄や抗生剤投与なども行われますがあまり効果のないことが多いようです。
また、高圧酸素療法を行うこともあるようです。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 |
コメント
コメント一覧
60歳くらいから骨粗鬆症であることが分かり、
ダイドロネルとフォサマックを飲んだことがあります。
どちらも空腹時に飲む薬でしたが、胃潰瘍を何度も経験しているからか
胃痛のために続けて飲むことができませんでした。
リウマチで顎関節も何度か炎症して口が開かなくなったこともありました。
先生の文章の中に顎に影響があることが書かれていましたので
続けて飲まなくて良かったのかと思いました。
現在、骨粗鬆症の治療としてはグラケーとアルファロールを飲み、
エルシトニンの筋肉注射を週に1回受けています。
これは注射後に少し吐き気がありますが、骨の圧迫骨折の痛みに効くので続けています。
はじめまして。
顎骨壊死の副作用は、内服薬では10万人にひとりよりも低い頻度ですのであまり気にしなくてもいいように思います。
私の母なら、BPを強く勧めます。
骨粗鬆症の治療効果は、圧倒的にBPがいいですし。
何事もリスク、ベネフィットを考えて使うべきですけど。
詳細は、担当医とよく相談してください。
点滴のBPも一世代前までは希釈する溶液の量に
気を使うなどいろいろ面倒だった思い出がありますが、
ゾメタが出てからは負担もずいぶん軽くなった印象です。
常識ではあるのだけど意外と落とし穴なのが、
種々の疾患に対して長期間ステロイドを飲ませて治療しているときに、
きちんとタイミングを逃さず内服のBPをかぶせること。
これを怠るとステロイド骨粗鬆症で後々痛い目に遭うことも(腰椎圧迫骨折なんか起こされるとまさしく患者さんも「痛い」)・・・。
使い勝手の良い薬だからこそ、適応のタイミングを逃さないことが大切だなと思います。
BPは、副作用少ないいい薬ですからね。
ただ、間が空くので投与予定の日を忘れそうになるのが問題ですね。
コメントを書く