患者さんや患者さんの家族から
『おまかせします。』
と言われます。
医者になって間もないことは、その言葉を真に受けてすこし嬉しかったりしたのですが、今、その言葉を聞くとあまり嬉しくありません。
医者なら理解できるでしょうが。
その様なことをおっしゃる方は、目の前の医師を信頼して『おまかせします。』と言っている方もいらっしゃいます。
しかし、医療のことは難しいから、素人だから『おまかせします。』とおっしゃる方もいらっしゃいます。
いつもブログで述べているように医療をおこなう場合、必ずメリットとデメリットとがあります。
その事を理解してもらった上で治療を行いたいのです。
例えば、インフルエンザの予防接種でも問診票の裏を見ればわかりますが、重篤な(ひどい)好ましくないことが起こる可能性はゼロではありません。
また、予防接種したから必ず罹らないわけでもありません。
詳細はwikipediaのインフルエンザを参照してください。
予防接種もするメリット、デメリットとしないメリット、デメリットを考えてどうするかを決めないといけません。
人口全体で見るとインフルエンザの予防接種した方がいいのは当然ですが個人個人では、そうでない場合もあります。
他にも、クスリを飲むメリット、デメリットと飲まないメリット、デメリットを考えなければなりません。
『おまかせします。』と言われるとそのような医療をおこなう上でメリットデメリットを考えていないのかな。とも思ってしまいます。
考えていないなら、もし、デメリットが出た場合に
『そんな事が起こるのは聞いていない。』
と言われるような気がするのです。
私の考えすぎでしょうか?
というわけで、いまは『おまかせします。』と言う言葉はイヤな場合があります。
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ただ、すごく理解の言い患者さんから『おまかせします。』と言われると嬉しいですよ。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
僕「どうする?」
妻「やりたくない。もうずっとやりたくないと思っていた」
僕「じゃぁまず、子供に自分で説明しろ」
「治療をする事が、子供達に対し、母親の筋を通すって
ことで今まで頑張ったよネ?」
「白旗揚げるんなら、自分でキチンとごめんなさいって言え」
妻「どう思う?」
僕「お前次第だろ。先生は効く効かないは関係なく、抗がん
剤はこんなのもあるよってことで、言ってるんじゃないか
と思う。」
妻「先生に聞いてみて」
僕「じゃぁこんな会話をしましたってことを伝えて、それで
も抗がん剤の選択肢が残るのか、聞いてみよう」
・・・・・、
僕「ステロイド」
「先生にお任せします」と安易にいえませんでした。
そうですよね。
ちゃんと考えたら安易に『おまかせします。』とはいえないと思うのです。
確かに、理解しないと選択はできないし。
難しい問題ですけどね。
「医療に100%はありません。副作用で死ぬこともあります。その上で家族も含めあなたに関係する全ての人が私に全てを任せてくれるのですね」と。そして、その旨をカルテに記載しています。
今日日、色々な人がいますので、医療者側もノーと言えるようにする必要があります。
「医療に100%はありません。副作用で死ぬこともあります。その上で家族も含めあなたに関係する全ての人が私に全てを任せてくれるのですね」と。そして、その旨をカルテに記載しています。
今日日、色々な人がいますので、医療者側もノーと言えるようにする必要があります。
確かに、完璧な一言ですね。
なんだか、患者ー医者関係をくずしそうでそこまで言えないですね。
薬物療法を受ける場合、本当はそれが一番知りたいことなのですが、
「この抗がん剤を使用した場合の余命と、使用しなかった場合の余命はどちらが長いのですか?」
とは、なかなか面と向かっては聞きづらいですね。
実際に、抗がん剤とプラセボとで余命をを比較した臨床試験はあるのですか?
倫理的に難しいような気がしますが・・・
個人個人のレベルで見るとわかりませんとしか言えません。
だって、副作用が強く出すぎて命を落とす場合があるのですからね。
>実際に、抗がん剤とプラセボとで余命をを比較した臨床試験はあるのですか?
肺がんではもちろんあります。
高齢者の場合でも単剤の抗がん剤をした方がいいというデータもあります。
ただし、これは患者さん全体でみたものです。
個人個人ではわかりませんけどね。
ただ、全体で見るとした方がいいと言うことはわかっています。
こういうことを考えると、「自分で決めてください」と言われても、簡単には決められませんし、かと言って、「お任せします」とも言えないのです。
薬物療法を受ける前の説明では、白血球が減少して感染症にかかりやすくなる、腎機能が悪くなる、ことの説明はされましたが、命を落とす可能性があることまでは説明されませんでした。
治療は、やってみなければ分からないことは理解できますが、薬物療法のメリット・デメリットを説明する時に、
「ただし、これは患者さん全体でみたものです。
個人個人ではわかりませんけどね。
ただ、全体で見るとした方がいいと言うことはわかっています」
こんな風に説明されれば、納得して治療を受けることができます。
よっしぃ先生のブログは、分かりやすくて、とても参考になります。
毎日お忙しいでしょうが、これからもよろしくお願いしますね。
もちろん、最終的にはご自身で判断くださいとなるんですが、当然ながらプロである主治医のおすすめの選択肢と何故その選択がおすすめなのかを説明しています。
そんでもって考えても洗いますよ。
はい、これからも参考にしてください。
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