2008.05.03 00:46 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  癌関連  |  よっしぃ  | 推薦数 : 2

喫煙と肺がん

先日、『実は喫煙と肺がんの罹患についてハッキリとわかりやすいデータはないの?』
みたいなコメントをいただきました。

コメントを引用します。



禁煙率が上がってきて久しいですが、なぜ肺がんの罹患率は下がらないのでしょうね?
たばこは喫煙者にとってリスクファクターにはなることは確かでしょうが、環境たばこ煙曝露が非喫煙者の肺がん罹患率に関係するのかはデータ不足でなんともうさんくさい感じを受けます。
もっとたばこ産業や厚生労働省はきちっとしたデータを出して欲しいと思います。


>禁煙率が上がってきて久しいですが、なぜ肺がんの罹患率は下がらないのでしょうね?

喫煙と肺がんのハッキリとわかりやすいデータががんセンターのHPにあります。

『出生コホート効果について(肝臓がんと肺がんの例)』

グラフを見ていただければ一目瞭然だと思います。(特に図10)

1930年代後半~40年代初めに生涯喫煙率の谷が見られます(図10の矢印)。この年代に生まれた男性は、第2次大戦後の物資不足の時代に喫煙を開始しやすい年齢を経験しているため、その前後の世代より生涯喫煙率が低く、それが肺がんの死亡率・罹患率が低いことの原因だと考えられています。

非常にスッキリしていてわかりやすいですね。

受動喫煙に関しては、なかなかきっちりとしたデータを出すのが難しいのかも知れませんけどね。

ただ、言えることは、肺がんのなかでは、扁平上皮がんと小細胞がんになる方は、重喫煙者が多いと言うことです。

喫煙量は、1日当たりの平均喫煙量(本数)と喫煙年数を掛け合わせた喫煙指数(ブリンクマンインデックス)として表すことが多いです。

例えば、40歳の方で20歳から今まで1日20本喫煙した方の喫煙指数は、400となります。

400を超えれば、肺がんにかかるリスクが高いと言われています。

もちろん、この指数が大きくなればなるほど肺がん、その他のがんのリスクは上がります。

ですので、非喫煙者の扁平上皮がんや小細胞がんは、稀です。

ただし、最近は非喫煙者の腺がんの方が増えてきています。

環境や生活習慣の変化なのかも知れません。

>たばこ産業や厚生労働省はきちっとしたデータを出して欲しいと思います。

厚労省は、ともかくたばこ産業が自分の不利になるデータを出すとはとてもじゃないけど思えません。

だって、ひどいですよ。

学生時代の話しです。

公衆衛生の実習でJTの工場に見学に行きました。

その時の担当者は、
『喫煙と肺がんの関係でハッキリとしたものはありません。』
と言われていました。

ひっくり返りそうになりました。

およそ、今から15年も経っていない頃の話しです。

あー、JTの人とは喫煙と病気の因果関係について何をしゃべってもムダだなと思いましたから。
 
 
と言うわけで、喫煙と肺がんの関係ハッキリしてるって再度わかった方人気blogランキングへクリック宜しくお願い致します。
 
 
たしかに、受動喫煙を評価する方法が難しいのでなんとも言えないですよね。

ただし、喫煙と肺がんはハッキリしています。


なかのひと

『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。




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