以前、『悪性腫瘍遺伝子検査』でゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)などの効果予測ができるという話しをしました。
今回は、9月に保険で大腸がんに使えるようになったばかりの薬セツキシマブ(アービタックス)のお話しです。
セツキシマブ(アービタックス)もゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)と同じようにEGFRに作用して抗腫瘍効果を発揮するものです。
イレッサやタルセバと大きく異なるのは大分子化合物(抗体薬)であることです。
ですので、内服薬ではなく点滴で用いる薬剤です。
今わかっている事は、セツキシマブ(アービタックス)は手術などの組織を使って遺伝子変異を調べてみるとK-rasと呼ばれるがん遺伝子に変異があると効果がないのです。
K-ran変異のある患者さんはセツキシマブ(アービタックス)を使っても効果がないのです。
ですので、K-ras変異を調べてみて変異のない患者さんに投与すればいいのです。
ちなみに、K-rasは40%程度の患者さんで陽性のようです。
しかし、保険では、そのK-ras変異を調べる事ができないのです。
普通に調べたら数万円かかる検査です。
1回セツキシマブを投与すれば10万円は超えます。
100人の大腸がんの方に検査をせずにセツキシマブを使うのとK-ras変異を測定してからセツキシマブを使うのと副作用の面、金銭的な面と両方の面からK-ras変異を測定してから使うべきですよね。
医療費を増やさないようにするんだったら、こんなところをキチンとすれば少しはマシになるでしょうに。
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噂によると将来的には保険適応になるらしいですが。
それまでは、病院の持ち出しで検査をしろと?
なんだかなぁと思います。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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