PEACEのエントリーの続きでPEACEの中身の2回目です。
今回は、『消化器症状(嘔気・嘔吐)』からです。
STEP1:原因の究明、治療・制吐剤の頓用
STEP2:病態にあわした制吐剤の定期投与
STEP3:制吐剤の変更、併用
STEPに関わらず考えることと
胃管挿入、消化管ドレナージ
・効果判定は、3から7日で行う
・治療目標は嘔気、嘔吐の消失だが達成できない場合は、持続する嘔気がないや患者が許容できると目標を変更することとかかれています。
また、アカシジアという制吐剤で起こりうるけど経験がないとなかなか気がつかない副作用にも言及されています。
もちろん、専門家への相談のタイミングやケアの具体的な方法もかかれています。
今日のメインは、『せん妄』です。
STEP1:原因の治療・抗精神薬の頓用
STEP2:抗精神薬の定期投与
STEP3:抗精神薬の変更、併用
とあります。
せん妄は、一般の医師なら必ず経験したことのある病態なのですが多くは抗精神薬を用いることが多くせん妄の治療が得意という内科医はあまりいないと思います。
私も苦手です。
簡単に言うと、しんどさ、つらさなどで今自分はなぜ入院治療しているかわからなくなり、急に家に帰ろうとしたりすることです。
時には、点滴などのルート類もなぜ必要か離解できなくなり抜いてしまったりします。
終末期のがん患者さんの4割程度はせん妄の状態になるそうです。
原因としたら、薬物が原因のこともあるし、がんが原因のこともあるしで複合した原因で起こっていることが多いのです。
薬物以外の対応としては、
・照明の調整(昼夜の区別をきっちり)
・日付、時間の手がかりを(時計、カレンダーを置く)
・眼鏡や補聴器の使用
・親しみやすい環境(例えば愛用のコップなど)
せん妄は患者さんへの対応だけでなく家族への対応も重要で家族には予想される原因を説明して家族にもケアの手伝いをしてもらうのがせん妄がよくなるのひとつなのです。
せん妄に関しては苦手なので自分の勉強のためにも少し詳しく書いてしまいました。
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ほかには、ロールプレイといって参加者(ほとんど医師)が医師役、患者役などをシナリオに沿って演じるというようなこともプログラムの中に組み込まれています。
なにせ2日間にもわたるプログラムですからね。
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インフルエンザ迅速キットが陰性でも実は新型インフルエンザだったと言うのがありました。
迅速キットは、偽陰性を示したといいます。
逆に、迅速キットでA型が陽性と出たんですけど、新型インフルエンザでなかったとしたらそのことを偽陽性と言います。
もちろん、本来の迅速キットは季節性のA型もしくは、B型インフルエンザを調べるためのものなので仕方がないのですけど。
偽陽性、偽陰性は、ゼロであれば理想的な検査です(その検査が陽性であればその病気、陰性ならその病気でない)がそんなすばらしい検査はありません。
『癌(がん)のスクリーニング検査が増えるほど偽陽性の確率も増す』なる記事がありました。
まあ、どんな検査でも偽陰性、偽陽性があるので数が増えれば仕方がないと思いますけど。
>今回の研究は、約7万人を対象とした「前立腺(Prostate)癌、肺(Lung)癌、大腸(Colorectal)癌、卵巣(Ovarian)癌(PLCO)スクリーニング試験」のデータをレビューしたもの。
>研究期間中に計14件の検査を受けた人では、少なくとも1件の偽陽性が出る累積リスクが男性で60.4%、女性で49%であった。
つまり、14種類の検査を受けたらがんでもないのに精密検査を勧められる人が半数程度いると言うことです。
と言うことは、心配だからとがん検診をいろいろ受けている人ほど、『がんの疑いがあるので精密検査を受けてください。』とか『専門の病院でちゃんと調べてもらってください。』と言われてさらに心配になるのです。
もちろん、本当にがんの場合も含まれますけどね。
>偽陽性が出たことにより、侵襲性の高い診断処置を要する累積リスクは男性で約29%、女性で約22%であった。
侵襲製の高い検査とは、画像を撮るだけとかでなく内視鏡を使った検査などを指すのだと思われます。
簡単に言うとしんどい検査を勧められしたと言うことでしょう。
全くがんがないのに2から3割の方が侵襲製の高い検査をしています。
>米国癌協会(ACS)のRobert Smith氏は「偽陽性にも偽陰性にも一定のリスクが考えられる。偽陽性の比率を積極的に減らそうとすると、癌の検出率も減らすことになる」と説明している。
>「多くの人は偽陽性を防ぐことよりも早期に癌を見つけることを優先的に考えている」とする一方、スクリーニングには利点と欠点があることをもっとよく説明する必要があると同氏は述べている。
がん検診によってがんの早期発見ができ、治るがんの割合が増えることは非常に喜ばしいことです。
しかし、このような事実があることも知っておいた方がいいと思います。
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PEACEのエントリーの続きでPEACEの中身です。
その前に、WHOの3段階徐痛ラダーをご存じでしょうか?
