久しぶりにがん関係の話しをしてみます。
原発不明がんとは、Cancer of unknown primaryと言われています。
『臨床的に注意深い全身検索や経過観察を行っても原発巣(どこのがん)が同定できない転移性腫瘍であり、多種多様ながん種を含んでいる。』
頻度は全がん種の2〜5%といわれており、死亡後の病理解剖でも約70%が原発がわからないそうです。
ただし、特定の治療をした方がいいグループが報告されています。
頚部のリンパ節のみの扁平上皮がんだと頭頚部がんに準じた治療を行うとよかったりとか。
女性で腹膜転移のみのCA125が上昇している腺がんだと卵巣癌に準じた治療、女性の腋窩リンパ節のみの腺がんだと乳がんに準じた治療などなどです。
他にもありますが、その中に含まれなかった場合はどんな原発不明がんでもカルボプラチン+パクリタキセルの治療が選択されることが多いようです。
もちろん、本当に原発不明と考えるまでに臨床的に画像的に、また組織学的(顕微鏡的)にまた免疫染色なども行うのですがね。
いろいろながんが考えられるのにカルボプラチン+パクリタキセルの治療がほとんどなんておかしいですよね。
ただ、今の医療レベルではそれ以上検索しようもなくどこにも分類できないから仕方がないといえば仕方がないのですがね。
最近はマイクロアレイを用いて細胞の顔つきを見比べてどこから来たがんかを調べる方法が出てきました。
この方法では原発不明がんの70〜80%がどこが原発かが推定できるようです。
もちろん、外れることもありますけど。
今、この方法で原発巣を推定して最も原発が疑われるがんの標準治療を行う臨床試験がなされているようです。
カルボプラチン+パクリタキセルの治療は、多くのがん種で用いられる抗がん剤の組合せであり、最大公約数的な意味合いもあるかと思われます。
ただ、特定の治療をした方がいいグループのがんであり、かつカルボプラチン+パクリタキセルの治療が標準的な治療でない場合は非常に有効な方法であると思います。
結果、楽しみですね。
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もちろん、原発不明がんにカルボプラチン+パクリタキセル以外の治療することありますよ。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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