もうずいぶん前のことです。
Nさんは、全身にがんが転移した状態で入院していました。
Nさんにとって残された時間はあと1ヶ月程度であろうと予測されました。
ただ、Nさんは最低1ヶ月は頑張らないといけなかったのです。
なんとしてもあと1ヶ月。
1ヶ月先には、娘の結婚式が控えているのです。
Nさんは、どうしても娘の結婚式に出たかったのです。
もちろん、とうの娘さんを始めNさんの家族もNさんが結婚式に出れるように積極的に動いていました。
Nさんの主治医は、O医師でした。
O医師は、その道では有名な先生でした。
非常に論理的な考えの持ち主で、いわゆるエビデンスを大事にするのです。
O医師もNさんが結婚式に参加したいことを知っていました。
そして、Nさんと約束をしました。
『僕が、結婚式に連れて行くから大丈夫。』と
結婚式まであと2週間と近づきましたが、病状は少しずつ悪くなっていきました。
結婚式に参加するのははたから見ていても厳しいと思われました。
食事もほとんどとらなくなってきました。
結婚式まで、あと、1週間となりました。
Nさんは、ほとんどベットの上で寝ているような状態だったそうです。
正直、結婚式の時まで命がもつかが危ぶまれました。
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この話は、友人からの伝聞を基づいて作成しました。
よって、フィクションかも知れません。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
現実的に考えて、余命一ヵ月の患者さんを、一ヵ月後の結婚式に、たとえ本人の強い希望であったとしても、出席させるかなという疑問がまず生まれてしまいます。
交渉次第で、せめて一週間後、二週間後に予定変更したほうが現実的ですよね。
それが無理で、どうしても一ヵ月後になった場合。
どう考えてもこの状態では、外出は無理そうじゃないですか。
もしも私が医者なら、『僕が結婚式に連れて行く』なんて約束はしません。
余命一ヵ月はあくまで予測的な数字で、いくらでも変化する可能性があるから、できないかもしれない約束は、基本的にはしないほうが無難と考えるでしょう。
ご家族や本人の希望でどうしてもと言われて、連れて行って、もし最悪のことがおきてしまったら。
今のご時世『殺人医師』とか、家族から訴えられそうです。
いえ、随分前の話ですが、Y先生のホスピス(東京)にて、余命幾許もない母親のために企画されたホスピス内結婚式のビデオを見せて頂き、感動したのを思い出しました。
続き、楽しみにしています。
>出来ない約束
基本的にはしない
私もその考えに賛成です。
>今のご時世『殺人医師』とか、家族から訴えられそうです
でも、そこまで関係が築かれているなら心配は要らなそうじゃないかと思います。
aquaさん
何か、話をいろいろ聞いていると他にも同じようなことをしている先生いそうです。
続き楽しみにしてください。
言葉一つが支えになる事って、ありますよね!!
『奇跡』が起こったんでしょうか・・・・?
先生が約束なさったことで、患者さんは頑張る力が湧いたと思います。
適切な輸血とモルヒネで、出席は可能だと思います。車椅子使用かもしれませんが、二人から両肩を支えて貰えば、歩くことも可能かも知れません。
続きを期待致します。
ご期待ください。
桜子さん
理論的には、行けそうですが。
どうでしょうか?
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