誰でも、簡単に疼痛コントロールができることを目的におよそ20年前に提唱されました。
第1段階として、非オピオイド性鎮痛薬を使用し疼痛が残る場合に第2段階、弱オピオイドの使用をし、それでも疼痛が残る場合に強オピオイドの使用を推奨するというものです。
(オピオイドとは麻薬性の鎮痛剤のことです。)
要するに最初に行う方法、ダメなら次にこれ、それでもダメならこうしたらいいですよ。
とやり方を簡単に教えてくれるものです。
PEACEプログラムは、この3段階の考えを最大限に取り入れて確かに医者なら誰でもマニュアルにそった緩和ケアが実践できそうなのです。
例えば、『疼痛の評価と治療』の講義内容は
STEP1:NSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛薬の使用から最大投与量まで増量
STEP2:定期的なオピオイドの使用と増量(増量する量や期間まで書いてます)
STEP3:オピオイドローテーション(オピオイドの種類を変更すること)や鎮痛補助薬
となっており、さらに
STEPに関わらず考えることとして
・放射線治療
・神経ブロック
となっています。
非常に、わかりやすく医者でなくとも医療関係者ならできそうです。
次は、『呼吸困難』です。
呼吸困難とは、患者さん自身が呼吸困難と感じることであり医学的に酸素が不足している状態かどうかは関係ないと最初にでてきます。
(もちろん、酸素不足と呼吸困難が同時にある場合も多いですよ。)
STEP1:モルヒネ又は抗不安薬の頓用、ステロイドの使用
STEP2:モルヒネの定期投与、治療目標の設定(完全取り除くことが難しい場合)
STEP3:抗不安薬の追加
STEPに関わらず考えることとして
・酸素投与
・点滴量の調整
・痰や咳への対処
また、治療目標の設定として
『呼吸困難を取り去ることが目標であるが時に難しいことがある。』として
呼吸困難と眠気のバランスを考えて、患者・家族が満足できる目標を設定するとあります。
さらに、専門家へ相談するタイミングや症状を緩和しやすい体位や環境のへの対応にまで言及しています。
今までの教科書よりも具体的にポイントだけかいてあり非常に実践的です。
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長くなってきたので続きは次回に。
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またまた、インフルネタです。
次こそは、別の話題を。
とうとうと言うかようやくと言うか、首都圏でも新型インフルエンザが出てきましたね。
まだまだ、わからないこともあるでしょうが今のところ日本では重症者もでていません。
対策も見直されてきています。
ごくごく当たり前のことです。
一般の方の意識も少しずつ変えていかなければいけません。
個人的には、今回の国の対策に疑問を持っていますが、この国の国民性とマスコミの姿勢を考えるとある程度仕方がないかとも思います。
要するに『誰からも文句を言われないようにしたい。』
新型インフルエンザに対してもっとも適切な方法で対応するというよりは、この言葉に従って行動しているように思えるのです。
今になり、はっきりした事実がわかったから断言できるのですが潜伏期の問題、迅速キットが陰性でも否定できないことより完璧な水際対策を行うなら、飛行機内で数日間様子を見てから入国させなければダメでしょう。
ただ、それは金銭的な問題などなどで現実的に無理です。
何事もリスクとベネフィットを考えなければなりません。
リスクをできるたけゼロに近づけようとすると、コストや手間が非常にかかる。
それで妥協しなければいけないところがある。
それでとった政府の対策があの程度の水際対策だったのでしょう。
もしかしたら、政府も水際対策は国民を不安にさせないためのポーズだとわかっていたのかもしれません。
今後の教訓として、水際対策で防ぐことは難しいとして次回は水際対策よりも実際にきた後の対策に重点を置くべきでしょう。
重点を置くべきでしょうと偉そうにいってみても具体的にどうすればよいのかの策を持っているわけではありません。
ただ、医療資源(迅速キット、タミフル、医者など)は限られていますので水際で医療資源を使いすぎてもいけないのです。
大阪・神戸で広まり医療資源(感染症ベッド)がなくなり、自宅療養する方がほとんどです。
今回は軽症ばかりですので大丈夫ですが、医療資源を使いすぎるともうどうしようもなくなります。
リスクとベネフィットを考えて純粋によりよい選択をしたとしても、何か問題が起これば『あのとき、こうすればそんなことは起こらなかった。』と言われることがあります。
その選択をしたときは、専門家が考えてリスクベネフィットを考えてその方針を選択したのでしょう。
