久々に真面目なお勉強の時間です。
今日は分子標的薬の分類のお話です。分子標的薬とはもご参照ください。
分子標的薬の分類にはおもに2通りの分類があります。
ひとつは、薬の大きさの分類。
小分子化合物と言われる薬と大分子化合物いわゆる抗体とにわけられます。
小分子には、ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)、イマチニブ(グリベック)、ソラフェニブ(ネクサバール)、スニチニブなどが含まれます。
分子量が小さいので細胞の中まで入ってそこで作用を発揮する薬剤です。
抗体には、ベバシズマブ(アバスチン)、トラスツズマブ(ハーセプチン)、リツキシマブ(リツキサン)セツキシマブなどが含まれます。
抗体は、ある特定のレセプター(受容体)や情報伝達物質にくっついてその働きを阻害したりして効果を発揮します。
ひとつは、作用する場所の違い分類。
もうひとつの分類は、どのようにして抗がん作用を示すかという分類です。
今、注目を集めているのはチロシンキナーゼを阻害する(働きにくくする)薬に代表されるシグナル伝達系阻害剤です。
ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)は、EGFRという場所で効果を発揮します。
イマチニブ(グリベック)は、Bcr−Ablやc−Kitと言う場所で効果を発揮します。
これらの薬剤は、ともに場所は異なりますがチロシンキナーゼを阻害して効果をもたらすのです。
別の作用のもう一つの横綱は、新生血管阻害薬です。
代表選手としてベバシズマブ(アバスチン)があげられます。
これは、腫瘍の血管新生に必要な因子であるVEGFに特異的にくっついて、腫瘍の血管新生をできなくします。
そうすることによって腫瘍が増殖するのを防ぎます。
イレッサやタルセバ、グリベックは単独で腫瘍を縮小させる効果があるのに対しアバスチンは単独での腫瘍縮小効果はないようです。
いわゆる、殺細胞性の抗がん剤と併用することによって抗腫瘍効果の上乗せが得られます。
これは、腫瘍の新生血管を抑えて正常化させて、抗がん剤が腫瘍に行きやすくなるためとも言われています。
また、現在いろいろな場所に作用するような分子標的薬がたくさん開発されています。(マルチターゲットドラッグ)
今、抗がん剤の中で分子標的薬が非常にあつい分野である事わかりましたよね。
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ソラフェニブ(ネクサバール)が4月から腎癌で認められたようですね。
ちなみに、1錠5500円ほどで1日に4錠飲むみたいです。
1日約21700円かかるようです。
腎癌は、今までいい薬なかったですから素晴らしいことなんですけどね。
1ヵ月で65万円を超えますね。3割負担だとソラフェニブ代だけで20万円弱もかかります!
やっぱり、医療費削減無理でしょう。
混合診療限定解禁!?ではないですが、これが自費なら恐ろしいですね。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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で、小分子化合物の薬って、脳へ転移しちゃった癌細胞にも効果があるのでしょうか?
>小分子化合物の薬って、脳へ転移しちゃった癌細胞にも効果があるのでしょうか?
え〜、イレッサは効果ある人多かったですよ。
ほかは、使用経験がほとんどないのでわかりません。
想像ですが、ほかの場所と同じような効果は、期待できると思います。
以上、抗がん剤全部をひっくるめて、個体差がある、ぐらいに考えておいた方がよいのでしょうか。
脳転移がある時点で血液脳関門は破壊されていていろんな物質が脳に到達しやすくなっているといわれています。
脳転移に抗がん剤が効きにくいとの話もありますが、普通の殺細胞性抗癌剤が脳転移に効果的な割合と、原発巣に効果的な割合はほぼ同じ程度ですよ。
よくわかりました! ポチポチポチッ…!!
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