予定では、今日が最終回です。
骨へ転移すると痛みが出ることが多いです。
ただ、痛みを伴わないこともあります。
痛みがでない骨への転移は、負荷のかかりやすい場所かどうかと神経を圧迫しやすいかで放射線治療を行うかどうかを決めます。
肋骨などの転移は、痛みがなければ放射線をあてることはあまりありません。
脊椎の骨の場合は、脊椎の後ろに大切な神経が走っています。
今後、骨折が予想される場合や、神経圧迫が予想される場合は放射線治療を行います。
神経が圧迫されると、圧迫された部位が支配しているよりしたが両側麻痺します。
例えば、両足が動かない。
とか、
臍からしたの感覚がない。
みたいな症状です。
悲しいことですが、膀胱直腸障害といって便意が尿意がわからない状態なることがあります。
もし、起こってしまったら非常に悲劇的です。
若い方などは耐え難いものがあると思います。
あとは、大腿骨の付け根とかは、折れやすいので注意が必要ですよね。
また、多発性に骨転移があったりすると血中のカルシウム濃度が上がったりします。
カルシウム濃度が上がりすぎると、意識がなくなったり、けいれんしたり、腎機能傷害を引き起こしたりします。
カルシウムを下げる薬を使ったりします。
他にも、腫瘍細胞がいろんなホルモンを産生することがあります。
ADHと言われる抗利尿ホルモンをたくさん出して血中のナトリウム濃度が下がり意識レベルが低下することがあります。
PTHrPなるホルモンを産生してカルシウム濃度があがることがあります。(骨転移の時と同じですね。)
また、血小板や白血球の数が異常に増えたり(おそらく、そう言ったモノを増やすホルモンが腫瘍で産生されていると思われます。)
あと、神経に対する抗体(自分で自分の体をやっつけるもの)をつくって、筋力低下を引き起こしたりすることがあります。
ただし、腫瘍によるホルモン症状が出現する頻度は低いです。
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