文句を言うのならその方針が決定したときに言うべきです。
もちろんそう反省することは非常に大切なんですけど。
それが、『人間の死』であった場合、マスコミや国民感情として『なぜ、あのとき、、、』と言うのがこの国なのです。
国民性といってもいいかも知れません。
どんなに医学が進歩しても、新たなウイルス感染症を完全に押さえ込むまでには時間が必要でしょう。
この国の方針が純粋に医学的な知見に基づき決定されることを切に望みます。
それと同時にその決定のリスクとベネフィットを国民一人一人とマスコミが理解して受け入れることも望みます。
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日本感染症学会より緊急提言がでました。
内容は、医療者向けですのであしからず。
岩田センセも含まれています。
内容
① 過去の我が国における新型インフルエンザ流行の実態から学んでください
② 新型インフルエンザは、いずれ数年後に季節性インフルエンザとなって誰で
も罹患しうる病気です
③ 新型が流行すると青壮年層の被害が甚大となるのには理由があります
④ 流行初期から一般医療機関への受診者が激増します
⑤ 重症例にはウイルス性肺炎よりも細菌性肺炎例や呼吸不全例が多く見られます
⑥ 一般予防策ではうがい、手洗い、マスクが効果的です
⑦ 医療従事者の感染予防にはサージカルマスク、手洗い等が効果的です
⑧ 全ての医療機関が新型インフルエンザ対策を行うべきです
全文を読んでいただくのが一番ですけど、一部を紹介します。
>スペインかぜ当時の死亡者の大多数は発展途上国に集中しており、英米の死亡者数は少なかったことも知られています。日本の全人口に対する死亡率は0.87%、英国0.3%、米国0.6%、シンガポール1.4%、インド4.4%と報告されています。当時のわが国はまだ発展途上国から完全には脱していなかったため、死亡者数が英米に比べてやや多かったと考えられています。
>個人の栄養・感染防御能も著しく向上しております。また、インフルエンザの迅速診断とノイラミニダーゼ阻害薬による治療では圧倒的に世界をリードしており、日本で確立したインフルエンザの診断と治療を生かすことができれば、新型インフルエンザの被害を大幅に制御することが可能と思われます。
>過去のどの新型インフルエンザでも、出現して1~2年以内に25~50%、数年以内にはほぼ全ての国民が感染し、以後は通常の季節性インフルエンザになっていきます。現在流行している香港かぜもこのようにして季節性インフルエンザとなった歴史を持っており、今回のS-OIVもやがては新たなH1N1亜型のA型インフルエンザとして、10年から数十年間は流行を繰り返すと見込まれます。
>高齢者の多くは過去に型の変異したインフルエンザの洗礼を何度も受けたため免疫のメモリーがありますが、若年層ではそれが乏しいため新型が流行する初期には被害が甚大となるものの、数年して若年層の多くが免疫を保持するようになると全年齢層がほぼ等しく免疫を保持するようになり、その結果、相対的に抵抗力の弱い高齢者に被害の中心が移って行くと考えられています。
>抗菌薬がなかったスペインかぜの当時では細菌性肺炎による多数の死亡は避けられないことでしたが、抗菌薬療法が発達している現在、同じことが起こることはありません。
>日本の医療従事者は一般市民と同様、新型インフルエンザに対して強い恐怖を抱いているという報告17)もありますが、ここまでで見たように、また、今回のS-OIVの内外での流行状況を見る限り通常の感染予防策で臨めば大きな心配はありませんし、万が一感染したとしても対応策は万全です。
あと、「神戸市立医療センター中央市民病院からの報告」も同じところにありました。
この報告の中で迅速検査との比較なる表があります。
迅速検査とは、インフルエンザキットと呼ばれる簡易検査です。
だいたい、10分から15分程度で結果が出ます。
A(-)B(-) 20
A(-)B(+) 0
A(+)B(-) 13
A(+)B(+) 0
最初のアルファベットは、迅速検査の結果です。
マイナスはもちろん、インフルエンザ(季節性インフルエンザのキットですから)ではないとの結果です。
後ろの数字は、新型インフルエンザと確定した人数です。
ということは、新型インフルエンザに罹っている人は迅速検査で陰性であることの方が多いんですね。
すくなくとも迅速検査で陰性であったとしても、新型インフルエンザでないとはいえないのです。
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またまた、インフルエンザの話でした。
そろそろ、いつもの話題に戻したいなぁ。
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岩田健太郎先生って知っていますか?
