2009.04.18 09:52 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  癌関連  |  よっしぃ  | 推薦数 : 1

抗がん剤が漏れたら

抗がん剤が漏れたらどうなるか知ってますか?

その前に、一般的な抗がん剤(=分子標的薬でないいわゆる殺細胞性抗がん剤のこと)の多くは点滴で投与されます。

抗がん剤よくわからない方は、過去記事参照ください。→『抗がん剤について』

多くの場合は、腕の血管の中に柔らかい針を3から5センチほど入れてその針を通して点滴します。

ですので普通にしていればまず、漏れることはありません。

ただ、トイレに行ったときに点滴が入っているのを忘れて引っ張ったりしたら漏れるかもしれません。

あとは、血管が細い人が抗がん剤によって血管の内側が炎症を起こしてしまって漏れたりすることもあるようです。

漏れたら周囲の組織に炎症を引き起こします。

炎症が軽ければあまり問題ないのですが。
(軽い発赤・腫れ・痛みの皮膚症状程度ですぐによるなる。)

薬剤の種類によっては数時間~数日後にその症状が増悪し、水泡→潰瘍→壊死形成へと移行する場合があり、場合によっては外科的な処置が必要となることもあります。
(直後は何もないことがあるので注意が必要です。)

特に気をつけなければならないものとして、壊死性抗がん剤と呼ばれるものがあります。

皮膚毒性が強いものです。

ドキソルビシン(アドリアシン)、ダウノルビシン(ダウノマイシン)、イダルビシン(イダマイシン)、エピルビシン(ファルモルビシン)、アムルビシン(カルセド)、マイトマイシンC(マイトマイシン)、ミトキサントロン(ノバントロン)、ビンクリスチン(オンコビン)、ビンデシン(フィルデシン)、ビノレルビン(ナベルビン)などが挙げられます。

パクリタキセル(タキソール)、ドセタキセル(タキソテール)も含まれていますが皮膚毒性は上記の薬剤と比べると軽いといわれています。

もし、漏れたことがわかったらどうするか?

まず、点滴を止めます。

そして、陰圧をかけながら(つまり薬剤を少しでも体の外に吸い出し)ながら針を抜きます。

もちろん、医療従事者を呼んでくださいね。

基本は、冷やします。

リバノールシップなどがよく使われます。

また、ステロイドの塗り薬やステロイドの皮下注射を行うこともあります。

ある種の薬剤(ビンカアルカロイド系=ビンクリスチン(オンコビン)、ビンデシン(フィルデシン)、ビノレルビン(ナベルビン)など)では、冷やすよりも温めた方がいいとの説もあります。

しかし、動物実験の結果でありこと、43度から45度の火傷をしかねない温度での報告であること、また温めた方がよくなかったとの報告もあり基本は冷やす方針でいいかと思いますよ。

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実際どうなるか写真とかもみたい方はこちらをクリック


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『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。



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