エビデンスって言葉は聞いたことがあるでしょうか?
10年ほど前からEBMがはやっています。
EBMとは、Evidence Based Medicineの頭文字で日本語にするならば『証拠に基づいた医療』でしょうか。
要するに信頼性の高い客観的なデータを利用して目の前の患者さんの治療にあたることです。
それまでの治療は、EBMは、EBMですが、Experienced Based Medicineでした。
つまり、経験に基づく治療だったんです。
経験に基づくって事は、教授やその道の権威者の意見に従う治療が重んじられます。
本当のEBMは、経験ではないのです。
客観的な質の高いエビデンスに基づく治療なのです。
ですので、質の高いエビデンスさえ見つけることができれば経験がなくても理論武装できます。
でも、経験がないから強くは主張できないと思いますが。
さて、質の高いエビデンスとはどんなものでしょうか?
それを分類しているものがあります。
エビデンスレベルと言います。
1~5まであります。(本当はローマ数字ですが)
数字が大きくなるほど客観的な信頼度は下がるのです。
エビデンスレベル1とは、検出力の高い第3相試験やメタアナリシス(複数のランダム化試験)に基づくことです。
2は、検出力の低い第3相試験
3は、第2相試験やケースコントロールスタディ
4は、ケースシリーズ
5は、ケースレポートや専門家の意見です。
あまりなじみのない言葉が並んでいるのでよくわからないかも知れません。
ここで見ていただきたいのは、エビデンスレベル5というのは専門家の意見です。
例えば、超有名な教授の意見もあれば、先輩の意見もあれば、友人の医師の意見もみんな同じなんです。
極論を言えば、『○○をすればがんが治る。』と言う専門家の意見も同じ重みなんです。
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エビデンスもいいけど、エビデンスだけじゃない!!
逆に言うと、きちんと知識を仕入れていれば、その道の一番えらい人になれるって事ですね。
でも、実際の経験がないと。。。。なんですけどね。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
「この治療法はエビデンスレベル2ですが、やりますか?」と医師に言われても、おそらく患者は「レベル2って、どんな感じ?」と、困っちゃいますね。レベルの説明を求めたらウザイでしょうし^^;
で、臨床の場での治療となると、医師としてはどの辺のエビデンスレベルの治療を行うのでしょうか。実際は、エビデンスのない病状までいっちゃった患者さんの治療も多いと想像します。そうなると、経験に基づく治療しかないような気がして、エビデンスもへったくれもないような。。。
エビデンスレベルって医者自身も知らない人たくさんいると思いますよ。
実際自分の専門以外でのエビデンスレベルなどは、ハッキリ言ってわかりません。(わかる先生もいるかも知れませんが。)
だから、ガイドラインがあるんだと思うんです。
そんで、以前に誰のためにガイドラインはあるのかなってエントリーなどしてみました。
論理的に考えてbiasが適切に除かれるとは思えません.通常の研究デザインで行なえるものは,meta analysisなぞに頼るものではないでしょう.
meta analysisは通常の研究法では必要なNが大きくなり過ぎて,統計的に決着を付けられないような事象(例えば非常に確率は低いが重篤であるために調べる意義があるようなもの)に限られるのが妥当な線ではないでしょうか?
そのように考えることはできます。
ただ、シスプラチンとカルボプラチンとどっちがよいのか?
とか、パクリタキセルは毎週投与と3週毎の投与とどっちがいいの?
などは、なかなか検出力の高い臨床試験は組めない現状があります。
そうしたときに、メタアナリシスが有用になるのではないでしょうか?
きちんとした、第3相試験がない分野でいいんじゃないでしょうか?
よっしい先生,
そうですね.通常の試験が行なわれていない(できない領域)はそうなるでしょう.ただやはりbiasの問題は常に存在します.
あとEBMの運用にも注意が必要です.某大学の放射線科医のように「医師の匙加減など不要」などというトンでもない極論は論外です.いくら大規模RCTで得られた結果でも,個々の患者さんに有用である保証はありません.最低でも多変量解析で,個々の因子を勘案した上で予測されなければなりません.我々医師はmassを対象に治療しているのではなく,個々の異なる患者さんを治療するからです.この辺りのことを正しく理解しておかないといくらEBMと言っても意味がないのです.
一般的な条件の患者さんならすぐに当てはめることは可能ですけど。
そうでない患者さんに今までの経験などを当てはめ、EBMも考え治療するのが大切だと思います。
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