毎日
『治験薬副作用で死亡 遺族「他に治療法あった」--大阪地裁』
魚拓
時事通信
『「治験優先で死亡」と提訴 近大病院の抗がん剤投与』
魚拓
記事の内容を見ると当時71歳の男性で2005年から同病院で治療を開始、翌年4月にこの治験をすすめられたようです。
いろいろ調べてみると、日本でマツズマブ単剤の第2相試験が行われていたようですのでこれに参加されたのでしょうね。
臨床試験に参加したのだが、残念ながら薬剤性肺炎の副作用でお亡くなりになったようです。
臨床試験とは、拙ブログで恐縮ですが、
2007年9月7日のエントリーの中で
『臨床試験は、参加する患者さんのためのものではなくて、5年後の同じ病気の患者さんのために行われているものです。もし、臨床試験に参加するならそのことを十分に理解した上で参加するようにしてください。』と書きました。
臨床試験(治験を含む)の目的は、今後の標準治療を作ったりとか今後の有望な治療を見つけたりとかある特定の患者さんに効く治療は何かなどを見つけるために行うものです。
理論的によりよいと考えたり、過去の試験の成績でよいものが次の試験に選ばれる治療になります。
そして、現在の標準治療と比べてそれで認められればエビデンスのある治療を認められるのです。
ですので、試験の意義を理解して参加されていれば、予期せぬ副作用で命を落とすかも知れないことはわかると思うのですけどね。
あとは、試験に参加するときの同意の説明内容がどうであったかが問われるのでしょうかね。
ただ、参加している以上文書で試験に参加することを同意して参加されていると思うのですが。
ちなみに、マツズマブとは、抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体であり、去年大腸がんで認可されたセツキシマブ(アービタックス)と似た薬です。
厳密には違いますが、ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)ともかなり似た薬です。
ということは、薬剤性肺炎が起こることは可能性として予測できたのではないでしょうか。
現に、セツキシマブ(アービタックス)の重大な副作用として薬の説明書(添付文書)の書いてあります。
ということは普通は肺炎の副作用のこと説明していると思うんですけどね。
少なくとも、同意文書の中に記載はあったと思いますが。
(現物見てませんけど間違ってたらすみません。)
治験の説明の同意のサインなんて意味がないのでしょうかね。
標準的な治療がよければ参加しなければいいんですけどね。
いい結果になると思ってたら、悪い結果だったから、、、とだけは考えたくないですね。
いつも、1時間程度かけて説明して参加するかどうか考えてもらっているんですけど。
まあ、仕方のないことかも知れませんけど。
ただ、許し難いのは、読売の記事です。
『医療ミス』ですって。
薬の副作用である肺炎が起こることは医療ミスなんでしょうか?
あきれてものが言えません。
本当にビックリしました。
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