お見送りって言葉聞いたことがありますか?
医療関係者ならまず知ってる言葉なんですけど。
お亡くなりになった患者さんが病院から帰るときに見送ることです。
お亡くなりになったあと、多くは家族が葬儀屋さんに連絡を取ります。
そして、お迎えの車が病院に来ます。
葬儀屋さんの職員が寝台車まで患者さんを運びます。
その時、寝台車に乗せ病院の入り口から見えなくなるまで見送ります。
その行為を『お見送り』といいます。(地域、病院により違う面もあるかと思いますが。)
もちろん、都合により主治医によるお見送りが出来ない場合もあります。
そんなときでも、少なくとも看護師によるお見送りは行われています。
悪性腫瘍を多く見ていると、お見送りすることは、その患者さんが病気から解放されたとも考えることができます。
昔は、お見送りする時に家族の方になんと声をかけていいかわかりませんでした。
諸先輩からは『お役に立てませんで。』とか『力が及びませんでした。』などと言うのがよいと言われたのですが、悪性腫瘍の患者さんが亡くなる時というのは多くはもう余命幾ばくもないのが、本人も家族もわかっていることが多いのです。
そんな状況の中でお亡くなりになったあとに言う言葉としてはあまりにも白々しいような、実感がこもっていないような言葉のように思えます。
もちろん、心筋梗塞でやってきて頑張って、頑張って治療してお亡くなりになった時は心からその様な言葉が出てくるのでしょうけど。
最近、『○○さん、そんなに苦しい時間がほとんどなくてよかったですね。』とかが自然と出てくるようになりました。
昔から、『がんから解放されて楽になったかな。よかったんやな。』と心の中で思ったりはしました。
当時は、亡くなった患者さんの家族に、しかも、亡くなってまだ時間がほとんど経ってないときに『よかった』というフレーズを含んだ言葉を発することができなかったのです。
今でも、主治医が『よかった』と言ってはいけないのかな。と考えることもあります。
どうなんでしょうかね。
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