感染症の大家の先生です。
以前は、亀田総合病院で感染症の専門家として一般臨床で有名な先生でした。
その後神戸大学の教授として招かれました。
多くの教科書や参考書、さらに『麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか』と言う本も書かれている先生です。
しかもまだ若い先生です。
その先生のブログを一度読んでみてください。
未知のウイルスと戦う最前線の現場での苦悩と対策がのっています。
転載よさそうなので転載してみます。
平成21年5月20日
神戸大学病院発熱外来
発熱外来を受診された患者さんへ
受診、ご苦労様です。新型インフルエンザについては大きく報道されていることもあり、さぞご心配だったのではないかと思います。
新型インフルエンザの緊急対策として、神戸大学病院は神戸市の要請を受けて発熱外来を開設しました。通常、診療室ではないところを使用しており、また緊急の開設だったこともあり皆様にはご不便な点もあったかもしれません。今後の改善に役立てたく思いますので、ぜひ忌憚のないご意見をお聞かせください。
さて、発熱外来は新型インフルエンザ、とくに入院の必要な重症患者さんを早期に発見し、治療に結びつけることを目的にしています。そのため検査も行いますが、検査だけが新型インフルエンザの診断に必要なわけではありません。検査は鼻や喉を長くこすって行う、あまり快適な検査ではありませんし、検査キットにも数に限りがあります。医師が必要ないと考えた場合は検査を行わない場合もあります。どうかご了承くださいませ。
医師がお願いした場合は、他人に感染症をうつさないように7日程度自宅にて外来を控えていただくかもしれません。これは新型インフルエンザであっても他の感染症であっても他人にうつさない配慮です。その間、症状がよくなっているかの確認で、当院感染症内科医師が電話でご連絡差し上げることがあります。
一度帰宅となっても、息が苦しい、症状がどんどん強くなるなど不安な点などがありましたら、下記までご連絡ください。場合によっては再受診が必要なことがあります。
自宅での療養方法、家族の健康を維持するための方法については別紙にまとめました。ご帰宅になったらお読みください。
その他、ご心配なことなどございましたら、最寄りの職員まで遠慮なくお問い合せください。
発熱外来担当 感染症内科診療科長 岩田健太郎
自宅療養中の健康管理方法について
感染症内科 岩田健太郎
1.水分を多めに取り、可能なら食事もきちんととり、栄養管理に努めましょう。
2.充分な睡眠を取りましょう。
3.よく手を洗いましょう。
4.咳やくしゃみをするときは、手やティッシュで口をふさぎましょう。そのときは手をこまめに洗いましょう。ティッシュは丸めてゴミ箱に捨ててください。ゴミは普通の燃えるゴミに捨てていただいて構いませんが、家人がゴミに手を触れたときはよく手を洗いましょう。ゴミからインフルエンザに感染する可能性はとても低いです。患者さんが吐いたり下痢をしたときは、マスクをつけてその処理をした方がよいでしょう。そのときもしっかり手を洗ってください。
5.患者さんのお世話をする人数は少ない方がよいでしょう。お世話のときはマスクをしてください。
6.患者さんも他の家族と接するときはマスクをしましょう。ひとりでいるときはマスクをしなくても結構です。
7.はし、コップなどの食器は共有しないでください。普通に洗えばそこから感染する可能性はとても低いです。
8.患者さんの衣類は普通に洗濯してください。脱いだ衣類をさわったら手を洗いましょう。洗濯したあとの衣類からは感染しません。
9.体温は1日2回程度測りましょう。熱は大抵、数日続きますので、受診翌日熱が下がらなくてもそんなに心配しなくてもかまいません。
9.患者さんの言っていることがよく分からなくなった。体温が急に変化した、息が苦しくなったなど症状が新たにでてきたら危険信号です。お子さんでしたら、いつもと様子が違う、という親御さんの直観も頼りになります。そういうときは発熱相談センターなどに相談されるのがよいでしょう。
