2009.02.24 11:51 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  よっしぃ  | 推薦数 : 3

ギャップ 解剖

以前、病理解剖についての話しをしました。

ただ、質問に対するお返事みたいな感じでした。

やっぱり、解剖中の事は生々しくて医療関係者以外の人に話するのはよくないと感じたからです。

ただ、リアルな病理解剖ではない話しをしたいと思います。

病理解剖の目的としていろいろあると思いますが主には以下にまとめられると思います。

①診断が正しかったかどうか?

②治療の効果はどうだったのか?

③死因と考えていたものは正しかったのか?

④続発症、合併症、偶発病変などはなかったのか?


①は、いいですよね。

②は、もっとよい治療方法があったかなどを検討するため必要です。

③は、①と似たようなものですね。
別の原因がなかったかどうかが興味ありますね。

④は、主治医としてはあまり予想していなかったものが見つかることが多いのです。

例えば、ごく初期の前立腺がんが見つかったりとか、非常に強い動脈硬化があったりとか。

こんな経験もあります。

肺がんの治療でイレッサを使用した患者さんがいました。

イレッサを始めて2週間ほど経って、肺がんのない方の肺に淡い影が出てきた。

医者ならまず、イレッサによる薬剤性の肺炎、感染症による肺炎、がんの増悪による陰影などを考えます。

そして、抗生剤なども効果がなく、そのまま命を落とされたならば一番疑うのは、イレッサによる肺炎です。(もちろん、実際は他にもいろいろ吟味しますけど。)

イレッサによる肺炎が強く疑われて、お亡くなりになられ、ご家族の方の承諾が得られたので病理解剖を行いました。

すると、イレッサにより肺炎が起こったと考えていた影の部分、実は肺がんだったことがあります。

がん性リンパ管症といって肺の中のリンパ管にがん細胞がつまってできた影だったのです。

病理解剖しなければ、薬剤性の肺炎と考えていたわけですから。

画像技術がいくら発達しても、顕微鏡で組織をみないとわからないこともたくさんあるのです。

本当に、病理解剖は勉強になります。

大腸ポリープがあったとか胆石が偶然見つかったみたいな細かい発見もありますけど。

今日は、病理解剖は非常に大切なものであることは当然なのですが本題はこれからです。

でも、長くなってきたし、本題は次回にしましょうかね。
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医者として、病理解剖をするためには、ご遺族にお願いしなければなりません。

タイトルからもわかるようにそのギャップについての話しです。

あるドクター(D医師)が知人と偶然出会い、どういう経緯かわかりませんが解剖の話しになったそうです。

そこで、D医師は一般の方との間に大きな隔たりを感じたとのことです。

それで、このエントリーをあげてみようかなと思った次第です。


病理解剖がいいよって内容ですけど、AI(チームバチスタの栄光で有名になった)もいいと思いますよ。


なかのひと

『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。



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