先日、ベバシズマブ(アバスチン)が加齢黄斑変性症に効果があるというエントリーをあげました。
http://blog.m3.com/yosshi/20081216/1
眼科の先生に聞いてみると、どうも最近発売された、ペガプタニブ(マクジェン)の値段は、1回の硝子体注射で12万円もするらしいです。
一回の治療では効果が乏しいので、6週毎に1年くらい繰り返し硝子体注射が必要らしいです。。
ベバシズマブ(アバスチン)はペガプタニブ(マクジェン)より早くから加齢黄斑変性症に投与されていて、マクジェンより効果が高いと報告されています。
理由は、ペガプタニブ(マクジェン)はVEGF165しか阻害しないため、ベバシズマブ(アバスチン)より効かないみたいです。
なのに、日本で加齢黄斑変性症に保険適応がありません。
アバスチンの薬価は100mg(4ml)で5万円ですが、硝子体注射には0.1mlもあれば充分なので、一回1250円しかコストかかりません。
なんと、ペガプタニブ(マクジェン)の約100分の1です。
そういうわけで、ベバシズマブ(アバスチン)は、加齢黄斑変性症に認可されないのではないかとさえ考えられます。
本当に効く薬が保険適応でしかも安く使えればいいのに。
こんな話しは、専門分野の先生以外知らないんでしょうね。
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そう言えば、『メトトレキサート』の話しを思い出しました。
メトトレキサートは、抗がん剤としても使うし、関節リウマチに免疫抑制作用を期待して用いることもある薬剤です。
同じ薬剤なのですが、抗がん剤として、内服用メソトレキセート錠2.5mgとして発売されておりお値段は1錠約46円です。
ちなみに、注射剤は200mgで約11500円です。
メソトレキセート錠2.5mgの保険適応としては、『急性白血病の自覚的並びに他覚的症状の緩解、破壊胞状奇胎の自覚的並びに他覚的症状の緩解、胞状奇胎の自覚的並びに他覚的症状の緩解、慢性リンパ性白血病の自覚的並びに他覚的症状の緩解、慢性骨髄性白血病の自覚的並びに他覚的症状の緩解、絨毛癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解、絨毛性疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解』とあり、リウマチに使用することは保険請求上できません。
リウマチ用の薬としては、リウマトレックス2mgが先発品として発売されており『慢性関節リウマチ』が適応病名となっており、こちらは、抗がん剤として認められていません。
なぜでしょうか?
ちなみに値段は、2mgで約340円と『メソトレキセート錠2.5mg』の7倍同じ分量で考えると10倍近くになります。
ジェネリックでも一番安いもので190円(2mg)します。
これも、リウマチの先生に聞いた話ですが、抗がん剤の値段でリウマチも使えるようにしたら、製薬会社が儲からないからどの会社も発売しないようになるので、抗がん剤とリウマチ薬と保険適応を分けて認可したと聞いたことがあります。
安い値段で、クスリ流通できるのに何かおかしいですね。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
先生、こんな重要な情報を、どうして噂どまりにしておくのですかぁぁっ? 国が医療費削減を真剣に考えているのなら、製薬会社を生かすことより、薬を使えるようにすることの方が大切なのに。。。
あ、わかった、薬が効いて長生きさせるより、高価で効きの劣る薬を使って適当な年齢で死んだ方が、高齢者人口が減るからですね、、、と言ってみる。
アバスチンは、抗がん剤として開発されて1回の使用で50万円近くもしますから(肺がんで認可された場合)
加齢黄斑変性症では、量が少ないから激安なんですね。
だから、
>あ、わかった、薬が効いて長生きさせるより、高価で効きの劣る薬を使って適当な年齢で死んだ方が、高齢者人口が減るからですね、、、と言ってみる。
そんなわけではないと思いますけど。
ところで、ななの続きはあるの?
ななの続きは、クリスマス当直をするよっしぃ先生へ、お年玉ヾ(o´∀`o)ノにしてあげましょう。期待してちょ。←この人はクリスマスパーティ中、ワイン飲みまくりで上機嫌
はじめまして。
大腸癌の化学療法でアバスチンを使うことがあるのですが、やっぱり高くて患者さんが目を白黒させています(もちろん高額医療とかを使うのですが)。
実際に払う値段などは医師はわからないことが多くて患者さんに聞かれて困ってしまうことがよくありますね。
そのあたりの医療経済も医師が勉強しなくてはいけない時代なのでしょうね。
僕もクリスマス当直で悲しくPCと向き合っています。こんな夜はたまったサマリーを片付けるぞ!!
> つまり、製薬会社に配慮しているようだってことですね(`(エ)´)。
開発費は回収しないと、次の新薬開発できませんからね。
そう言うことだろうとは、思いますけど。
>ワイン飲みまくりで上機嫌
うらやましすぎです。
さあ、仕事仕事!
イッシー31先生
アバスチンは高いですよね。
セツキシマブも高いんじゃないですか?
治療費用などは、医師にたずねなてもわからないということを一般の方に知って欲しいですね。
>そのあたりの医療経済も医師が勉強しなくてはいけない時代なのでしょうね。
知っておいた方がいいですが、正確な数字を計算してくれる事務方が必要だと思います。
これからも、よろしくお願いします。
VEGF阻害に広く効果のあるアバスチンより、VEGF165に選択的に効くマクジェンが効果が低いという部分ですが、そもそも加齢黄斑変性症というのは悪玉のVEGF165だけではなく他のVEGFの働きも悪影響しているから血管新生全体を抑制しないと効果が弱いという意味でしょうか。素人的には悪い部分にだけ効くのがいいと思ってたし、そういう記事もあったので少し混乱しています。いずれにしてもアバスチンは効果が高いとされる反面、副作用も心配です。
患者の立場としては、1年約100万円のマクジェンに対して、アバスチンはどれだけの治療期間(投与周期)と総費用がかかるのかが関心があります。1回の費用が安いと患者も嬉しいのは事実ですが、ほんとに嬉しい理想の治療は1回で完治する方法なので。
はじめまして。
私のブログを読んで頂けると理解できると思いますが、本職は呼吸器内科医です。
似たような薬なのに眼科領域で使う量ならば、値段が激安ですね。と言う話しをしたかったので加齢黄斑変性症を出しただけで、その方面の専門ではありません。
この病名を見たのも国家試験の勉強以来です。
もちろん、治療したこともありません。
ですので、申し訳ありませんがbanさんの質問にお答えする力がありません。お許しください。
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