10.症状が始まってから7日経ち、症状もおさまってきたら日常生活に復帰し自宅療養を止めてもよいでしょう。もし7日経ってもよくならないようだったらご相談ください。
上記の内容は一般の方に是非とも知っていただきたい内容です。
前日のブログにも医療関係者にも是非知っていただきたい内容があります。
こちらも引用してみます。
新型インフルエンザウイルス対策から、新型インフルエンザ対策へ
神戸市はあの震災を乗り越えたタフな街です。その神戸市があっぷあっぷになって喘いでいます。
インフルエンザは、ほかの病気同様、重症なものと軽症なものがあります。重症なインフルエンザは由々しき事態で全力をでの医療が必要になります。軽症者は自宅で安静にしていれば自然に治ります。本来、インフルエンザは自然に治る病気なのです。
したがって、新型インフルエンザに対して、その重症度を無視して、一律の医療サービスを提供するのはいかにも理にかなっていないことです。無限の泉から医者や看護師が湧き出てくるなら話は別ですが、この日本はずっと前から医療崩壊に片足を突っ込んでいたのです。
神戸大学病院では循環器など他科の先生もご協力いただき、全力でこの問題に取り組んでいます。しかし、鼻水、のどいただけで自然に治る病気に入れ込み、命にかかわる心筋梗塞の治療がおざなりになるのは、本末転倒です。
インフルエンザとは本来、病人/患者からアプローチすべきものです。世界の専門家はすでに気道感染症として病原体から切らないまっとうなアプローチをしています。RSウイルスもコロナウイルスもインフルエンザウイルスも原則的なアプローチは同じなのです。
日本は古来病原体からのみ感染症を扱っていました。感染症法がその象徴です。しかし、同じ病原体でも患者によってアプローチは異なるのです。患者中心の医療とはそういうことなのです。「患者中心」とは、単なるスローガンではないのです。
我々日本の医療者も、すぐに病原体探し、まずは検査という病原体中心の医療を行ってきました。それを真摯に反省しなくてはなりません。行政だけがけしからん、と主張したいのではないのです。しかし、この危機を乗り越えるとき、指定感染症の規制が現場を苦しめていることもまた事実です。
検査、治療、入院/外来サービスの提供は患者の状態から決定されるべきです。病原体だけがそれを規定してはいけません。臨床現場とはもっと柔軟でしなやかなものです。
H5N1の致死的なインフルエンザが消えてなくなった訳ではありません。1918年のパンデミックも第一波は軽症でしたが、夏に消えて冬に戻ってきました。もし、このような真に恐ろしい感染症が神戸にやってきたら、我々はぶっ倒れてしまうでしょう。
我々も全力でがんばります。この国とそこに住む人たちのために全力を尽くします。ですから、ぜひ我々が道半ばでダウンしてしまわないよう、皆様のお知恵とお力をお貸しください
。
当たり前ですが、専門家でも情報収集をして常に新しい情報を仕入れていかなければならない状況なのです。
完璧な対策など、たてられるわけもない状況なのです。
ただ、どうも感染しても命に関わる可能性がある方は少ないようです。
不安を感じるのが当然ですが、必要以上に不安になっても仕方がないのです。
少なくとも普段から何らかの病気で通院しなければならない方以外は、おそらく一般のインフルエンザと何ら変わることはない程度ものもでしょう。
岩田先生のブログも今後注意して見てください。
私は感染症の専門ではありませんが、岩田先生の情報は、マスコミの情報より正確であることは当然として、厚労省の情報よりも信じるに値するものだと考えています。
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東京でも出ましたけど、今さら濃厚接触者17人の追跡調査をってやってますけど。。。
そんなことしても無駄ですから。
もう、十分広まっていますよ。
神戸なんてもう、調べていないんですよ。
国内での人人感染は、ないっていうのはどうなの?
