前回の続きです。
娘の結婚式に出たいけれども、がんによって命が幾ばくもない状態のNさん。
しかも、だんだん状態は悪くなってきていました。
それでも、Nさんの家族、O医師をはじめ医療スタッフもNさんが結婚式に出れるように、少なくても会場には行けるように努力していました。
傾眠傾向の状態からはあまり変化なくとうとう前日になりました。
ただ、結婚式の話の時は目をしっかりと開いて話をするそうです。
寝台タクシーに乗れば、何とか結婚式場にたどり着くことはできそうです。
いよいよ、結婚式の日の朝です。
O医師は、Nさんに尋ねます。
『大丈夫?行けそう?』
Nさんは、こくりとうなずきます。
寝台タクシーでNさんは、O医師とともに結婚式場に行きました。
そして、結婚式だけでなく、親族の写真、披露宴まで参加されたそうです。
もちろん、リクライニングのきく車いすでしたけどね。
Nさんは、何事もなく嬉しそうに病院に帰ってきました。
まさに、一生ものの結婚式だったようです。
結婚式場で、O医師はつぶやいたそうです。
『エビデンスなんてわずかなもんだな。』
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この話は、友人からの伝聞を基づいて作成しました。
よって、フィクションかも知れません。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
まあ確かに、診断基準にこだわりすぎはよくないでしょうけど、何事も、基準が無ければ収拾つかなくなりますから。
交通ルールも、ひとつの基準です。みんなの安全を守るための。
目安というか、ある程度、基準になるエビデンスは、必要だと思います。
現実は、当人にこうした希望を持たせるのはなかなか難しい。。。でも、その人の希望が何か、知っているのは生活を共にする人でもあります。
終末期に近づくほどに、えびでんすなんて役に立たんでんすねえ。
↓
『評価、観測できることが全てではない』
よっしい先生が感じて欲しいことが分からなかった人はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの小説 ”星の王子さま”を読むこと!!!
>終末期に近づくほどに、えびでんすなんて役に立たんでんすねえ。
そういうことを言う人に限って臨床能力がなかったりします。
エビデンスと、このような心遣い、配慮とは別問題だということです。
式場にピーポー・ピーポーの音が響く事にならず、ホッと致しました。
良かったですね!!
結婚式に出席できたのは、やはり『奇跡・・』だったんでしょうか!?やはり強い意志を持つ事は、無理だと思った事でも叶えてしまうんでしょうか。
でも よっしぃ先生、余命宣告していない患者さんには
『優しい嘘』ってついてしまう事ってあるんですか?
診断基準というのは、その病気だと診断するための基準でほとんどは、その道の大家が考え出したものが多いです。
まあ、その病気であることを証明するためのものです。その病気と言うためのルールです。
エビデンスは、ルールではありません。
ですので、診断基準とエビデンスというものは異なるものです。
christmasさん
> Nさんのように、死の間際まで何か希望を持つことができたら、その人は脳内モルヒネがたくさん分泌され、心地よい眠りにつけるのでしょうか。
そうなのかも知れません。でも、調べた人はいないでしょうね。
希望があれば充実した時間を過ごせる可能性が高いと思います。
Med_Law先生
まあ、その人が知っていることにより感じ方は違うって当然な面もあるなぁと思います。
医者でないので臨床能力は、なくて当然かな。
aquaさん
本当に当日ぎりぎりまで、どうなるかわからなかったそうです。
Nさんも頑張ったと思いますけど。
ミルクティさん
医者もナースも行くのは難しいやろって思ってたらしいです。
>余命宣告していない患者さんには
『優しい嘘』ってついてしまう事ってあるんですか?
余命をお伝えしていなければ、優しい嘘をつかざるおえないときがあります。
いつも、それが本当にいいことがどうだか悩みます。
いつも、それが本当にいいことがどうだか悩みます。
悩むところがよっしぃ先生のイイところかもしれませんよ(^^)。
世の中は理路整然と割り切れることばかりではなし、むしろ、割り切れないグレーゾーンがいかに多いことか。。。よっしぃ先生が優しい嘘をつかねばらない時は、相手がそれを要求している時と思ってやさしく言ってあげてください、と言ってみる。
結婚式に出席できて良かったですね。
だいじょうぶだとは思っていましたが、やはり心配でした。
実はもう少し進んでいた人の例を知っていました。
その人の場合は、ヴァージンロードというのでしたか、そこを結婚する娘が癌末期の父親と一緒に歩きたいというのです。
それで後ろからも支えてもらって、15メートルくらいでしょうか歩いたのです。
そのあと、車椅子にすわったのですが、しばらくは意識がなかったようです。
披露宴は無理でした。
その後2週間ほどで亡くなりました。
らじゃです。
でも、びしびしと厳しいこと言ってますよ。
つらいですけど。
桜子さん
桜子さんのお知り合いの方の経験もすごいですね。
一生ものだったのですね。
誰もが忘れない結婚式だったのでしょう。
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