上部消化管内視鏡(通称胃カメラ)検査では、経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)がもてはやされてます。
理由は、患者さんが楽だからです。
でも、検査を行う医者には楽ではないのです。
簡単に言うと見にくいからです。
経鼻内視鏡が普及してくると何かしら問題がおこるのでは?と思っていたのですが、日経メディカルの12月号に『経鼻内視鏡に死角あり』との記事がありました。
現在、上部消化管内視鏡検査のうち約2割は経鼻内視鏡らしいです。
(胃カメラのうち2割は鼻からの胃カメラです。)
2000年頃から咽頭反射(オエッ手なる反射)が少ないので受診者の人気を博したとあります。
しかし、視野が狭かったり、唾液や消化液などを吸う吸引力が弱かったりして見落としが起こっているのではないかと警告しています。
この記事の最後に
内視鏡検査に伴う苦痛から患者を解放し、がんなどの早期発見の功績は大きい。
しかし、人気先行でデメリットが患者や一部の医師に正しく理解されていない。
現在、日本消化器内視鏡学会では、経鼻内視鏡の使用におけるガイドラインを作成しており来春までに公表される予定だそうです。
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医療を考える上では常にメリットとデメリットを考えていかなければなりません。
検査を楽に行えるようになることも大切なことです。
しかし、精度が悪い検査ではいけません。
もちろん、今後もっと経鼻内視鏡の性能がアップして普通の経口の内視鏡と変わらないレベルのなるかもしれません。
ただ、そうでない現在、十分に考えてから検査の方法を選択しなければならないと思います。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
私は喉の異物感は極端に苦手です。痰が絡んでいても痰を出したいのでしょっちゅう戻しそうになります。
当然胃カメラは最初から最後までゲ~ゲ~しっぱなしで涙と鼻水も加わり地獄です。。。ですから出来るだけ避けています。。。
胃原発のリンパ腫を2度もやった夫はカメラは星の数(大げさですが)ほど飲んでいます。その夫曰く軽い麻酔のような処置をしてもらうとぽわ~んとした状態であまり苦痛無くカメラを受けれるというのですが誰でも希望するとしてもらえるのでしょうか?ちなみに私の住む田舎ではまだ喉から入れるやつがメインのようです。
反射がきつくて、口からの内視鏡がかなりつらい場合は、当然ながら経鼻がいいでしょう。
ただし、デメリットがあることだけわかっていればいいと思います。
>ぽわ~んとした状態であまり苦痛無くカメラを受けれるというのですが誰でも希望するとしてもらえるのでしょうか?
鎮静薬を使用して検査を行っていると思うのですが、鎮静薬を使用するか否かは施設によって異なると思います。
鎮静薬の使用も危険を伴うこともありますので。これに関してもメリット、デメリットですよね。
楽だけど、不足して、辛いけど、不足しない。
病院に行くと、いっつも悩まされる。
どっちがいいかなんて、ワカランなぁ。
早く復帰したい、ケド、"楽かろう、ダメかろう"では、
楽しても、意味が無いし、
腹腔鏡
全身・局部麻酔どっち、
外科手術後の化学療法する?
こんなキッツイ選択肢を、医療素人の患者はしないといけない
という事なんですよね。
医療・医術の進歩で別の悩みが増えましたと、いうところで
しょうか。
良い事なんですけど、難しくなりましたと感じる日々です。
医師は腕を上げて、楽な方法でも、不足をなくす努力を
するのでしょうが、素人は、選択力をつけないとイカンですね。
「素人判断はイカン。」
or
「あなたの身体です。決めるのはあなたです。」
最終的なこの二律背反はここに集約されると思うのです。
両方ある、確かに、自分の命、自分で決めずに、医者に
決めさせていては、ダメですな。
>医療・医術の進歩で別の悩みが増えましたと、いうところで
しょうか。
良い事なんですけど、難しくなりましたと感じる日々です。
医師は腕を上げて、楽な方法でも、不足をなくす努力を
するのでしょうが、素人は、選択力をつけないとイカンですね。
その通りです。
医者も難しいし、患者にも難しい。
>「素人判断はイカン。」
>or
>「あなたの身体です。決めるのはあなたです。」
これも程度の問題で、医療を行う上でこれは絶対しなければならない、それ以外の選択は皆無な場合もありそのときは、素人判断はダメってことになるわけですね。
ただし、経鼻内視鏡みたいな場合、ほとんどは経口の内視鏡と同じだけど、少し見落とす確率が上がるみたいな場合は、患者さんに選択してもらうことが必要となるんです。
正直、きちんと説明するのも大変で、仕事が増える一因となっています。
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