2008.09.08 11:58 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  癌関連  |  よっしぃ  | 推薦数 : 2

がんと病理

病理って何か知っていますか?

正確には、『病理学』といいます。

わからない人はWikiをみてください。

簡単に言うと手術や検査でとった組織を顕微鏡で見てどんな病気か診断する学問です。(極論ですけど。)

この中でもがんかどうかは、非常に重要な問題です。

正常な組織の顕微鏡像と比べて、おかしな顔つきをしています。(細胞異型が強いと言います)

もちろん、手術の前にがんであることがわかっていればいいのですが、中には、がんの可能性があるから手術をすることがあります。

そのときには、手術中に採取した組織をすぐに病理の検査室に持って行って、悪性かどうかすぐにみてもらいます。

術中、迅速診断と言います。

手術でなければしっかりと固定して、染色(色づけ)をしてみます。

少なくとも当日に結果が出るはずがありません。

手術は、この迅速診断の結果によって術式がかわってきます。

非常に大切なモノです。

でも、迅速なんですから、ホルマリンでじっくり固定しての標本より診断力が劣るのは想像つきますよね。

そうなんです。

迅速診断とじっくり固定後の診断は約3%程度異なるようです。

この中で半数以上が迅速固定の方法による問題です。

この中で33%が、診断するのが難しい病気、つまり良性悪性の境界領域のものです。(3%の1/3なので約1%ですけどね。)

そんな、状況の中で病理の先生は悪性か良性かを判断して外科医に伝えて、どこまで切除するかの決定材料になっています。

こんな重要な役割をこなしている病理の先生ですが、なかなか一般の方にはどんな仕事をしているのか見えないですよね。

最近、病理外来なるものが増えてきています。

想像つきましたか?

例えば、手術したら、外科の先生から術後にこんなんだったよ。って説明がありますよね。

『見えるところは、全部とりました。リンパ節にもがん細胞はいませんでした。よかったですね。』とか説明があります。

病理外来は、手術でとった組織について病理の先生から直接説明してもらう外来です。

まだ、一般的ではないですけど、徐々に増えてきています。

がんの悪性度とか、拡がりとか、主に顕微鏡的な話をするそうです。

病理外来での説明を聞いた患者さんへのアンケートでは、次に手術することがあったら病理外来で説明を聞きたい人は100%だそうです。

エクストラのお金がかかっても聞きたい人が8割もいるようです。

病理外来、一般的になるといいですね。

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恥ずかしながら病理外来、最近まで知りませんでした。


なかのひと

『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。



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