誰も信じないでしょうね。
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また、インフルエンザネタです。
>大阪、兵庫の多くの小中学校、高校などが休校になった18日、関西の繁華街では平日にもかかわらず、カラオケ店に高校生らが殺到。
>外出を控えるよう求められていたが、生徒らの本音は「家ではやることがない」。店は大盛況だったが、店長からは「遊ぶための休みではないはず」と心配の声も。
>一方、カラオケボックスを展開する会社の半額セールには高校生らが長蛇の列をつくったため、急遽(きゅうきょ)、休校した学校の生徒を利用禁止にする一幕もあった。
なんだか、頭が痛いですね。
確かに、高校生などは学校が休みなら遊びに行きたいのはやまやまだと思いますが、ちょっと考えてみてください。
カラオケなんて、一番インフルエンザが広まりやすい状況じゃないですか?
密閉された部屋で、マイクをみんなで使い回して。
結局、学校を休校にしても広がるんでしょうね。
自分は感染しないとでも思っているのでしょうか?
学校には、自宅待機をしない生徒には停学くらいの態度で臨んで欲しいと思います。
もちろん、カラオケ屋は休学生徒の出入り禁止。(ジャンボカラオケはそうしているようですが)
ほかにも映画館なども一気に蔓延する可能性のある場所です。
企業倫理として、休学生徒の出入りは禁止して欲しいものです。
また、普通のインフルエンザでも中には命を落とす方はいらっしゃいます。
だいたい0.1%程度らしいのですけど。
新型インフルエンザも同程度としても1000人に感染したら1人くらいは、命を落とす可能性が高いと思います。
そのことは、少なくとも覚えておいて、無駄に感染する機会を自分自身で増やさないようにして欲しいと思います。
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自分が感染すると、軽症だと自宅待機になる可能性が高いです。
すると、自分の家族にまで感染させるわけです。
学生も、学生でない方もよく考えて行動してください。
また、機内検疫近く終了とのニュースもありましたが、まだやっていたんですね。
人とお金の無駄遣いです。
また、神戸で『遺伝子検査の対象を限定、「まん延期」対応…神戸市』とあります。
数も把握しなくなります。
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予想通り、新型インフルエンザが広がっています。
私の病院にもそろそろ患者がきそうです。
疑い例は、某高校では100名を超えているそうです。
その高校は、交通の便があまりよくない場所にあり、多くの生徒はバスに乗ってやってきます。
ですので、一気に広まったようです。
渡航歴がない人でも確定例があるわけですから、誰がどこで感染してもおかしくない状況でしょう。
昨日の時点で
>河村建夫官房長官は17日午前、関西地方を中心に新型インフルエンザの感染が拡大していることについて「感染経路を早く突き止め、感染を防ぐために万全を期さなければならない」と述べた。都内で記者団に語った。
とありますが、もう感染経路を突き止めても感染を防げるレベルではなくなっているでしょう。
それに比べたら大阪の橋下知事はなかなかやります。
『大阪府、軽症者は自宅療養を要請 行動計画先取り』
『橋下知事、「新型インフル対応」見直しを厚労相に要請』
>橋下知事は会見の中で、「現在の対応は強毒性の鳥インフルエンザをもとにしており、患者が発生するたびに学校の休校やイベント自粛をすれば、大阪の都市機能はマヒしてしまう」と指摘。
>その上で「今回の病原性は低いのではないかと思っている。病原性、毒性についての知見を示していただきたい」と述べ、18日に舛添厚労相に会い、改めて政府の見解を求める意向を示した。
だって、もう蔓延してますよ。
今さら、感染を防ぐって無理ですよ。
あとは、入院するしないに関する問題ですが、感染症用の陰圧病室(要するに病室の外へウイルスなどださない設計になっている病室)ってあるんですけど。
当然ながら数に限りがあります。
軽症なら自宅待機でしょう。
そうでないと、新型インフルエンザ専門病院がいくつもできるでしょう。
よく考えてください。
そんな病院ができるわけなく、するなら一般病院を転用しなければなりません。
普通の病気やけがも待ってくれませんよ。
どうするんですか?
