今日は、3回目、お腹の中にがんがあるとどうなるかのお話です。
主に消化器がんの方に多く見られる症状です。
(当たり前と言えば当たり前ですけど。)
肝臓とか腎臓に転移があって肝機能とか腎機能が落ちる場合があります。
ただし、腎臓は2個あるので腎不全になることはまずありません。
肝臓も半分程度の腫瘍の広がりなら自覚症状がないこともあります。
ただし、肝臓の表面近くの腫瘍は痛みを伴うこともあります。
お腹の中も出来る場所によって症状が違って、胆汁の通り道を腫瘍がふさいでしまうと黄疸が出ます。
全身倦怠感やかゆみが出てきます。
あまりにひどいと多臓器不全になる事もあります。
ですので、体の外から、もしくは、内視鏡を使って管をいれてたまった胆汁を体の外へださなければなりません。
腫瘍によって尿の流れる道がふさがれると水腎症といいおしっこがでなくなって体の老廃物を捨てられなくなります。
老廃物が捨てられないので当然、尿毒症になりもうろうとしたり、むくんだりします。
これも、放っておくと命に関わることがあるので、尿を外へ出すように管を入れたりします。
また、消化管が細くなると腸閉塞(イレウス)となり便が出ない状態になります。
最初はお腹が痛くて便が出にくいだけですが、だんだんむかつきも出てきます。
応急処置としては、イレウス管という管を入れたりします。
根本的に改善するためには、バイパス術をしたり、人工肛門を作ったりしなければなりません。
もちろん、イレウスが解除されなければ食事をとることができません。
これらの管を入れたりというような処置が難しいこともあります。
お腹にも水がたまることがあります。
胸水は、胸水を抜いて水をたまりにくくする薬を入れることによりたまりにくくすることができますが、腹水のコントロールとしてそのようなことは出来ないのです。
ですので、利尿剤で様子を見たりとかたまに腹水を抜いてみたりして様子を見ます。
もちろん、腹部の腫瘍からの出血(お腹の中や吐血、下血)などもあります。
消化管の症状も多彩ですね。
勉強になった方人気blogランキングへクリック宜しくお願い致します。
何度も言いますが、この症状はすべての人に起こるわけではありませんからね。
何の症状もない方も大勢いらっしゃいますから。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
コメント
コメント一覧
まあ、ずっと『悪さ』をしなければ、がんも悪くないということなのでしょうが。
でも、悪さをしない『がん』なら、がんじゃないって事ですよね。
普通の細胞と違うのは、秩序を持って分裂したりすることが出来なくなったのががんなのです。
ですので、どんどん増殖して大きくなり症状を出すようになるのです。
たとえば、片側2車線の幹線道路があったとして、信号を守らない人が1日のうちに1台、2台程度なら事故はおこるかも知れませんが幹線道路の役割は果たせますよね。
しかし、信号無視をする車が1日に100台を超えてくると危なくてその道路はゆっくり走るしかなくなり幹線道路の役割は果たせなくなりますね。
少し違うかも知れないけど、そんな感じかな。
コメントを書く