肺がんには、大きく分けて小細胞がんと非小細胞肺がんに分けられます。
その理由は、治療方針が異なるからです。
ちなみに、肺がんの種類には頻度の高いものから腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がん、その他となります。
昔も今も標準的な治療は、小細胞がんと非小細胞がんで違います。
ただ、非小細胞肺がんの治療は同じです。
その中に、腺がん、扁平上皮がんなどあるにもかかわらず。
ちなみに大細胞がんは、肺癌のうち約5%を占めるだけですので割愛させて頂きます。(大細胞がん、ごめんなさい。)
今まで、腺がんと扁平上皮がんは同じ治療だったのですがもしかしたら、将来的に標準治療がかわるかもしれません。
まず、理由のひとつは、分子標的薬であるベバシズマブ(アバスチン)が標準治療であるカルボプラチン+パクリタキセル(タキソール)へ追加することにより上乗せ効果があることがわかりました。
ただし、扁平上皮がんは、喀血(肺からの出血)で命を落とす人が多かったため上乗せ効果はなさそうだったためキチンとは調べられていません。
ベバシズマブを扁平上皮がんに追加するメリットよりデメリットの方が高いと考えられたために、扁平上皮がんは、第3相試験から外されたのです。
最近、また面白い論文が出てきました。
今は、悪性中皮腫の標準治療薬となったペメトレキセド(アリムタ)です。
非小細胞肺がんに対してシスプラチンとペメトレキセド(アリムタ)を併用する試験が行われ結果が発表されました。
その結果としては、まあ今の標準治療のひとつとしても悪くないかなって程度の結果なのですが。。。
その内容を詳しく見てみると、扁平上皮がんならあまり成績がよくないのです。
腺がんなどでは、成績が比較的よいのです。
・・・・
と言うことは、腺がんに対して、シスプラチン+ペメトレキセド(アリムタ)+ベバシズマブ(アバスチン)を併用するような治療を行えば、、、、すんごい効果が出るのではなかろうかと考えてみたりするのです。
現実は、そんなに思った通りにはいかないのもでどんなことが起こるかわかりませんがね。
その現実問題のひとつがめちゃくちゃ高価な治療になることです。
どんだけ高価かというと
カルボプラチン+パクリタキセル:約10から15万円
シスプラチン+アリムタ:約35から40万円(ほとんどアリムタ代)
シスプラチン+アリムタ+アバスチン:70から90万円
約1ヵ月の薬代だけですよ。
4回の治療をすれば約4ヵ月でこの4倍ですよ。
恐ろしいですね。
治る治療なら価値がありますけど。
数ヶ月の延命のための治療だとしたらやってられないような。。。
やっぱり、標準治療とはならないでしょうね。
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しかし、ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)も扁平上皮がんには、効きにくいのに。
扁平上皮がんは、最近置いてきぼりで可哀想な気がします。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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