新型インフルエンザばっかり対応するところが増えたら、ただでさえ少ない救急病院がさらに機能しなくなりますよ。
橋下知事の言うように普通のインフルエンザとしての対応が妥当じゃないでしょうか。
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ここ数年、毎年のように研修医の指導係をさせてもらってます。(やらされてる!?)
いつも、どんな風に指導したらいいのか悩みます。
特に、一番最初(4月から)の指導は医者になって初めての仕事であり研修医にとってもっとも影響を受ける可能性の高い指導医なのです。
そう考えると、どのように接したらいいか?
・細かいところまで手取り足取り教えるのがいいのか。
・放置してみて困ることがあれば聞くようにと伝えるのがいいのか。
この二つは極論ですのでこの二つを研修医の性格、能力、知識などを見極めながら使い分けていかないといけません。
できるだけ、彼らの持っている能力を高めるために。
だって、やはり最初は肝心ですからね。
あとは、
医者として知らなければならないことの講義(医学的な知識、医者としての常識や作法なども含めて)なども組み入れないといけないなとか。
例えば、
・患者さんに対して全責任を持つことを自覚して診療にあたる。
基本的には患者さんに対する責任は医者が持つ。
・自分の出来ることと出来ないことの区別をつける
己の限界を知るということですね。
・初めてすることを今まで何回もやったことがあるように振る舞う。
一つ上と矛盾するかもしれませんが、同じ手技(例えば中心静脈確保)でも使ったことのないキットしかない場合がありますよね。
そんなときでも、おどおどしているところを患者さんに見せて不安にさせないようにするのも大切だと思います。
・一人しかいないとき自分で何とかしなければならないときがある。
当たり前のことかもしれませんが、何ともならないときでも、応援医師が到着するまで最大限のことを行うとかですね。
最後にいつも研修医にいう言葉があるのですが
・どんな医師でもそれぞれの立場があり、その医師にしかできないことがあるはず。
私が研修医の時に、ほかの医者(指導医など)と比べてできることは何か?と考えたときに、患者さんのベッドサイドにいる時間をできるだけ増やすことがほかに医者にはできないことだな。と考え実践していました。
医者以外にも当てはめることができるかもしれませんね。
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あとは、患者さんも人間、医者も人間だからお互い相手の気持ちを考えながら仕事をするようにすれば大きな問題には発展しそうもないですけどね。
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PEACEって何のことかわかりますか?
平和だったらわざわざ聞きませんよ。
緩和に精通している方ならわかりますね。
PEACEとは、「がん対策基本法」とそれに基づく「がん対策推進基本計画」の中で、がん診療に携わる医師に対する緩和ケアの教育を行うためのプログラムです。
ちなみに、Palliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Educationの大文字をつなげてPEACEだそうです。
このプログラムを用いてがん拠点病院が中心となって『がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会』という研修会を行うのです。
地域にもよるでしょうが月に1回以上行われるようです。
1回の研修会は2日にわたって行われるようです。
一般的には、せっかくの土日がつぶれちゃうってことになりますね。
対象者は医者でおよそ10万人の医者を対象としているようです。
だいたい一回に20から40名の参加だそうで10万人が参加するには2000回から5000回の開催が必要です。
凄いですね。
国も本腰を入れているようです。
なお、凄いことはこの研修会で使用するスライド、テキストはすべて共通である。
つまり、10万人がおなじ教材で研修をうけるのです。
それを知ったとき正直な気持ちとしては、『洗脳みたい』と思ってしまいました。
もちろん、中には非常にいいことたくさん書いてありますよ。
ただ、2000回も行われる研修会すべてが同じテキスト、スライドを用いて行われるってなんか気持ち悪くないですか。
趣旨には、賛成ですけど。
もう少し、バリエーションがあってもよいかと。
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また、PEACEの中身についても解説していく予定です。
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