先日、熱心に往診をしている開業医の先生と話をする機会がありました。
普段は、あまりないので新鮮に感じたことがふたつあります。
ひとつ目は、紹介状の内容についてです。
仕事柄、往診を熱心にしている開業医さんへの紹介状といえば、在宅医療を望む患者さんを紹介することが多いのです。
紹介状の内容は、がんと診断がついたときのステージ、そして行った治療歴(抗がん剤、放射線、手術など)と治療の効果、いつどこに転移が出現したかなどを中心に書いていました。
往診に熱心な開業医が望む紹介状とは、そんなものではないのです。
病院から病院への紹介状ならそれでよかったのでしょうけど。
開業医が望む紹介状とは、現在の患者さんの状態です。
例えば、食事はどんなものか(胃瘻や高カロリーが必要か)、トイレまで歩けるか?、ほかに管はついていないか?、呼吸状態は安定しているか?どんなところに気をつけて診察すればよいか?(例えば、すぐに誤嚥をするので気をつけてとか排便のコントロールが悪いとすぐにイレウス(腸閉塞)になるとか)の情報が欲しいそうです。
ですので、医者の書く紹介状よりも看護サマリーの方が役に立つことが多いそうです。
まあ、冷静に考えたらそうですわな。
今までの治療経過よりも、在宅で診るにあたってどんなところを注意して診察したらよいか、さらに自宅で最期を迎える決心がついていない方ならどの病院に搬送すればよいかも大切な情報でしょうね。
もうひとつは、医療器具の問題があるそうです。
熱心な開業医はできるだけ患者さんのためにと思い在宅を希望する患者さんの希望をできるだけ聴こうとします。
するとどうしても、いろいろな医療用具を使わざる負えません。
例えば、尿道カテーテルを使った尿の管理、高カロリー輸液の点滴セットなど多くの管関連の医療器具などを使用します。
在宅で患者さんが使用するのにその患者さんにとっては必要不可欠な者です。
これらの医療器具の多くは10個単位の購入となるそうです。
実際に患者さんに使った分は、元が取れるのらしいです。
ただ、病院に再入院したり、死亡したりしたら余ります。
もちろん、同じ者を使う患者さんがいればいいのですけど。
余った分は当然持ち出しとなってしまいます。
勤務医だとどうしてもコスト意識は低いんですよね。
そんなこと気がつきませんでしたわ。
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せっかく、一生懸命やってもねぇ。
いつ、再入院するとか全く予測できないのにねぇ。
次回、GW特別企画を予定しています。
お楽しみに!
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
在宅医療の物品供給にはいろいろな問題があるようです。上記、ご参考までに。
いろいろと検討されていたのですね。
今年から再び病院で勤務し出したのですが、去年まで1年と少し、クリニックと訪問看護ステーションでかけもちで働いていました。
在宅看護の場で実際働いてみると、ポート針やルート類等の医療物品の問題の他、患者には病状をどういう風に説明されているのか、また、もともと往診医が患者さんのかかりつけ医でなかった場合、患者さんが在宅に帰ってもどうしても病院の主治医を在宅医より頼ってしまったりする傾向が強く、クリニックの先生が悩んでるのを度々目にしました。やはり 退院前はもちろん、退院してからも病院側と在宅側の医師やコメディカル同士の連携は大切であると痛感し、特に病院側から在宅に手を差し延べるべきだと考え転職したのですが、今はまだまだ新しい職場に慣れるので精一杯で全くできていません。
少しずつがんばっていこうと思います。
ちなみに配属病棟が呼吸器内科外科なので、先生のブログで勉強させてもらおうと思います。よろしくお願いします。
はじめまして。
>患者には病状をどういう風に説明されているのか、また、もともと往診医が患者さんのかかりつけ医でなかった場合、患者さんが在宅に帰ってもどうしても病院の主治医を在宅医より頼ってしまったりする傾向が強く、クリニックの先生が悩んでるのを度々目にしました。
そうなんですね。
確かに、開業医の先生のところからなんとか病院に戻ってこようと努力する患者さんを何度か目にしました。
連携は大切です。
ただ、開業医の先生がどれだけやってくれる先生なのか?こちらからいろいろとお願いすると迷惑がらないかなどと心配してしまってなかなか連携がとれない面もあるのかと反省しております。
主にがんに関係することになりますが参考になりましたら幸いです。
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