医者と言うか医療関係者の概念に清潔と不潔と言うのがあります。
清潔とは、無菌であろう状態であり、不潔とは何らかの菌が良そうな状態です。
例えば、栄養を静脈から入れるための少し太めの管を入れるとします。
そのときに、皮膚の上から穿刺(刺す)する場所を決めて、その場所と周囲を消毒します。
消毒された場所は、不潔な場所から清潔な場所となります。
消毒した部位を清潔でないもので触ればそこは不潔となります。
ですので、そのようなときは消毒をやり直します。
消毒したら、術者(医者)は、滅菌された手袋をして、滅菌された穴の開いた布をもらい穿刺部(刺す場所)にかけます。
そうすると、穿刺部と布で覆われている表面が清潔な場所となります。
何か処置をされたときに、
『この布の上は触らないようにしてください。』と言われたことはないですか?
それは、触ると不潔になるからです。
それから、滅菌された注射器、針を清潔の状態のままもらい、局所麻酔薬を吸います。
また、別の血管に入れる管のセットなども清潔のままもらいます。
このときに、介助に入っているナースの手が触れたりとかすればその物品は不潔になります。
また、術者の清潔な手袋が壁に当たっても不潔になります。
不潔になったものが清潔の場所にふれると清潔の場所が不潔になります。
手袋が不潔になれば手袋をかえればいいだけですが、穿刺部が不潔になれば最初から、すべてやり直しになります。
局所麻酔で穿刺部を麻酔しながら血管を探します。
まあ、これから先の処置も不潔にならないように気をつけながら行っていきます。
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なかなか、手技がうまくいかないとイヤな汗をかくことがあります。
汗が清潔な場所に落ちても不潔になるので気を遣いますね。
だから、ナースに拭いてもらったりするわけです。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
現在は「清潔(無菌)」「準清潔(菌はいるけど汚物などで汚染されていない状態)」「不潔(汚物汚染されている状態)」の3つに分けて考えます。
これは創傷治療の概念から発達した考え方なのです。傷があってこれを治療しようとする場合、「清潔操作」をしなければならないかというと、これは不要であると断言出来ます。一方で汚物まみれのピンセットなどで処置して良いかと言えばこれも間違いといえます。
変化の実例を挙げれば、従来は粉瘤切開をする時でも皮膚消毒をし、それから局所麻酔をして皮膚を無菌状態に近づけてから切開するというのが標準的でした。しかし、現在は「粉瘤の内部には既に細菌がいるのだから消毒しなくても切開して良い」というのが標準的になっています。
注射でもそうで、例えばインスリンの自己注射では現在はアメリカでは服の上からするのが普通です。といって、汚物まみれの服の上から注射するというのは推奨されていません。
概念はいろいろ変わりつつあるものですね。
やり直しになっちゃった患者側もいやですけど...。
人間の手って、最も不潔なんでしょうね。
>何か処置をされたときに、『この布の上は触らないようにしてください。』と言われたことはないですか?
それは、触ると不潔になるからです。
空中落下細菌は考慮しないんスか? 触らなくとも、空気が汚れていたら布に落ちちゃうんじゃないかと…。
>注射でもそうで、例えばインスリンの自己注射では現在はアメリカでは服の上からするのが普通です。
数年前、ロシアの潜水艦事故の際、興奮した被害者家族の女性が、背後に回った旧KGBの女性に、服の上からぶっすり注射された写真を見ました。「あんなことして不潔じゃないの?」と思ったんですが、よかったんですね。
ご教授ありがとうございます。
ドレーンを長時間入れなくなったり、イソジンでの消毒があまり推奨されなくなったりいろいろかわっていますよね。
その準清潔の概念は知りませんでした。
また、教えてください。
Kei☆さん
僻地外科医先生のコメントにもあるように、実際はどうなんだか科学的な検証はあまりない領域に思います。
手洗いも今は流水でしっかり洗うのがいいよみたいな話も出てますからね。
昔からの伝統でしているのかも。
christmasさん
相変わらず鋭いですね。
落下細菌を考慮しようにも出来ません。
強いて言うならクリーンな部屋でした方がいい程度です。
だって、よけようがありませんから。
ですので、手技にかかる時間がなるべく短くなるようにするのがいいのです。
整形外科の間節の手術などは少しでもほこりなどをださないように宇宙服みたいな格好で手術したりしてますよ。
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