いろいろと医療制度などについて語ることもあるのですが、基本的には医者になったよかったと自分で思っています。
当然ながら、患者さんがよくなったときの喜びは何事にも代え難いものがあります。
他にも医者であるからこそ、いろんな方と出会います。
若い方は少ないですが、あらゆる職業の方と出会えたと思います。
やはり、病気は職業を選ばないですからね。
例えば、財界の有名人であったり、とかテレビのアナウンサーであったりとか、雑誌を編集している方であったりとか、弁護士であったりとか、新聞配達員であったりとか、音楽家であったりとか、大学の教授であったりとか、仕事をしていない方であったりとか、生活保護で暮らしていたりとか、職業をブローカーと言う方であったりとかいろいろです。
みんなそれぞれの世界で生きておりそれぞれの世界の常識があるようで、それが我々の常識と異なっていたりするのがわかると非常に面白かったです。
例えば、財界の有名人は、もちろん個室に入っていたのですが秘書なる人物が常に部屋にいました。
家族でも何でもないのですが、まあ、家族に連絡とかしてもらうのも秘書さんに頼めばすぐにしてくれるのでよかったですけどね。
ご本人さんは意識もハッキリしてるかしてないのかビミョーな状態だったときに誕生日を迎えられたのですが、
家族の方は、その横でケーキを囲んで『お誕生日おめでとう。』と乾杯をしていました。
ものすごく、不思議な光景でした。
私の常識とは違うなぁと思ったものです。
正直、ここまでいろいろな方を対象にする職業はあまりないのではないかと思います。
だいたいの仕事は、出会う人間に偏りがあるんじゃないかなぁと思います。
いろんなタイプの人間と出会って、その人たちの常識の範囲を探って、その人たちの世界を少し話で聞きかじってすごく勉強になったと思います。
ですので、いろんな方に出会えたことを心から感謝しています。
この仕事について本当によかったと思います。
これからも病気(主にがん)と戦っていきたい、場合によっては仲良くしていきたいと思っています。
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